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熊本市動植物園 (くまもとしどうしょくぶつえん)は、熊本県熊本市東区健軍にある、熊本市営の動物園植物園遊園地を併設している。

熊本市動植物園
Kumamoto City Zoological and Botanical Gardens
Ezooko entrance 1.jpg
動物ゾーン側入口
施設情報
専門分野 総合
所有者 熊本市
管理運営 熊本市
園長 戸澤角充
開園 1929年7月
所在地 862-0911
熊本県熊本市東区健軍5丁目14-2
位置 北緯32度46分28.5秒 東経130度44分52.0秒 / 北緯32.774583度 東経130.747778度 / 32.774583; 130.747778座標: 北緯32度46分28.5秒 東経130度44分52.0秒 / 北緯32.774583度 東経130.747778度 / 32.774583; 130.747778
公式サイト http://www.ezooko.jp/
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地理院地図 Googleマップ 熊本市動植物園

熊本市動植物園の位置(熊本市内)
熊本市動植物園
熊本市動植物園
市役所
市役所
熊本駅
熊本駅
熊本市動植物園の位置(熊本市)

目次

概要編集

植物園や遊園地を併設する憩いの場となっている。

1958年(昭和33年)までは水前寺にあった。昭和の初め、各地の動物園の成功により熊本市でも設置の気運が高まったため、水前寺成趣園との相乗効果や、水前寺まで運行していた熊本市電の利用促進を兼ねて水前寺成趣園の東側に開園した。

戦後の復興や高度成長に伴うレクリエーション形態の変化に伴い、手狭になった敷地からの移転が検討され、江津湖と一体となった「水辺動物園構想」により現在地へ移転した。園内南門より水前寺江津湖公園に抜けることができる。

施設情報編集

動植物園共通編集

  • 住所:熊本県熊本市東区健軍5丁目14番2号
  • 開園時間:9:00 - 17:00(入園は16:30まで)
  • 休園日
    • 月曜日(祝日または第4月曜日の場合は開園し、次の平日が休園)
    • 年末年始(12月30日 - 1月1日)
  • 入場料
    • 大人・高校生:300円
    • 小・中学生:100円
    • 乳幼児:無料
    • 団体(30名以上)の場合は2割引

動物施設編集

遊園地施設編集

利用料金は大半の施設で1回200円だが、例外施設もあり。

  • 観覧車
  • チェーンタワー
  • ティカップ
  • メリーゴーランド
  • 新幹線
  • 子ども列車
  • モノレール
  • ミラーハウス(※料金1回100円)
  • バイキング
  • ドルフィンパラダイス
  • ディスク・オー(※料金1回300円)

植物施設編集

 
植物施設の花畑と時計塔
  • 植物施設には日本庭園や樹木見本園などがあり、四季折々の花が楽しめる。
  • 植物施設正面の「花の休憩所」には大温室や洋らん室などを備え、熱帯・亜熱帯植物を展示しているため、一年を通じて花と緑に触れ合える。
  • 「緑の相談所」を開設し、花と緑に関する相談や指導も行っている。

交通アクセス編集

公共交通機関編集

  • 熊本市電
  • 九州産交バス熊本バス熊本都市バス
    • 動植物園入口バス停から約800m(動物ゾーン側入口)
  • 熊本バス・熊本都市バス
    • 動植物園西口バス停から約200m(植物ゾーン側入口)
    • 画図橋バス停から約200m(植物ゾーン側入口)
  • 熊本都市バス
    • 動植物園前バス停から約300m(動物ゾーン側入口)

駐車場編集

  • 料金
    • 平日:無料
    • 土・日・祝日:有料
      • 軽・普通・中型自動車 1台1回につき200円
      • 大型自動車(定員30名以上) 1台1回につき1,000円
  • 収容台数:普通車1,225台、バス58台

歴史編集

  • 1928年(昭和3年) - 建設承認、各地の動物園を視察。
  • 1929年(昭和4年)7月 - 水前寺成趣園の東側に開園。敷地面積9,900m2
  • 1931年(昭和6年) - 園地を2,000m2拡張。
  • 1943年(昭和18年) - 第二次世界大戦の戦況悪化に伴い、空襲時に猛獣が脱出する恐れがあったために、翌1944年までにトラ・ライオン・クマ・ヒョウ・オオカミなど猛獣に該当する動物9種15頭を殺処分した。ニシキヘビ、カバ、ゾウは職員らの主張により殺処分を免れたが、カバは栄養失調により死亡し、ニシキヘビは凍死した。なお、ワニは冬眠中だったため軍部に存在を隠したことにより、終戦まで生き延びた。
  • 1945年(昭和20年)
  • 1947年(昭和22年)10月 - 開園。
  • 1958年(昭和33年) - 熊本市東部地区開発既成会が発足。江津湖周辺を観光地として整備する構想。
  • 1963年(昭和38年) - 移転候補地の検討。江津湖畔への移転を決定。
  • 1966年(昭和41年) - 水辺動物園建設準備室を設置。
  • 1969年(昭和44年)2月28日 - 閉園(水前寺)。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 開園(水辺動物園)。敷地面積102,000m2
  • 1977年(昭和52年) - 国内で初めてヒクイドリの人工孵化に成功。
  • 1982年(昭和57年) - 国内で初めてシベリアオオカミの人工保育に成功。
  • 1985年(昭和60年) - パプアニューギニアからブチクスクスが来園。
  • 1986年(昭和61年) - 『緑と水の祭典第4回全国都市緑化くまもとフェア「グリーンピック'86」』開催。熊本動物園は「アニマル広場」として会場の一部となる。
  • 1986年(昭和61年) - 「グリーンピック'86」閉幕後、植物ゾーン跡地をそのまま「植物園」として加える事になり、のちに名称も「熊本動物園」から「熊本市動植物園」に改称することになる。
  • 1987年(昭和63年) - 国内で初めてブチクスクスの繁殖に成功。
  • 1993年(平成5年) - 中国からキンシコウが来園。
  • 1997年(平成9年) - キンシコウを繁殖。
  • 2005年(平成17年) - タッチ愛ランドが完成。
  • 2008年(平成20年) - サルたちの森が完成。
  • 2010年(平成22年) - カバの「ケンポウ」[1]が亡くなる。愛媛県からやってきた若い「モモコ」がカバ舎の跡を継いだ。
  • 2011年(平成23年) - 動植物園北側の散策路を駐車場に変える工事を実施。
    • 週末や行楽シーズンには駐車場が満車状態になり、ゴールデンウィークなどの大型連休ピーク時には、動植物園入口から国道57号(東バイパス)付近まで、約900mの渋滞が発生していたため。整備後の駐車台数は、現在の約1.6倍の1,394台に拡充。北側一帯で計1,029台分を確保。さらに、東側の1カ所と西側2カ所で計365台分を整備。総事業費は約3億2千万円(うち国補助1億5千万円)。駐車場整備の中心となる散策路は、水路や芝生のスペースがあり、熊本市は水路部分を残し、舗装も最低限にとどめて「可能な限り緑の空間を維持する」とした[2]
  • 2012年(平成24年)
    • 雄のアムールトラ「トモオ」が亡くなる。15歳11カ月で、人間でいえば70歳代だった。
    • ワオキツネザルの赤ちゃんが前年に続き2匹、アカカンガルーの赤ちゃんが2匹、シバヤギが3匹それぞれ新たに誕生した。
    • 前年度からの駐車場の拡張工事が終わり、土曜日・日曜日・祝日に限り、駐車場を有料化。軽・普通・中型自動車は1台1回200円、大型自動車(定員30名以上)は1,000円となっている。なお、平日の駐車料金は無料。
  • 2013年(平成25年) - 雄のユキヒョウ「マイケル」[3]が亡くなる。12歳4カ月で、人間でいえば60 - 70歳程度だった。ユキヒョウの寿命は15年くらいで、同園のユキヒョウは雌のスピカ(7歳)だけとなった。野生のユキヒョウはヒマラヤ山脈など山岳地帯に生息する絶滅危惧種[4]
  • 2016年(平成28年)
    • 4月 - 熊本地震で、液状化による地盤の隆起と沈下が園内全域で発生するなどの深刻な被害を受け、臨時休園。ライオンの雄1頭、ユキヒョウの雌1頭、アムールトラのオス1頭、ウンピョウの雄、雌のペアの5頭を福岡県大分県の動物園(ライオンはアフリカンサファリへ、ユキヒョウは大牟田市動物園へ、虎は到津の森公園へ、ウンピョウは福岡市動物園へ)に緊急避難させた[5]。なお、この際、「動物園のライオンが脱走した」とのデマが流れ、一時期騒動になった(実際には脱走しておらず、デマの発信源に使われた写真は南アフリカで撮影されたものである)。
  • 2017年(平成29年)
    • 2月25日 - 土曜・日曜・祝日に限り一部の営業を再開。植物ゾーン側入口(西門)が復旧されるまでの間は入場料を無料とした[6]
  • 2018年(平成30年)
    • 12月22日 - 熊本地震からの復旧工事が完了し、全ての営業を再開。動物ゾーン側入口(正門)からの入園も可能になった。

動植物園へ移動時のエピソード編集

竹田 斎(ひとし)元熊本動物園園長の著書から[7]

  • 1961年(昭和36年) - 1962年(昭和37年)のころは「広い敷地に移転して若返りを」の声が市役所や議会で大きくなりました。移転候補地としては熊本城と山なら西山地区に立田山、そして水辺の江津湖が有力になります。江津湖を選んだのは1965年(昭和40年)2月12日13日に上野動物園の初代園長の古賀忠道さんを呼んで候補地を調査した時に、古賀さんに「ここがいい」と推薦してもらったから。1965年(昭和40年)の12月に用地買収がまとまった。最初はぶかぶかの湿田で閉口した。水路と道路で池を作り、島と島をつなぐ橋を架け、予定した外形ができあがって色々な施設を作っていった。動物の移動で一番大変だったのは猛獣です。
  • 神経質なライオンやトラは腹をすかせたときにオリに入れた。インド象もたいへんだった。輸送時はライフル銃と麻酔銃を用意した。ニシキヘビは水道水をかけた。ワニは動物園長がしっぽを捕まえてオリに移した。カバは何日も食事で慣れさせてからオリに入れた。クマは麻酔がさめ、園長の中指と薬指を噛んだので、中指は縫合したが薬指は第一関節から先はアルコール漬けになった。

平成28年熊本地震の影響編集

脚注編集

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  1. ^ 1971年憲法記念日に生まれたため、名付けられた。
  2. ^ [1] 熊本日日新聞・くまにちコム・2011年8月17日閲覧[リンク切れ]
  3. ^ 2000年に多摩動物公園東京都)で生まれ、2003年12月に来園。
  4. ^ [2] 熊本日日新聞・くまにちコム・2013年1月12日閲覧[リンク切れ]
  5. ^ “液状化、被害深刻 再開少なくとも1年以上 熊本市動植物園”. 西日本新聞. (2016年5月9日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/243981 2016年5月9日閲覧。 
  6. ^ “熊本市動植物園が部分開園 地震後10カ月ぶり”. 熊本日日新聞. (2017年2月25日). http://kumanichi.com/news/local/main/20170225006.xhtml 2017年3月6日閲覧。 
  7. ^ 竹田 斎(ひとし)『動物大移動ものがたり熊本日日新聞社、2008年11月。ISBN 978-4-877553265

参考文献編集

  • 「熊本動物園60周年記念 動物園ものがたり」熊本動物園 1989年
  • 「動物大移動ものがたり」竹田 斎(ひとし)著 熊本日日新聞社 2008年

外部リンク編集