溝上 恵(みぞうえ めぐみ、男性、1936年9月12日[1]- 2010年1月4日)は、日本の地震学者。専門は地震計測。新潟県長岡市出身。東京大学地震研究所教授。同大学名誉教授。地震防災対策強化地域判定会会長、地震予知連絡会委員、中央防災会議委員などを歴任[2][3][4]

微小地震の研究で知られ、地震予知の対象をプレスリップ(前兆すべり)に限定するなど前兆分析の分野で大きく貢献した[5]

略歴編集

  • 1936年 新潟県生まれ
  • 年:兵庫県立長田高等学校卒業[5]
  • 1961年 東京大学理学部地球物理学科卒業
  • 1966年 同大学大学院理学系研究科博士課程終了、東京大学 理学博士[6]、 同大学地震研究所助手
  • 1975年 同大学助教授
  • 1985年 地震研究所教授、地震防災対策強化地域判定委員に就任
  • 1996年 同判定会会長に就任
  • 1997年 東京大学を退官
  • 2008年 地震防災対策強化地域判定会会長退任
  • 2010年 肝臓癌のため東京都文京区の病院で死去

著書編集

  • 『地震のなぞを追う』ポプラ社<ポプラ・ブックス>、1984年
  • 『大地震は近づいているか』筑摩書房<ちくまプリマーブックス>、1992年
  • 『徹底検証東京直下大地震』小学館文庫、2001年
  • 監修:神沼克伊、平田光司、共著:神沼克伊、島村英紀、杉原英和 ほか 、『地震予知と社会』 地震予知と社会 古今書院 2003-03-20, ISBN 4772240462

監修編集

  • 監修、CCS特別取材班著『欠陥建築が死を招く』コーポレートコミュニケーションサービス、1997年
  • 監修、耐震建築研究会編著『巨大地震vs耐震施工』イースト・プレス、2003年
  • 監修、佐々木ときわ、大宮信光文『地震の大常識』ポプラ社<これだけは知っておきたい> 2005年
  • 監修、松岡達英作・絵、松村由美子 構成『モグラはかせの地震たんけん』ポプラ社、2006年

主要論文編集

  • 溝上恵、「TEMPOKU-URAKAWA地帯の地殼の変形」 『測地学会誌』 1962年 8巻 1号 p.29-37, doi:10.11366/sokuchi1954.8.29
  • 溝上恵、「日本における地殻構造と地殼変動との関係について」 『地学雑誌』 1964年 73巻 4号 p.224-242, doi:10.5026/jgeography.73.224
  • 遠地地震P波の伝播から推定される紀伊半島におけるMoho不連続面の傾斜について 震研究所研究速報. 第12号, 1974-03, pp. 41-56
  • 活褶曲から推定される造構応力と地殻の粘性について 東京大学地震研究所彙報. 第55冊第2号, 1980.11.15, pp. 483-504
  • 『千葉県東方沖地震の概要』 地質学論集 (35), 1-10, 1990-12-01, NAID 110003025868
  • 『新潟県中越地震から何を学ぶか (特集 防災対策)』 人と国土21 30(4), 8-15, 2004-11, NAID 40006552958
  • 『迫りくる大規模地震に国民的備えを』 都政研究 39(7), 4-9, 2006-07, NAID 40007399332
  • 『首都直下地震の被害想定と防災対策』 地震ジャーナル (40), 29-36, 2005-12, NAID 40007115015
共著

脚注編集

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  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ 東京大名誉教授(地震学)の溝上恵さん死去”. 朝日新聞 (2010年1月5日17時23分配信). 2010年2月14日閲覧。
  3. ^ 東海地震は今・関連ニュース:溝上恵氏が死去73歳、東海地震研究に功績 判定会前会長”. 静岡新聞 (2010年1月5日配信). 2010年2月14日閲覧。
  4. ^ 教授対談シリーズ:こだわりアカデミー:地球・宇宙:東海地震を予知する溝上恵氏”. アットホーム (1999年11月). 2010年2月14日閲覧。
  5. ^ a b 阿部勝征 (2010年2月3日). “悼む:前地震防災対策強化地域判定会会長・溝上恵さん:1月4日死去73歳”. 毎日新聞. 2010年2月14日閲覧。
  6. ^ 「Modes of secular vertical movements of the earth's crust(地殻の永年的な上下運動の様式)」 1966年 甲第1183号,NAID 500000443632