渋谷スクランブルスクエア
渋谷スクランブルスクエア(しぶやスクランブルスクエア、英: Shibuya Scramble Square)は、東京都渋谷区渋谷2丁目にある渋谷駅に直結した複合施設型超高層ビル[5](駅ビル)。東棟はセルリアンタワーを抜いて渋谷エリアで最も高いビルである[注釈 1]。
渋谷スクランブルスクエア | |
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施設情報 | |
座標 | 北緯35度39分29.8秒 東経139度42分5.8秒 / 北緯35.658278度 東経139.701611度座標: 北緯35度39分29.8秒 東経139度42分5.8秒 / 北緯35.658278度 東経139.701611度 |
状態 |
完成(東棟) 計画中(中央・西棟) |
着工 | 2014年6月[1] |
竣工 |
東棟:2019年8月[1] 中央棟:2027年度(予定)[2] 西棟:2027年度(予定)[2] |
開業 |
東棟:2019年11月1日[2] 中央棟:2027年度(予定)[2] 西棟:2027年度(予定)[2] |
関連企業 | |
所有者 |
渋谷スクランブルスクエア (東急、東日本旅客鉄道、東京地下鉄の3社共同出資)[2] |
管理運営 | 渋谷スクランブルスクエア[1] |
渋谷スクランブルスクエア (東棟) | |
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![]() 渋谷パルコから見た外観 (2022年12月撮影) | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目24-12[1] |
状態 | 完成 |
着工 | 2014年(平成26年)6月[1] |
竣工 | 2019年(令和元年)8月[1] |
開業 | 2019年(令和元年)11月1日[2] |
用途 | 物販店舗、飲食店舗、事務所、展望施設、駐車場[1] |
地上高 | |
屋上 | 展望施設「渋谷スカイ」(面積:2,500 m²)[3] |
高さ |
最高高:229,706 mm[1] 階高:4,300 mm(事務所)[1] 天井高:2,900 mm(事務所)[1] 主なスパン:18,300×10,800 mm(事務所)[1] |
最上階 | 展望施設「渋谷スカイ」[3] |
各種諸元 | |
階数 | 地上47階、地下7階[1] |
敷地面積 | 15,275.55 m² [1] |
建築面積 | 18,216.49 m² [1] |
延床面積 | 約181,000 m2[1] |
構造形式 |
主体構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造[1] 杭・基礎:直接基礎、一部杭基礎[1] |
エレベーター数 |
展望シャトル:24人乗り(150 m/分)×2台[1] 展望施設:28人乗り(360 m/分)×2台、15人乗り(45 m/分)×1台[1] オフィスシャトル:43人乗り(360 m/分)×4台、54人乗り(360 m/分)×2台、58人乗り(360 m/分)×2台[1] オフィス低層階用:30人乗り(240 m/分)×7台[1] オフィス中層階用:33人乗り(360 m/分)×7台[1] オフィス高層階用:37人乗り(360 m/分)×7台[1] VIP用:15人乗り(240 m/分)×1台[1] 商業施設用:24人乗り(150 m/分)×4台[1] サービス用:24人乗り(150 m/分)×4台[1] 荷物用:22人乗り(60 m/分)×1台[1] |
駐車台数 |
116台 (機械式94台、自走式10台、荷捌駐車12台)[1] |
関連企業 | |
設計 |
主体:渋谷駅周辺整備計画共同企業体[1] (日建設計〈全体統括・建築・基本設計・実施設計・変更設計・監理・オフィスB設計〉、東急設計コンサルタント〈建築・設備・監理・土木〉、JR東日本建築設計〈建築・監理〉、メトロ開発〈建築・土木〉、隈研吾建築都市設計事務所〈低層部デザインアーキテクト〉)[1] 環境照明設計:トミタ・ライティングデザイン・オフィス[1] サインシステム:GK設計[1] 渋谷スカイ演出デザイン:ライゾマティクス[1] オフィス共用部内装デザイン:日建スペースデザイン[1] SHIBUYA QWS内装デザイン:DOMINO ARCHITECTS[1] 商業フロア商環境デザイン:丹青社[1] |
構造エンジニア | 日建設計、東急設計コンサルタント[1] |
施工 |
主体:渋谷駅街区東棟新築工事共同企業体[1] (東急建設、大成建設)[1] 空調:大気社[1] 衛生:三建設備工業、日比谷総合設備、東建産業[1] 電気:関電工、きんでん[1] |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町31番2号 |
法人番号 | 2011001106642 |
代表者 | 代表取締役社長 澁谷宗彦 |
資本金 | 1000万円 |
純利益 |
▲60万円 (2022年03月31日時点)[4] |
純資産 |
14億6728万5000円 (2022年03月31日時点)[4] |
総資産 |
148億9509万3000円 (2022年03月31日時点)[4] |
決算期 | 3月末日 |
概要編集
東急(旧・東京急行電鉄)・JR東日本・東京メトロの3社の共同開発によって誕生した。1日の利用者数が約330万人を誇る渋谷駅に直結した大規模複合商業施設であり、商業施設、オフィス、交流スペース、展望施設などで構成される。
都市再生特別地区認定事業となっており、旧渋谷駅街区プロジェクトとして2014年6月に第1期着工。渋谷駅の直上に位置し、東棟・中央棟・西棟の3棟で構成される。第1期の東棟は高さ約230 m、地上47階・地下7階建て、延床面積約181,000 m2で、東急東横線旧渋谷駅地上駅舎及び東急百貨店東横店(東館)跡地に2019年11月1日に開業[6]。また、第2期に当たる中央棟・西棟は2020年3月31日をもって閉店し解体される東急百貨店東横店(西館・南館)跡地及びJRの線路上に建設する計画で、両棟を含めた街区全体(延床面積約270,000 m2)の完成は2027年度を予定している。2013年の東急東横線渋谷駅の地下化をきっかけに行われる渋谷駅及びその周辺地域の大規模再開発の中核を担う施設である。連絡橋を介して渋谷ヒカリエや渋谷ストリームと行き来することが可能である。
東棟に関しては、低層階から中層階は大規模商業施設、高層階はハイグレードオフィス、最上階には開放感のある屋上展望台の「渋谷スカイ」が設けられている[7]。
中低層部のショップ&レストランはコンセプトを「ASOVIVA(アソビバ)」とし、「若者の街」というイメージが強い渋谷の中心に位置する中、あえてターゲットを絞らず、年齢・性別・国籍問わず多様な客を取り込むことを目指している[8]。また、それまでの駅ビル型ファッションビルとしては珍しく、テナントとしてラグジュアリーブランドが入居していることが特徴である。従来のようなアパレルブランドはもちろんハンズや東急百貨店のコスメやファッションの自主編成売場[9]、JR東日本のスーパーマーケット業態である紀ノ国屋やエキナカ商業施設「ecute EDITION」などで構成されている。また、14階にはNHK放送センターのサテライトスタジオ兼スタジオパークの代替施設であるプラスクロスSHIBUYAが入居している。
オフィスフロアにはMIXIやサイバーエージェント[10]、DeNAといったITの大手企業や、ロッキング・オン、エヌエヌ生命保険などが入居する。
フロア構成編集
フロア構成予定は以下のとおりである。
- 東棟(地上47階・地下7階、高さ約230m)
- B2-13F - 商業施設
- 14F - 商業施設、展望施設
- 15F - 産業交流施設
- 17-44F - オフィス
- 45F - オフィス、展望施設
- 46F - 展望施設(渋谷スカイ)
- 中央棟(地上10階・地下2階、高さ約61m)
- 西棟(地上13階・地下5階、高さ約76m )
郵便番号編集
渋谷スクランブルスクエアは渋谷区渋谷に所在し、同町の郵便番号は150-0002であるが、渋谷スクランブルスクエアの1~47階には150-6101(1階)~150-6147番(47階)の郵便番号が与えられている。地階・階層不明には150-6190が振り当てられている[11]。
ギャラリー編集
脚注編集
注釈編集
- ^ ただし、渋谷区で最も高いビルではない。渋谷区で最も高いビルはNTTドコモ代々木ビルである。
出典編集
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap 新建築2019年12月号、p.194。
- ^ a b c d e f g “渋谷駅直結・直上!地上47階建ての新ランドマーク 渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)、本日開業!!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 渋谷スクランブルスクエア, (2019年11月1日), オリジナルの2021年3月26日時点におけるアーカイブ。 2021年3月26日閲覧。
- ^ a b 新建築2019年12月号、pp.42 - 43。
- ^ a b c 渋谷スクランブルスクエア株式会社 第7期決算公告
- ^ “施設名称は「渋谷ストリーム」に 東横線旧渋谷駅跡地開発の詳細発表”. シブヤ経済新聞. (2016年10月24日) 2019年5月21日閲覧。
- ^ “渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)、2019年11月1日(金)に開業決定 日本初上陸を含む全212店のショップ&レストラン発表!” (PDF). 渋谷スクランブルスクエア株式会社・東京急行電鉄株式会社・東日本旅客鉄道株式会社・東京地下鉄株式会社 (2019年7月4日). 2019年7月16日閲覧。
- ^ “「渋谷スクランブルスクエア」渋谷最高峰230mの複合施設、360°見渡せる天望空間「渋谷スカイ」も”. www.fashion-press.net. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “渋谷スクランブルスクエアが公開 ストリート、ラグジュアリー、フードを集積したこれまでにない施設”. WWD JAPAN.com (2019年10月24日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “+Q(プラスク)・東急フードショーエッジ | 渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 東急百貨店プロデュースショップ”. www.tokyu-dept.co.jp. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 渋谷スクランブルスクエアへは広告事業のみ入居。本社機能とメディア事業所、ゲーム事業は渋谷区宇田川町のAbema Towersに入居。
- ^ “郵便番号 1506190 の検索結果”. www.post.japanpost.jp. 2021年8月3日閲覧。
参考文献編集
- 「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」『新建築 2019年12月号』第94巻第14号、新建築社、2019年12月1日、38 - 55、194頁、ISSN 1342-5447。
関連項目編集
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト
- 渋谷スクランブルスクエア (SHIBUYA.SCRAMBLE.SQUARE) - Facebook
- 渋谷スクランブルスクエア (@shibuya_scramble_square) - Instagram
- 渋谷スクランブルスクエア - ウォーカープラス
- "渋谷スクランブルスクエア". TripAdvisor. 2020年8月26日閲覧。