滇王之印

滇王之印（てんおうのいん、中国語: 滇王之印）は、

解説編集

紀元前278年、楚王は軍隊を雲南省テン池地域に派遣し、征服した後、秦王国の軍によって帰路が遮断された。楚の将軍荘蹻（紀元前278年 - 紀元前256年）はディエン池地域にとどまり、滇王国の礎を築いた。この地に住んでいたのがイ族 (パイイ、タイヤイ、ハニ族、白イ)。

滇王国 (英語表記Dian Kingdom. タイ語表記タン、日本語テン) は中国南西部のフロンティアにある古代複合都市であり、その領土は主に雲南省の中央部と東部にあり、中央にDian Lake。省都は昆明(クメール)。古代テン王国は滇池の背後に広がる広大なヒンターランドに沈んでいた。

司馬遷の『史記・西南夷列伝』によると、戦国時代、楚の威王は荘蹻(将軍)に兵を率いて、長江をさかのぼらせ、巴、蜀、黔などの地を攻め、最後に滇池地域に侵攻させた。

まもなく、秦国の大軍が南下し、退路を絶たれた。　

荘蹻はやむなく衣装と習俗を変え、滇王と称するようになった。

滇国は10代の王が交代し、約400年間存続した。前漢初年、漢の武帝が出兵して滇を攻めると、滇王は投降し、臣下として参内した。そこで、武帝は滇王に引き続き滇国の統治を許し、金印を授けた。金印を授けられた時に支配権を失った。

その後、漢の朝廷は雲南に益州郡を設置し、滇王の権力は郡守（郡の長官）に取って変わられた。こうして、一時輝いた滇国と滇文化はしだいに漢王朝と中華文化に溶け込んで行く。