熊谷 育美(くまがい いくみ、1985年昭和60年〉5月24日 - )は、日本女性シンガーソングライター宮城県気仙沼市出身・在住。血液型は、A型。所属レコード会社は、テイチクエンタテインメント。業務提携先は、生島企画室

熊谷 育美
生誕 (1985-05-24) 1985年5月24日(38歳)
出身地 日本の旗 日本宮城県気仙沼市
ジャンル J-POP
職業 シンガーソングライター
担当楽器
活動期間 2009年 -
レーベル livemaster records(2009年)
タクミノート(2009年 - )
事務所
公式サイト 【公式】熊谷育美|シンガー・ソングライター

来歴

3歳からピアノに触れており、14歳から今までにオリジナル曲を300余つくる。

歌手を目指して上京するも、挫折して帰郷。一時は音楽を断念しかけたが、2009年平成21年)1月に「人は皆、不甲斐ないね」でインディーズデビューした。その後、プロデューサー土屋望に才能を見いだされ、同年11月タクミノート[1]から「人待雲」でメジャーデビューした。地元宮城県では「帰りたいよ」が東北放送2010年4月度イチオシパワープレイとなり[2]、同局のテレビおよびラジオでヘヴィー・ローテーションされた。

帰郷して19歳の頃に作った「月恋歌(げつれんか)」が偶然映画監督堤幸彦の耳に止まり、全国東宝映画劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』の主題歌に抜擢された[3]。自身が尊敬する鬼束ちひろの後を受けての主題歌となる。監督自身が「この曲しかない。3秒で分かった。声の透明感とかメロディーのうねるカンジとか」と惚れ込んだ[3]

2010年平成22年)7月、みなと気仙沼大使に任命された[4][5]

2011年平成23年)3月11日、自らが住む気仙沼市にて、お笑いコンビサンドウィッチマン(宮城県仙台市出身)と共に、TBCテレビサンドのぼんやり〜ぬTV』の企画「ぼんやり〜ぬ遺産を探せ」のロケーション収録をしていた[6][7]気仙沼漁港に隣接する観光施設「海鮮市場 海の市[8]」で撮影が終了し、撮影クルーと別れた直後、東日本大震災東北地方太平洋沖地震)に遭った[6][9]。本人並びに高台にあった自宅は難を逃れるも、地震と津波気仙沼湾沿岸市街地瓦礫の山となり、倒壊した石油タンクから流出した重油などに引火して故郷が火の海と化すのを目の当たりにした[10][11]親族と共にしばらく避難所生活をした後、3月23日に香港で開催される「香港アジアポップミュージックフェスティバル」に日本代表として選出されていたため、知人の車で秋田空港に向かい、東京までたどり着いたが、同フェスティバルへの参加を取り止め、東京のマスメディアから被災地の状況を発信し続けた[6][12][13]

2012年平成24年)1月、気仙沼市大島の観光特使「島おとめ」第1号に任命された[4]。同年3月、東北放送『ウォッチン!みやぎ』の番組内企画から誕生した、

加藤登紀子 with みちの空(く)”名義の復興支援シングル「わせねでや」(作詞・作曲・共同プロデュースはヒザシ(元ザ・キャプテンズ)が担当)のレコーディングに、ピアノ演奏で参加。その後“加藤登紀子 with みちの空”名義でのライブなどにも参加している[14]。 また、NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」プロジェクトにも参加した[4]

音楽番組において、若者向けの「ミュージックステーション」とシニア層向けの「NHK歌謡コンサート」の両番組に出演を果たしている希少な歌手でもある。

2016年平成28年)7月放送のラジオ番組内で、東京都在住の男性と入籍を発表した。結婚当初は、熊谷が気仙沼市在住のために、同居しなかった。2021年令和3年)4月末までに3児の母となった[15][16]

2021年令和3年)1月8日に、生島企画室と業務提携を発表[17]し、セントラルミュージックとマネジメント業務に関する契約が2020年令和2年)10月30日に終了して円満に退社、独立したことを発表した[17]

東日本大震災から10年を迎えて宮城県仙台市内に「熊谷育美 運営事務局」を設置する[17]。2020年11月15日、自身がプロデュースするブランド「Ubgoe(産声)」を立ち上げたことを発表した[18]。今後、自身がプロデュースしたグッズとともに、気仙沼市を中心とした職人たちとコラボ商品の展開を考える[18]

“満月の夜”定例ライブ

おもに、神谷町光明寺」で、2010年7月26日から満月の夜に行う定例ライブ「花鳥満月〜光と影〜」を行った。

公演日 備考
第一話 2010年7月26日(月) 「光明寺」にて。観覧無料。
第二話 2010年8月25日(水) 「光明寺」にて。観覧無料。
第三話 2010年9月23日(木・祝) 体調不良のため、公演中止。
第四話 2010年10月22日(金) 「光明寺」にて。観覧無料。
第五話 2010年12月17日(金) 「光明寺」にて。観覧無料。
第六話

「鎮魂」

2011年5月17日(火) 「光明寺」にて。観覧無料。ラジオでライブの一部がオンエアされた。

また、この回のみサブタイトルが付けられている事を公式ブログの記述により確認できる[19][20]

第七話 2011年6月16日(木) 「光明寺」にて。観覧無料。
第八話 2011年7月15日(金) 「光明寺」にて。観覧無料。
第九話 2011年9月12日(月) 「光明寺」にて。観覧無料。
第十話 2011年10月18日(火) 東京都青山月見ル君想フ」にて。ワンマンライブ
第十一話 2011年12月21日(水) 「光明寺」にて。観覧無料。
第十二話 2012年3月8日(木) 「光明寺」にて。観覧無料。
第十三話 2012年8月31日(金) 「光明寺」にて。観覧無料。
第十四話 2012年11月16日(金) 「光明寺」にて。観覧無料。

ディスコグラフィ

シングル

発売日 タイトル 商品形態 規格番号 オリコン最高位 初収録アルバム
インディーズ 2009年1月21日 人は皆、不甲斐ないね 12cmCD XQDQ-1931 その先の青へ
1st 2009年11月18日 人待雲 12cmCD TECG-21
2nd 2010年3月24日 帰りたいよ 12cmCD TECG-23
3rd 2010年5月5日 月恋歌 12cmCD TECG-28 36位
4th 2011年4月20日 雲の遥か 12cmCD TECG-34 176位
5th 2012年6月20日 強く 12cmCD TECG-42
6th 2013年5月22日 グッド・バイ・マイ・ラブ 12cmCD TECG-46 熊谷育美ベストアルバム ~Re:Us~

デジタルシングル

配信開始日 タイトル 販売形態 CD初収録作品
1st 2016年2月24日 Re:Us Navigation / Sunny Laundry デジタル・ダウンロード 熊谷育美ベストアルバム ~Re:Us~
2nd 2019年2月14日 七つの日[注釈 1] 遥かな青
3rd 恋雪[注釈 1]
4th 2022年6月15日 きみは、たからもの[注釈 2] 未収録
5th 2022年7月13日 旅に出かけよう[注釈 3]
6th 2022年9月28日 イロナキカゼ[注釈 4][21]

EP

発売日 タイトル 規格 規格品番 備考
1st 2022年12月25日 ビギニング CD URCD-0001

アルバム

オリジナルアルバム

発売日 タイトル 規格 規格番号 オリコン最高位
1st 2011年10月19日 その先の青へ CD TECG-30056 155位
2nd 2012年11月21日 CD TECG-26074
3rd 2019年3月6日 遥かな青 2CD TECG-36124

ミニアルバム

発売日 タイトル 規格 規格番号 オリコン最高位
1st 2015年1月21日 PROCEED CD TECG-21103 162位

ベストアルバム

発売日 タイトル 規格 規格番号 オリコン最高位
1st 2016年6月22日 熊谷育美ベストアルバム ~Re:Us~ 初回限定盤 CD+DVD TECG-35113 181位
通常盤 CD TECG-30114

タイアップ

起用年 楽曲 タイアップ
2009年 人待雲 朝日放送ごきげん!ブランニュ2009年11月度エンディングテーマ
CBCラジオ『いっしょに歌お!CBCラジオ 今月のうた』2009年11月度
2010年 月恋歌 東宝配給映画劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル主題歌
テレビ朝日TRICK 新作スペシャル2主題歌
2012年 春の永遠 ドキュメンタリードラマ『Kesennuma,Voices. 東日本大震災復興特別企画~堤幸彦の記録~』主題歌
2013年 グッド・バイ・マイ・ラブ
東映配給映画くちづけ主題歌
2015年 未来描画<ミライスケッチ> 弘栄設備工業創立60周年イメージソング
旅路 東映配給映画悼む人主題歌
ミヤギテレビちょっとブレイクタイム』2015年2月度エンディングテーマ
東北放送One Switch Cafe』2015年2月度エンディングテーマ
2016年 Re:Us Navigation 東北放送サタデーウォッチン!』エンディングテーマ
2019年 笑顔の向こう / 伊東洋平, 中村マサトシ, 熊谷育美 エフエム仙台 forever green project キャンペーンソング
この場所で… 舞台『星の一番きれいな港町』提供楽曲

出演

テレビ

放送局 番組名 放送日
テレビ朝日 ミュージックステーション 2010年5月7日
NHK総合 MUSIC JAPAN 2010年5月16日
フジテレビ ミュージックフェア 2010年5月22日
フジテレビ ミュージックフェア 2010年5月29日
TBSテレビ Nスタ特集 2011年4月14日
NHK総合 NHK歌謡コンサート 2011年6月14日
日本テレビ スッキリ!!特集 2011年8月25日
NHK総合 “花は咲く”スペシャル〜一つの歌がつむぐ物語〜 2012年9月5日
ミヤギテレビ 思い、伝え続ける… 〜今もそしてこれからも〜 2014年1月18日

ラジオ

番組名 放送局 放送時間
熊谷育美 僕らの声 東北放送 日曜 7:30 - 8:00
熊谷育美の明日へ向かって! Date fm 土曜 11:00 - 11:25
気仙沼の熊谷育美 略してK.K.I ラヂオ気仙沼 金曜 19:00 - 19:30
月曜 15:00 - 15:30(再放送)
H@!FM 土曜 10:00 - 10:30
FMねまらいん 日曜 12:00 - 12:30

※放送終了

番組名 放送局 放送時間
熊谷育美の "自給自足" な日々 Date fm 月曜 12:00 - 12:25
FM石川 金曜 21:30 - 21:55
Music Spice+! FM-FUJI 火曜 24:25 - 24:40

脚注

注釈

  1. ^ a b 3rdアルバム「遥かな青」の先行配信としての発売。
  2. ^ 3ヶ月連続配信リリース第1弾として発売。
  3. ^ 3ヶ月連続配信リリース第2弾として発売。
  4. ^ 3ヶ月連続配信リリース第3弾として発売。ただし、当初は8月下旬の配信予定だったが、制作上の都合により9月へ延期となった。また、延期前のタイトルは『Wind has no color』と英訳であった。

出典

  1. ^ テイチクエンタテインメントレーベルの1つ。
  2. ^ TBCイチオシパワープレイ(東北放送 2010年4月)
  3. ^ a b 『劇場版TRICK』の主題歌は、すりっと新人アーティストの熊谷育美「月恋歌」に決定!|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ. 2022年5月29日閲覧。
  4. ^ a b c Biography”. 【公式】熊谷育美|シンガー・ソングライター. 2022年5月29日閲覧。
  5. ^ みなと気仙沼大使 - 気仙沼市役所”. www.kesennuma.miyagi.jp. 2022年5月29日閲覧。
  6. ^ a b c 【災害関連】気仙沼在住の熊谷育美、「今後も故郷で音楽を作り続けていきます」BARKS 2011年3月18日)
  7. ^ 1か月半ぶりに番組再開! サンドウィッチマンが宮城・気仙沼のあのロケ地を再訪東京ウォーカー 2011年4月30日)
  8. ^ 海鮮市場 海の市
  9. ^ ロケ中に震災したサンドウィッチマン 気仙沼の避難所訪問河北新報 2011年3月26日)
  10. ^ 熊谷育美「灯油と石油ストーブが必要」デイリースポーツ 2011年3月18日)
  11. ^ 倒壊タンクからドラム缶6万本分…気仙沼大火災読売新聞 2011年4月7日)
  12. ^ サンドと共に被災した熊谷育美が決意「気仙沼で音楽を作り続ける」ORICON STYLE 2011年3月20日)
  13. ^ 熊谷育美『東京での10日間。』”. 熊谷育美オフィシャルブログPowered by Ameba. 2022年11月14日閲覧。
  14. ^ 「わせねでや」オフィシャルサイト
  15. ^ 熊谷育美 - いつも応援してくれているみなさまへ”. www.facebook.com (2019年10月7日). 2022年11月13日閲覧。
  16. ^ 熊谷育美 - 令和3年4月22日。 第三子となる女の子を出産しました。”. www.facebook.com (2021年4月23日). 2022年11月13日閲覧。
  17. ^ a b c 熊谷育美が事務所「円満退社」で独立 生島ヒロシと気仙沼タッグ:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2022年5月29日閲覧。
  18. ^ a b 熊谷育美 - 【 ご報告 】”. www.facebook.com (2021年11月15日). 2022年11月13日閲覧。
  19. ^ 熊谷育美『花鳥満月』”. 熊谷育美オフィシャルブログPowered by Ameba. 2022年11月7日閲覧。
  20. ^ 熊谷育美『第六話「鎮魂」』”. 熊谷育美オフィシャルブログPowered by Ameba. 2022年11月7日閲覧。
  21. ^ 2022.08.26 楽曲リリースに関してお詫びとご報告です。”. 【公式】熊谷育美|シンガー・ソングライター. 2022年11月7日閲覧。


関連項目

外部リンク