潮来市

日本の茨城県の市
潮来から転送)

潮来市(いたこし)は、茨城県南東部の鹿行地域に位置するである。

いたこし ウィキデータを編集
潮来市
潮来市旗 潮来市章
潮来市旗 潮来市章
2002年7月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 茨城県
市町村コード 08223-6
法人番号 6000020082236 ウィキデータを編集
面積 71.40km2
総人口 26,386[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 370人/km2
隣接自治体 鹿嶋市稲敷市神栖市行方市
千葉県香取市
市の木 ポプラ
市の花 アヤメ
市の鳥 ヨシキリ
潮来市役所
市長 原浩道
所在地 311-2493
茨城県潮来市辻626番地
北緯35度56分50秒 東経140度33分19秒 / 北緯35.94714度 東経140.55536度 / 35.94714; 140.55536座標: 北緯35度56分50秒 東経140度33分19秒 / 北緯35.94714度 東経140.55536度 / 35.94714; 140.55536
外部リンク 公式ウェブサイト

潮来市位置図

― 市 / ― 町・村

特記事項 NTT市外局番:0299(十四番地区のみ0478)
ウィキプロジェクト

概要 編集

霞ヶ浦北浦常陸利根川などに面した水郷で有名な都市である。江戸時代利根川水運の港町として栄え、現在は水郷筑波国定公園の一角となっている。水郷潮来あやめ園を中心としたあやめ(花菖蒲)の名所や川を巡る十二橋めぐりといった水郷特有の観光名所を有するほか、米栽培を中心とした農業が盛んである。

2001年4月1日行方郡潮来町が牛堀町編入市制施行。

また、鹿嶋市神栖市鉾田市行方市とともにJリーグ鹿島アントラーズホームタウンとなっている。

地理 編集

 
北浦

地形 編集

茨城県の南東部で、東京から80km圏に位置する。西に霞ヶ浦・常陸利根川、東に北浦、南に外浪逆浦と水辺に囲まれ、市内の中心にも前川が流れる水郷地帯となっている。市の南部は田園地帯が広がり、米栽培が盛んである。市の北部は台地でゴルフ場や緑地公園が多い。

隣接する自治体 編集

人口 編集

 
潮来市と全国の年齢別人口分布(2005年) 潮来市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 潮来市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

潮来市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史 編集

 
1950年代の潮来水郷

沿革 編集

市制施行以前 編集

市制施行以後 編集

行政区域の変遷 編集

行政 編集

歴代市長 編集

氏名 よみがな 就任日 退任日 備考
初代 今泉和 いまいずみ やわら 2001年4月1日 2007年3月6日 旧潮来町長
2代 柗田千春[1] まつた ちはる 2007年3月7日 2015年3月6日
3代 原浩道 はら ひろみち 2015年3月7日 現職

役所 編集

  • 潮来市役所 - 潮来市辻626

警察 編集

  • 潮来市には警察署は所在せず、隣接する行方市に所在する行方警察署が市内全域を管轄する
  • 潮来地区交番、牛堀駐在所、新宮駐在所
  • 交通機動隊 潮来分駐隊

消防 編集

  • 鹿行広域事務組合消防本部
    • 潮来消防署

広域行政 編集

国の行政機関 編集

県の行政機関 編集

議会 編集

市議会 編集

  • 議長:笠間丈夫
  • 副議長:箕輪昇

県議会 編集

  • 選挙区:潮来市・行方市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2023年1月8日 - 2027年1月7日
  • 投票日:2022年12月11日
  • 当日有権者数:50,478人
  • 投票率:49.47%
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
柗田千春 66 無所属 12,366票
鈴木義浩 59 自由民主党 12,240票

衆議院 編集

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
額賀福志郎 77 自由民主党 110,831票
藤田幸久 71 立憲民主党 61,103票

経済 編集

第一次産業 編集

農業では、の栽培が盛んである。

第二次産業 編集

市の北部に潮来工業団地(旧称:牛堀工業団地)が形成されており、昭和産業といった企業の工場が置かれている。

第三次産業 編集

潮来駅周辺や国道51号沿いを中心に商業地域が形成されている。

市内にある商業施設
  • ショッピングプラザラ・ラ・ルー

潮来市内に本社を置く企業 編集

物流 編集

東関東自動車道により都心や成田国際空港からのアクセスが良いことや、隣接する鹿嶋市神栖市鹿島臨海工業地帯が形成されていることなどから市内には、潮来IC周辺を中心に物流拠点が置かれている。

主な企業

金融機関 編集

教育 編集

学校教育 編集

大学 編集

  • 茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター

高等学校 編集

専修学校 編集

  • 羽成ファッションスクール

中学校 編集

  • 潮来第一中学校
  • 潮来第二中学校
  • 日の出中学校
  • 牛堀中学校

小学校 編集

  • 潮来小学校
  • 津知小学校
  • 延方小学校
  • 日の出小学校
  • 牛堀小学校
  • 大生原小学校は、令和3年3月(2021年)に延方小学校に統合された事により、閉校。
  • 徳島小学校は、平成24年に延方小学校に統合された事により、廃校。

文化施設 編集

図書館 編集

  • 潮来市立図書館

美術館 編集

  • 水郷まちかどギャラリー

公園 編集

スポーツ 編集

市が多くの河川に面していることから、ウォータースポーツが盛んに行われている。1987年に茨城県初のトライアスロン大会が行われて以来、毎年開催されている。また、中学校や高等学校におけるボート競技も盛んである。

スポーツ施設 編集

交通 編集

潮来駅(西口)
高速「かしま号」(JRバス関東)
高速バス「あそう号」
(関鉄グリーンバス)
東関東自動車道 佐原PA(上り)
(展望台から潮来市街を一望)

鉄道 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)
鹿島線
潮来駅 - 延方駅
  • 中心となる駅:潮来駅

高速バス 編集

潮来市内で運行されている高速バス路線は、鹿嶋市・神栖市と東京駅を結ぶ「かしま号」、「はさき号」の他に、成田空港、羽田空港、幕張メッセ、東京ディズニーリゾート、お台場方面に運行され、「あそう号」を除く、高速バス路線は全て水郷潮来バスターミナルを経由する。
一方、「あそう号」は、「水郷潮来BT」へは経由をせず、「潮来駅」を経由し、牛堀・麻生・北浦・鉾田方面を結ぶ。また、鉾田駅~佐原駅間の一部停留所のみで途中乗降が可能となっている。高速バス路線は、鉄道よりも便数や利用者数が圧倒的に多く、特に「水郷潮来バスターミナル」は、高速バスに加え、一般路線バス(後述)も停車するため、潮来市の重要な交通拠点となっている。

水郷潮来バスターミナル 発着 編集

■・・・全便予約制(ただし空席があれば乗車可) ◆・・・交通系ICカード(SuicaPASMO)利用可

潮来駅東口 発着 編集

◆・・・交通系ICカード(SuicaPASMO)利用可

路線バス 編集

潮来市内では、近隣の鹿嶋市・行方市を結ぶ一般路線バスを運行している。両路線とも、「水郷潮来BT」に停車するため、高速バスへの乗り換えも可能。

  • 関鉄グリーンバス(鉾田営業所)
    • 広域連携路線バス「鹿行北浦ライン」
      道の駅いたこ - 水郷潮来バスターミナル - 潮来駅 - 潮来市役所前 - 延方駅 - レイクエコー・白浜少年自然の家・なめがたファーマーズヴィレッジ中央 - 麻生高校 - 麻生庁舎 - あそう温泉「白帆の湯」
  • 関東鉄道(潮来営業所)・池田交通
    • 鹿行広域バス「神宮あやめ白帆ライン」
      チェリオ・イオン鹿嶋店 - 小山記念病院 - 鹿島神宮駅 - 延方駅 - 道の駅いたこ - 水郷潮来バスターミナル - 潮来駅 - 潮来市立図書館前 - ショッピングプラザラ・ラ・ルー - 麻生富田 - 麻生庁舎

道路 編集

港湾 編集

  • 潮来港(常陸利根川)

観光 編集

名所 編集

 
長勝寺
 
潮音寺の万燈会(8月)

百選 編集

年間行事 編集

 
潮来祇園祭禮(8月)

電気 編集

かつて潮来町には電燈会社があった。才賀藤吉が1912年(明治45年)5月に事業許可を受け[3]、1913年(大正2年)4月に行方電気を設立[4]。1914年(大正3年)1月に事業開始し供給区域は行方郡麻生村、香澄村八代村津知村、潮来町、香取郡新島村、潮来町に発電所(瓦斯力、出力42kW)があった[5]。1919年(大正8年)12月佐原電灯(常総電気)に譲渡された[6]

ロケ地 編集

市内にはロケに適した場所が豊富で近年は、市内各地で映画テレビドラマの撮影が行われている。また、いたこフィルムコミッションがロケの際、支援などを行なっている。

著名な出身者 編集

スポーツ選手
政治家
実業界
文化人・芸能人
学者・研究者

脚注 編集

  1. ^ 字体について
  2. ^ 茨城交通 成田空港線のご案内 茨城交通HP 2021年5月17日閲覧。
  3. ^ 『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 『電気事業要覧. 第9回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 『電気事業要覧. 第12回』(国立国会図書館デジタルコレクション)

関連項目 編集

外部リンク 編集