湯沢駅
湯沢駅(ゆざわえき)は、秋田県湯沢市表町[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。
湯沢駅 | |
---|---|
東口(2018年7月) | |
ゆざわ Yuzawa | |
◄上湯沢 (3.3 km) (4.1 km) 下湯沢► | |
所在地 | 秋田県湯沢市表町2-2-10[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■奥羽本線 |
キロ程 | 210.4 km(福島起点) |
電報略号 | ユワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
534人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)7月5日[1][2] |
備考 |
湯沢駅 | |
---|---|
ゆざわ YUZAWA | |
(2.2 km) 羽後山田► | |
所属事業者 | 羽後交通 |
所属路線 | 雄勝線 |
キロ程 | 0.0 km(湯沢起点) |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)8月10日 |
廃止年月日 | 1973年(昭和48年)4月1日 |
備考 | 雄勝線廃線に伴い廃駅 |
1928年(昭和3年)8月10日には雄勝鉄道[注 1]・当駅 - 西馬音内駅間が開通し分岐駅となったが、1973年(昭和48年)4月1日に廃止となった。
歴史
編集- 1905年(明治38年)
- 1928年(昭和3年)8月10日:雄勝鉄道[注 1]・当駅 - 西馬音内駅間が開通し、接続駅となる。
- 1936年(昭和11年)
- 1947年(昭和22年)8月14日:昭和天皇の戦後巡幸があり、お召し列車が秋田駅と湯沢駅間を往復運転[7]。
- 1944年(昭和27年)5月1日:雄勝鉄道が羽後鉄道へ社名変更。
- 1955年(昭和30年)12月20日:貨物荒荷置場及び跨線橋改築の完成式を挙行[新聞 3]。
- 1973年(昭和48年)4月1日:羽後交通雄勝線が廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱を廃止[8]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[8]。
- 2004年(平成16年)4月1日:当直勤務を廃止し、早朝夜間駅員不在となる。
- 2006年(平成18年)
- 2009年(平成21年)
- 2012年(平成24年)2月22日:もしもし券売機Kaeruくんに代わり、指定席券売機を新設[報道 1]。
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2021年(令和3年)4月1日:業務委託化[3]。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 6]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である。橋上駅舎を備える。現在はない4番線に羽後交通雄勝線が発着していた。
横手駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービス受託)である[3]。冬季は除雪要員として終日社員が配置されている。自動券売機と話せる指定席券売機が設置されている。
待合室内には売店「NewDays KIOSK」がある。同業態としては東北地方2店舗目の出店で[報道 7]、Suicaの利用が可能である。また、仙台・東京方面(大曲経由・新庄経由いずれも可)への往復のJR切符を購入した乗客が無料で利用できる「こまち駐車場」がある。
駅舎改築に伴い、駅前広場再整備が行われ、旧駅舎があった東口にはタクシー乗降場等を備えたロータリーと一般車用駐車場が、新設された西口にも普通車乗降可能な小規模ロータリーが整備された。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■奥羽本線 | 上り | 新庄・山形方面[9] |
2・3 | 下り | 大曲・秋田方面[9] |
-
改札口(2024年4月)
-
自動券売機(2024年4月)
-
ホーム(2024年4月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は534人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 1,077 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 1,068 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 1,000 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 960 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 855 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 821 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 790 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 783 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 761 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 716 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 689 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 685 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 247 | 446 | 693 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 254 | 482 | 736 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 251 | 454 | 705 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 249 | 455 | 705 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 235 | 439 | 675 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 225 | 426 | 652 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 229 | 401 | 631 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 217 | 384 | 602 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)106 | 347 | 454 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)114 | 357 | 471 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)153 | 365 | 519 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)183 | 351 | 534 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集以前は湯沢・雄勝エリアの商業中心地であったが、現在の駅周辺は著しく衰退している。サンロード・柳町(以前は大丈があった)などの商店街はシャッター通りと化し、駅前の繁栄の象徴の1つだった、ユザワプラザのジャスコは2005年(平成17年)2月に閉店した。現在は大仙市に本店を置く「有限会社中央市場」が運営するスーパー、ビフレが営業している。
現在の商業施設の中心が国道398号沿い(湯沢インターチェンジ周辺)、新たにできたイオンSCなどの郊外店に代わられている中、今も国道13号沿いではいくつかの商業店舗が営業を続けている。
また、湯沢市では2020年度(令和2年度)- 2030年度(令和12年度)にかけて、湯沢市が管理する公共施設移転集約をした上で、複合施設を整備する計画が考案されている[新聞 9]。
なお、市役所や公園等の公共施設も徒歩10 - 15分ほどの所にある。
バス路線
編集羽後交通がほとんどの路線を運行。「湯沢駅前」と「湯沢駅前角」(国道13号沿い)の2つの停留所があり、系統によって通過する停留所が異なる。また、やや駅から離れた羽後交通湯沢営業所では中距離を含む大半の路線が発着する。
エピソード
編集以前は寝台特急や特急の停車駅で、主要駅1つであった。現在も市と沿線自治体が中心となって山形新幹線延伸運動を続けている。
また、自動券売機「もしもし券売機Kaeruくん」導入に伴う当駅のみどりの窓口廃止に際し、鈴木俊夫湯沢市長(当時)がJR東日本に対して「湯沢駅の無人化につながりかねない」とし、みどりの窓口を廃止しないよう要請を行った。その成果として、「みどりの窓口」名称と窓口スペースは存続することになった。それに関連し、夜間駅員不在となるため、防犯上の問題を危惧した地元の住民ボランティアによるパトロール活動が行われており、深夜時間帯に駅に滞在する学生利用客指導に当たっている。
週末パス(旧:土・日きっぷ)利用可能エリア最北端の駅、かつ秋田県内唯一の発売駅である。
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 羽後交通
- 雄勝線
- 湯沢駅 - 羽後山田駅
脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d “駅の情報(湯沢駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月5日閲覧。
- ^ a b 「遞信省告示第395号」『官報』1905年07月03日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c “「グループ会社と一体となった駅業務委託の拡大について」提案受ける!” (PDF). 東日本旅客鉄道労働組合 秋田地方本部 (2020年12月24日). 2020年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月27日閲覧。
- ^ a b c “駅の情報(湯沢駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2022年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月1日閲覧。
- ^ a b “「話せる指定席券売機」の導入について提案を受ける!” (PDF). 東日本旅客鉄道労働組合秋田地方本部 (2021年5月25日). 2021年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
- ^ 「遞信省告示第483号」『官報』1905年9月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、96頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、533頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(湯沢駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年4月28日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ “もしもし券売機『Kaeruくん』が指定席券売機に替わります!” (PDF). 東日本旅客鉄道秋田支社. 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ 『湯沢駅仮駅舎使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2014年7月9日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2014年7月16日閲覧。
- ^ 『湯沢駅東西自由通路・駅舎橋上化工事の着手について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2014年7月29日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2020年5月17日閲覧。
- ^ 『湯沢駅の東西自由通路および橋上駅舎の一部供用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2015年10月16日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2015年10月19日閲覧。
- ^ 『奥羽本線湯沢駅 東西自由通路・駅舎完成記念式典・開業イベントの開催について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2015年11月26日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2015年11月28日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月4日閲覧。
- ^ 『KIOSKの新型ショップ「NewDays KIOSK」が湯沢駅にオープンします!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、JR東日本リテールネット、2015年10月16日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ 。2015年11月1日閲覧。
新聞記事
編集- ^ 「湯澤驛新装成る」『読売新聞』1936年3月25日、朝刊、秋田読売、8面。
- ^ 「湯澤驛落成式 けふ女子校で擧行」『読売新聞』1936年6月9日、朝刊、秋田読売、8面。
- ^ 読売新聞1955年12月20日秋田読売
- ^ 「秋鉄局展開、秋田・山形両県の5駅に、ハンバーガー店-日食からノウハウ」『日本経済新聞』1986年12月16日、地方経済面、東北A。
- ^ 「JR東日本 「みどりの窓口」廃止へ 県内8駅 湯沢市など「撤回を」」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年3月2日、朝刊、31面。
- ^ 「みどりの窓口リストラ」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月11日、夕刊、23面。
- ^ 「県南のJR直営ハンバーガー店閉店 高校生ら名残惜しむ」『秋田魁新報』2009年10月1日。
- ^ 「JR湯沢駅 橋上駅舎、自由通路が完成」『交通新聞』交通新聞社、2015年12月7日、3面。
- ^ 「湯沢駅周辺に複合施設、市計画 老朽施設を移転集約」『秋田魁新報電子版』2020年5月21日。オリジナルの2020年9月15日時点におけるアーカイブ。2020年9月16日閲覧。
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(湯沢駅):JR東日本