漁郎郡(オランぐん)は、朝鮮民主主義人民共和国咸鏡北道に属する郡。漁大津(オデジン)は漁港として知られる。

漁郎郡
位置
各種表記
チョソングル: 어랑군
漢字: 漁郞郡
片仮名転写: オラン=グン
ローマ字転写 (MR): Ŏrang kun
統計
行政
国: 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
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地理 編集

日本海に面する。北は鏡城郡、南は明澗郡である。西部は山岳地帯である。

漁大津背後の台地上にある長淵湖(장연호)は景勝地として知られる。

行政区画 編集

1邑・1労働者区・20里を管轄する。

  • 漁郎邑(オランウプ)
  • 漁大津労働者区(オデジンノドンジャグ)
  • 斗南里(トゥナムニ)
  • 良見里(リャンギョンニ)
  • 龍淵里(リョンヨンニ)
  • 龍田里(リョンジョンニ)
  • 龍坪里(リョンピョンニ)
  • 武渓里(ムゲリ)
  • 鳳岡里(ポンガンニ)
  • 富岩里(プアムニ)
  • 富坪里(プピョンニ)
  • 三郷里(サミャンニ)
  • 所要里(ソヨリ)
  • 水南里(スナムニ)
  • 雲谷里(ウンゴンニ)
  • 二奄里(イオムニ)
  • 二郷里(イヒャンニ)
  • 芝坊里(チバンニ)
  • 七郷里(チリャンニ)
  • 八景台里(パルキョンデリ)
  • 花龍里(ファリョンニ)
  • 会文里(フェムンニ)

歴史 編集

植民地期までは鏡城郡の一部であった。漁郎郡は1952年に新設された郡である。

漁大津付近は古くからの好漁場であったが、1920年代からはイワシ漁の一大拠点として栄え、魚油から生成される油脂化学工業も発展した。1940年に漁大津邑に昇格。回遊域の変化のためにイワシの漁獲量は減ったものの、現在も水産業が盛んである。

年表 編集

この節の出典[1]

  • 1952年12月 - 郡面里統廃合により、咸鏡北道鏡城郡朱南面および漁郎面・朱北面の各一部、明川郡東面の一部地域をもって、漁郎郡を設置。漁郎郡に以下の邑・里が成立。(1邑26里)
    • 漁郎邑・水南里・鳳岡里・二奄里・漁大津里・大興里・龍坪里・芝坊里・武渓里・会文里・八景台里・龍淵里・雲谷里・斗南里・下古里・富坪里・龍田里・所要里・三郷里・七郷里・二郷里・南坪里・森浦里・厳光里・花龍里・富岩里・良見里
  • 1952年末 - 三郷里が三郷労働者区に昇格。(1邑1労働者区25里)
  • 1953年12月 - 南坪里が森浦里に編入。(1邑1労働者区24里)
  • 1954年10月 (1邑1労働者区23里)
    • 大興里および龍坪里の一部が漁大津里に編入。
    • 八景台里の一部が龍坪里に編入。
    • 鳳岡里の一部が八景台里に編入。
    • 下古里の一部が花龍里に編入。
    • 厳光里の一部が森浦里に編入。
  • 1957年4月 - 三郷労働者区が三郷里に降格。(1邑24里)
  • 1961年3月 (1邑1労働者区20里)
    • 漁大津里が漁大津労働者区に昇格。
    • 森浦里が七郷里に編入。
    • 厳光里が龍淵里に編入。
    • 下古里が花龍里に編入。

観光 編集

交通 編集

鉄道 編集

航空 編集

自然/観光 編集

漁郎八詠 編集

脚注 編集

外部リンク 編集