渡辺裕
渡辺 裕(わたなべ ひろし、1953年7月16日 - )は、日本の音楽学者。東京大学名誉教授(文化資源学)、東京音楽大学音楽学部音楽教育専攻教授。専門は音楽美学、音楽社会学。
略歴 編集
千葉県生まれ。1972年千葉県立千葉高等学校卒業、1977年東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業、1983年同大学院博士課程退学。東大助手、1986年玉川大学専任講師、1991年同助教授、1992年大阪大学文学部助教授、1996年東大人文社会系研究科助教授、2001年博士(文学)学位取得、2002年同教授、2019年3月退官[1][2]。2019年4月、東京音楽大学音楽学部音楽教育専攻教授[3]。
1989年「聴衆の誕生-ポストモダン時代の音楽文化」でサントリー学芸賞、1990年「文化史のなかのマーラー」で音楽執筆者協議会クラシック部門新人賞、2003年「日本文化 モダン・ラプソディ」で芸術選奨新人賞受賞。2011年『歌う国民』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。サントリー学芸賞文学・芸術部門選考委員。2013年春、紫綬褒章受章。
単著 編集
- 『聴衆の誕生-ポストモダン時代の音楽文化』春秋社、1989 のち中公文庫
- 『文化史のなかのマーラー』筑摩書房、1990「マーラーと世紀末ウィーン」岩波現代文庫
- 『音楽機械劇場』 新書館、1997
- 『宝塚歌劇の変容と日本近代』新書館、1999
- 『西洋音楽演奏史論序説-ベートーヴェン ピアノ・ソナタの演奏史研究』春秋社、2001
- 『日本文化 モダン・ラプソディ』春秋社、2002
- 『考える耳 記憶の場、批評の眼』春秋社、2007
- 『音楽は社会を映す 考える耳再論』春秋社、2010
- 『歌う国民 唱歌、校歌、うたごえ』中央公論新社(中公新書)、2010
- 『サウンドとメディアの文化資源学:境界線上の音楽』春秋社、2013
- 『まちあるき文化考:交叉する〈都市〉と〈物語〉』春秋社、2019
翻訳等 編集
参考 編集
出典 編集
- ^ “渡辺裕教授最終講義および退職記念パーティーのご案内” (2018年12月). 2019年4月15日閲覧。
- ^ “東京大学 美学芸術学研究室 教員案内”. 2019年4月15日閲覧。
- ^ “東京音大ジャーナル49号” (2019年4月1日). 2019年4月15日閲覧。