熊本都市バス株式会社(くまもととしバス)は、熊本県熊本市中央区に本社を置き、主に熊本市の南部周中心部の路線バスを運行するバス事業者である。略称は都市バス熊本市営バス民営化に伴い路線と車両を継承して営業している。

熊本都市バス株式会社
Kumamoto toshi bus HQ.jpg
熊本都市バス本社(旧・熊本市営バス本山営業所)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 都市バス
本社所在地 日本の旗 日本
860-0821
熊本県熊本市中央区本山2丁目9番32号
設立 2007年12月25日
業種 陸運業
法人番号 3330001008122 ウィキデータを編集
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業
代表者 代表取締役会長 池永 修一
代表取締役社長 高田 晋
資本金 9900万円
外部リンク www.kumamoto-toshibus.co.jp
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概要編集

 
営業開始当初に熊本市営バス塗装のまま、表記を「都市バス」に変更して使用していた車両
 
都市バス塗装に変更された車両

熊本市交通局のバス事業を移譲するための受け皿会社として、熊本市内にバス路線を持つ九州産交バス熊本電気鉄道熊本バスの共同出資により2007年(平成19年)12月25日に設立。資本金9,900万円。2009年(平成21年)4月1日から、熊本市営バス本山車庫と同車庫の担当路線・所属車両すべてを面的移譲として譲り受け、運行を開始した。

路線バスなどの公共交通機関の利用者が年々減ってきており、そのため熊本市・熊本都市圏のバス路線再編を行うこととなった。その一環として、熊本市の民営バス3社が共同出資して本会社を設立し、熊本市営バス本山車庫とその路線を譲り受けて運行を開始することとなった。また熊本市交通局は経営に無駄が多く、民間移譲することでその無駄を省き、黒字路線へと転換させる狙いがある。

路線移譲後も運賃や本数、バス停留所の位置などに変更は無い。熊本市営バスから熊本都市バスに移管された区間については、有効期間内は熊本市営バスの定期券での利用が可能であるほか、熊本市営バスと熊本都市バスの重複区間では双方の定期券の相互利用を認めていた。熊本市交通局が発行していた市電・市バス1日(2日)乗車券は熊本都市バスでも使用可能であった。2010年(平成22年)4月1日より熊本県内バス事業者共通フリー乗車券のわくわく1dayパス・わくわく2dayパスが発売開始されたことにより市電・市バス1日乗車券の発売が終了。1日(2日)乗車券は年度単位となっているためすでに消滅している。

2015年4月1日に熊本市営バスの残る全路線が引き継がれ、民間移譲が完了した[1]

熊本市は熊本都市圏のバス網再編をめぐり、熊本都市バスを中心として2014年度から各事業者と協議に入ることを2014年2月に発表したが、その中で他社と競合している都市バスの路線については、市営バスからの移譲完了後(2015年4月1日以降)に、順次他社への再移譲を進めていくことを明らかにしている[2]

沿革編集

  • 2007年(平成19年)12月25日 - 熊本都市バス設立。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月25日 - ホームページ開設。
    • 3月27日 - 熊本都市バスと熊本市が協定書に調印。
    • 4月1日 - 熊本市営バス本山車庫と管轄する22系統・7つの路線を譲受して運行開始。
    • 9月1日 - 九州産交バス・熊本電鉄バス・熊本バス・熊本市営バスとの共同運行で、東バイパスライナーの運行を開始(2010年3月末まで熊本市との連携で実証運行。同年4月より本格運行。なお、熊本市営バスは11月30日の運行を以って撤退した。)
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 熊本市営バスの大江城西線・子飼渡瀬(わたるぜ)線・上熊本車庫線(一部)を譲受。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月1日 - 熊本市営バス上熊本営業所が運行する池田京町線・花園柿原線・昭和町線・池田健軍線・上熊本線・上熊本車庫線(全て)を譲受。上熊本営業所開設。
    • 10月1日 - 熊本城周遊バス(しろめぐりん)を九州産交バスより譲受[3]
    • 10月3日 - 熊本駅前 - 熊本学園大学間を直接結ぶ「学園大ライナー」運行開始(運賃100円、所要時間約20分、熊本駅 - 熊本学園大学間ノンストップ)。
  • 2012年(平成24年)
熊本市と市内各バス事業者で構成する「熊本市におけるバス交通あり方検討協議会」の答申により、全路線を当社が担当することになっていたが、実際の運行は東区の託麻循環ルートのみ当社が担当し、他のルート(中央区を除く各区(北区・東区・南区西部・西区南部))は最寄りのバス事業者に委託していた。
利用者低迷によりわずか3年ほどで区バスのほとんどが廃止となり、2019年現在も運行する唯一の路線である「植木循環ルート」も2017年までは熊本電鉄バスに委託していたが、2018年度以降は都市バスの乗務員による自社運行となっている。
運行区間:水道町 - 交通センター(現・熊本桜町バスターミナル) - 国立病院正面玄関

バス営業所編集

  • 本山営業所(都市バス本社) - 熊本市中央区本山2丁目9-32
熊本市営バス本山車庫を引き継いでいる。2009年4月1日移管。
熊本市営バス上熊本営業所を引き継いでいる。2011年4月1日移管。
熊本市営バス小峯営業所を引き継いでいる。2012年4月1日から2015年4月1日にかけて段階的に移管。

現行路線編集

熊本市営バスが運行していた路線を受け継いでいる。

熊本都市バス路線一覧編集

本山営業所担当編集

路線名 系統 経由地
中央環状線 O3-0
O4-0
熊本駅 - 大学病院 - 尚絅校 - 大江渡鹿 - 県立劇場 - 南熊本駅 - 田崎橋 - 熊本駅
O3-1 熊本駅 - 大学病院 - 尚絅校 - 大江渡鹿 - 県立劇場
O4-1 熊本駅 - 田崎橋 - 県立劇場
長溝団地線 P3-1
G4-1
大江六丁目 - 新屋敷町 - 桜町バスターミナル - 新市街 - 南熊本駅 - 長溝団地
八王寺環状線 L0-0
P0-0
桜町バスターミナル - 下通筋 - 大学病院 - 本荘町 - 南熊本駅 - 八王寺 - 出水中学 - 水前寺公園 - 桜町バスターミナル
流通団地線 S3-1 桜町バスターミナル - 熊本駅 - 蓮台寺 - 平成けやき通り - 済生会病院
P1-1 桜町バスターミナル - 新市街 - 南熊本駅 - 萩原 - 田迎一里木 - 済生会病院
P2-1 桜町バスターミナル - 下通筋 - 大学病院 - 西原公園 - 南熊本駅 - 平成町 - 済生会病院 - 野越団地
子飼渡瀬線 F3-1 本山営業所 - 桜町バスターミナル - 子飼橋 - 県立劇場 - 渡瀬 - 水前寺鳥居
F3-2 本山営業所 - 桜町バスターミナル - 子飼橋 - 県立劇場 - 渡瀬 - 水前寺鳥居 - 画図橋
本山車庫線 S2-1 桜町バスターミナル - 熊本駅 - 本山営業所
R4-1 桜町バスターミナル - 迎宝町 - 本山営業所
熊学ライナー KL 熊本駅 - 熊本学園大学
熊本学園大学 - 水道町 - 熊本駅
熊本城周遊バス SS 熊本駅 - 新町 - 桜町バスターミナル - 城彩苑 - 熊本城 - 市役所 - 桜町バスターミナル - 熊本駅
国立病院シャトル - 水道町 - 通町筋 - 市役所 - 桜町バスターミナル - 国立病院

上熊本営業所担当編集

路線名 系統 経由地
池田京町線 A1-1 桜町バスターミナル - 京町本丁 - 富尾団地
花園柿原線 B1-2 桜町バスターミナル - 壷井橋 - 県立体育館 - 本妙寺電停 - 花園 - 柿原公民館
大江城西線 G3-1 城西校北 - 新町 - 桜町バスターミナル - 九品寺交差点 - 県立劇場
G3-2
U4-1
城西校北 - 新町 - 桜町バスターミナル - 九品寺交差点 - 県立劇場 - 水前寺駅北口
上熊本車庫線 B1-1 桜町バスターミナル - 壷井橋 - 県立体育館 - 上熊本駅 - 上熊本営業所
U1-1 桜町バスターミナル - 国立病院 - 段山 - 本妙寺電停 - 上熊本駅 - 上熊本営業所
ゆうゆうバス YY 道の駅すいかの里 植木 - 北区役所 - 植木 - 田原坂ニュータウン
植木駐車場 - 北区役所 - 植木 - 田原坂ニュータウン

小峯営業所担当編集

路線名 系統 経由地
小峯京塚線 J1-1 熊本駅 - 桜町バスターミナル - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所
J1-2 熊本駅 - 桜町バスターミナル - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所 - 小峯
J1-3 熊本駅 - 桜町バスターミナル - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所 - 竜穴 - 三山荘
J2-2 桜町バスターミナル - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所 - 東稜高校 - 小峯
J3-3 桜町バスターミナル - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所 - 戸島神社 - 三山荘
秋津健軍線 Y2-1 小峯営業所 - 新外入口 - 東町団地 - 健軍電停 - 秋津小楠記念館
K1-1 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 県庁 - 神水町 - 動植物園 - 若葉校 - 秋津小楠記念館
池田健軍線 A1-1 若葉校 - 県庁 - 水前寺公園 - 市役所 - 京町本丁 - NTT研修センター - 富尾団地
健軍長嶺線 Y1-1 長嶺団地 - 日赤病院 - 新外入口 - 東町団地 - 健軍電停 - 若葉校
Y1-4 託麻まちづくりセンター - 長嶺団地 - 日赤病院 - 新外入口 - 東町団地 - 健軍電停 - 若葉校
Y0-1
Y0-3
長嶺団地 - 日赤病院 - 新外入口 - 東町団地 - 健軍電停 - 健軍神社 - 新外入口 - 日赤病院 - 長嶺団地
東町団地線 L3-1 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 熊商 - 動植物園入口 - 健軍電停 - 東町団地
熊本駅県庁線 K6-0 熊本駅 - 大学病院 - 尚絅校 - 水前寺公園 - 県庁 - 県会議事堂前
熊本駅 - 大学病院 - 尚絅校 - 水前寺公園 - 県庁 - 京塚 - 小峯営業所
熊本駅長嶺線 H4-1 熊本駅 - 大学病院 - 尚絅校 - 大江渡鹿 - 県立劇場 - 熊高正門 - 保田窪 - 日赤病院 - 長嶺団地
東バイパスライナー HL 西部車庫 - 西熊本駅 - 下近見 - 済生会病院 - 中央病院 - 県会議事堂 - 日赤病院 - 長嶺団地

本山営業所・上熊本営業所担当編集

路線名 系統 経由地
第一環状線 O1-0
O2-0
熊本駅 - 新町 - 上熊本駅 - 子飼橋 - 大江渡鹿 - 大学病院 - 熊本駅

小峯営業所・上熊本営業所担当編集

路線名 系統 経由地
帯山線 H3-1 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 県庁西門 - 帯山団地 - 日赤病院 - 長嶺団地 - 小峯営業所
H3-2 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 県庁西門 - 尾ノ上小学校 - 日赤病院 - 長嶺団地
H3-3 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 県庁西門 - 帯山団地 - 鉄工団地 - 日赤病院 - 託麻南
H3-4 桜町バスターミナル - 水前寺公園 - 県庁西門 - 帯山団地 - 日赤病院 - 託麻南
島崎保田窪線 W1-1
H1-1
小峯営業所 - 長嶺団地 - 日赤病院 - 保田窪 - 熊高正門 - 桜町バスターミナル - 国立病院 - 慈恵病院 - 荒尾橋
W2-1
H2-1
小峯営業所 - 長嶺団地 - 日赤病院 - 保田窪 - 水前寺駅 - 桜町バスターミナル - 国立病院 - 慈恵病院 - 荒尾橋
昭和町線 F4-1 上熊本駅 - 子飼橋 - 渡瀬 - 京塚 - 昭和町(東本町)
F4-2 上熊本駅 - 子飼橋 - 渡瀬 - 京塚 - 熊本市民病院 - 昭和町(東本町)
上熊本線 K6-0 上熊本駅 - 市役所 - 水前寺公園 - 県庁 - 県会議事堂
K1-2 上熊本駅 - 市役所 - 水前寺公園 - 県庁 - 神水町 - 画図橋(動植物園西口)
J1-1 上熊本駅 - 市役所 - 水前寺駅 - 競輪場 - 京塚 - 小峯営業所
渡鹿長嶺線 G1-4 桜町バスターミナル - 九品寺交差点 - 大江渡鹿 - 保田窪四ツ角 - 日赤病院 - 長嶺団地 - 長嶺小学校

系統番号編集

熊本市営バス時代の1996年3月31日までは、左半分に市営バス独自の(数字だけの)系統番号、右半分に各路線ごとに異なる動物のイラストを描いたプレートを車両前面に掲出していたが、県内4社で系統番号が「漢字1文字番号」に統一されたのにあわせて、左半分の数字の箇所を「市営」に塗りつぶして対応。2000年代前半頃からは、水色の背景に新しくデザインされた動物のみのプレートへ変更された。

その後、2019年9月11日より熊本桜町バスターミナルへの乗り入れ開始に伴い、熊本都市バスも含め全事業者で系統番号を一新し、これまでの「漢字1文字+番号」から「アルファベット番号番号」に変更した。

変更前 変更後
京2 A1-1
壺1
壺3
B1-2
B1-1
上1 K1-2・K6-0
子2
子5
F3-1・F3-2
F4-1・F4-2
鹿1
鹿2
鹿3
鹿10
G3-1・G3-2
G4-1
H4-1
G1-4
味1
味2
味4
味5
味6
H1-1
H2-1
J1-1・J1-2・J1-3
J2-2
J3-3
県1
県2
県3
県4
県6
県7
H3-1
H3-3・H3-4
H3-2
K6-0
K1-1
A1-1
東1
東3
東11
東12
L0-0
L3-1
K6-0
K1-2
南1
南4
南5
南6
P0-0
P2-1
P3-1
P1-1
西3 S3-1
新1 U4-1
島1
島2
島3
W1-1
W2-1
U1-1
駅1
駅2
駅3
駅4
O1-0
O2-0
O3-0・O3-1
O4-0・O4-1
健1
健3
Y0-1・Y1-1・Y1-4
Y0-3

車両編集

 
熊本城周遊バス「しろめぐりん」専用車両

国産4メーカー(いすゞ日野三菱ふそう日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」))すべてを使用している。純正ボディのほか、西日本車体ボディの車両もある。

在籍車両は熊本市営バスからの移籍車がほとんどだが、都市バスとして新規登録した中古導入車両も存在する。2017年には都市バスとしては初の自社発注の新車として、いすゞ・エルガ1台といすゞ・エルガミオ2台が導入された[4]

小型車の日野・ポンチョも導入している。2011年10月1日より九州産交バスから譲受され運行開始した熊本城周遊バス「しろめぐりん」では専用ラッピング車両が使用される。また、2012年4月の熊本市政令都市移行に合わせて運行開始した区バス「ゆうゆうバス」専用車としてポンチョが新車で13台導入されたが、「ゆうゆうバス」はほとんどが最寄りの運行事業者に運行を委託されるため、車籍を当社に置きつつ最寄りの事業者によって管理されていた。だが、3年ほどで区バスのほとんどが廃止されたため、現在も区バス専用車として使用されている2台を除き、残りの車両は都市バスカラーに変更された上で、一般路線車として各営業所に配置されている。

車体塗装編集

車体塗装は白を基調に熊本を象徴する地下水の青、銀杏(イチョウ)の黄、熊本城のイラストを配したデザインへ変更されている。運行開始後しばらくの間は、熊本市営バスの車体塗装のまま「熊本市営」の標記を「都市バス」に変更して使用しているが、順次塗り替えられている。熊本市営バス時代には前面に動物のイラストを描いた板を掲出していたが、熊本都市バスでは「都市バス」と表示された板に差し替えられている。自社導入車両(主に中古車両)にはこの板は掲出されない。2012年4月からは都市バスの車体塗装に変更された車両についてはこの板を省略し、熊本市交通局塗装のままの車両のみ掲出されている。

案内装置編集

運賃表示器はほとんどの車両に交通電業社製のデジタル方式が導入されているが、移籍車のうち、方向幕車の1005と1061には交通電業社の液晶1画面式、それ以外にはレシップ製の液晶2画面式が導入されている。整理券発行機と運賃箱小田原機器製(整理券発行機はSAN-V型、運賃箱はRX-SB型)が導入されている。

中古車の移籍元編集

脚注編集

  1. ^ 熊本市営バス、2016年までに民間へ全面移譲 - 読売新聞、2009年6月6日
  2. ^ 競合バス路線解消へ 熊本市が事業者と協議 - くまにちコム、2014年2月21日
  3. ^ ~熊本城周遊バス「しろめぐりん」運行会社について~ 平成23年10月1日から熊本都市バス(株)が運行 (PDF)”. 九州産交バス (2011年8月26日). 2011年8月26日閲覧。
  4. ^ バスグラフィック Vol.35 バスで行くけん熊本』p.37, p.48、ネコ・パブリッシング、2018年6月30日

関連項目編集

外部リンク編集