無双神伝抜刀術兵法(むそうしんでんばっとうじゅつへいほう)は林崎甚助を始祖、植田平太郎を中興の祖(17代)とする居合道の流派である。

無双神伝抜刀術兵法
むそうしんでんばっとうじゅつへいほう
十七代宗家植田平太郎
十七代宗家植田平太郎
別名 無双神伝流抜刀術、無双神伝抜刀術
使用武器 日本刀 
発生国 日本の旗 日本
発生年 江戸時代
中興の祖 植田平太郎竹生
源流 神夢想林崎流
派生種目 居合道
主要技術 剣術居合
伝承地 徳島県
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歴史 編集

 
十六代宗家細川義昌による抜刀

下村茂市より無雙神傳英信流の免許皆伝を授かった細川義昌植田平太郎竹生に免許皆伝を授けた。中興の祖である植田平太郎竹生が1931年(昭和6年)5月、無双神伝抜刀術兵法と称し、十七代を継承した[1]。昭和24年7月25日、宗家紹統の刀と共に十八代宗家を尾形郷一貫心に伝授した。

 
無双神伝抜刀術兵法十八代宗家 尾形郷一

1976年(昭和51年)3月15日、尾形郷一貫心は福井勝彦貫鉄に十九代宗家を宗家紹統の刀と、系譜などが示された巻物を併せて伝授した[2]。福井勝彦貫鐵は伝授された全四十ニ本の形すべての理合いを20年かけて考証し直し、武術としての無双神伝抜刀術兵法の発展に貢献した。巻物には尾形郷一の直系尊属の者、又は直系卑属又は末流傍系者を宗家と定める旨や、全四十一本の業、無双神伝抜刀術兵法及び神伝流の系譜が示されている。また、伝系を捏ち上げ、流派の成り立ちを曲筆したり、流派名を少し変えたりして自称宗家を名乗る者が現れたが、無双神伝抜刀術兵法は一子相伝であり、巻物と植田平太郎から伝わる宗家紹統の刀を授けられた者が正統伝承者である。

系譜 編集

無双神伝抜刀術兵法伝来

脚注 編集

  1. ^ 植田-平太郎範士遺稿集”. 神奈川県同連盟. 2021年12月6日閲覧。
  2. ^ 流派紹介”. 特定非営利活動法人全国居合道連盟. 2021年12月6日閲覧。

参考文献 編集

  • 全国居合道連盟 四十年史
  • 山田竹糸・植田平太郎範士顕彰会 1968年 剣聖植田平太郎伝
  • 尾形郷一貫心 貫心の修養録