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災厄の町』(さいやくのまち、Calamity Town )は、1942年に発表されたエラリイ・クイーンの長編推理小説

災厄の町
Calamity Town
著者 エラリイ・クイーン
訳者 青田勝
発行日 1942年
ジャンル 推理小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
形態 文章芸術
前作 ドラゴンの歯
次作 フォックス家の殺人
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エラリイ・クイーン(作者と同名の探偵)が登場する作品で、架空の町ライツヴィルを舞台にした最初の作品である。

あらすじ編集

結婚式の前日に姿を消して三年、ジム・ハイトが突然、故郷ライツヴィルに戻ってきた。彼は、その帰りを待ち、独身でいた許婚のノーラと結婚し、二人は夫婦となった。そんなある日、ノーラは夫の読みかけの本の間に、夫が書いたと思われる未投函の手紙を発見する。そこには妻の病状が悪化と、三通目には妻の死を知らせる文面が載っていた。これは予定された殺人計画なのか、自分はこんなにも愛している夫に殺されるのだろうか。たまたまライツヴィルを訪れたエラリイは、美しい三人姉妹のいる旧家に起きた毒殺事件を名探偵としての正体を隠し殺人を未然に防ごうとする。

主な登場人物編集

  • ジェイムズ(ジム)・ハート - ライツヴィルに戻ってきた失踪花婿。
  • ノーラ・ライト(ハート) - ジムの帰りを待つ花嫁。ライト家の次女。
  • ハンター - 2人のために新しく建てられた家を買い取ったボストンの資産家。引っ越しの最中に心臓麻痺で死亡した。
  • ローラ・ライト - ライト家の長女。駆け落ちして、夫に先立たれる。ライト家に帰ることができず郊外に住んで、飲んだくれている。
  • パトリシア(パット)・ライト - ノーラの妹でライト家の三女。活発な十代の娘。
  • ローズマリー・ハート - ジムの妹だということでライト家に招かれる。
  • デイキン署長 - ライツヴィル警察の署長。
  • ロレンツォ・グレンヴィル- 筆跡鑑定家。目がしょぼしょぼして両ほほがくぼんだ小男。
  • エラリイ・クイーン - 推理作家の名探偵。ライツヴィルの名家であるライト一家から部屋を借り、エラリイ・スミスと名乗って新作執筆に務める。

提示される謎編集

  • 進行中の殺人

特記事項編集

  • 裁判所でエラリイが、「犯人たりうる最重要容疑者」として、とんでもない人物の名前をあげる。
  • エラリイのライツヴィル来訪が8月で、事件発生は10月。事件が防止できず、解決までその後さらに7ヵ月もかかっている。

映像化編集

作品の評価編集

  • ハヤカワベスト100・51位
  • EQアンケート22位
  • エラリー・クイーン・ファンクラブ会員40名の採点による「クイーン長編ランキング」9位[2]
  • 作者自身が選ぶベストスリー(本作品と『チャイナ橙の謎』『中途の家』、「番外」に『九尾の猫』)[3]

日本語訳書編集

脚注編集

  1. ^ 配達されない三通の手紙』(1979年、松竹
  2. ^ 『エラリー・クイーン Perfect Guide』(株式会社ぶんか社、2004年)に掲載。
  3. ^ EQ』(光文社)1978年創刊号「対談:エラリー・クイーンvs松本清張」