(へんり まこと、1966年 -)は、日本の小説家、SF作家東京都出身。

来歴 編集

東京都在住。1991年駒澤大学文学部卒業。システムエンジニアとして会社員生活を経て、2004年核戦争後の世界を舞台にしたSFミステリー長編『終末の海・韜晦の箱船』で第5回日本SF新人賞に佳作入選(同年の受賞者は八杉将司、もう1人の佳作入選者は北國浩二)。2005年3月、同作品を改題した『終末の海 Mysterious Ark』(徳間書店)でデビューした。骨太のファンタジー巨篇〈屍竜戦記〉シリーズで注目を集め、本格SFの担い手として高く期待される[1][2]日本SF作家クラブ会員。「SF Prologue Wave」編集長。

長編デビュー前に、光文社文庫の『異形コレクション』シリーズに短編が1編掲載されている。近年は自作品のイラストも描く。

受賞・候補 編集

  • 2004年 第5回日本SF新人賞佳作 (『終末の海・韜晦の箱船』)
  • 2009年 第40回星雲賞 日本長編部門候補 (『屍竜戦記II 全てを呪う詩』) [3]
  • 2011年 第42回星雲賞 日本長編部門候補 (『エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と』)

作品リスト 編集

単行本
  • 終末の海 Mysterious Ark (2005年3月、徳間書店 ISBN 9784198619893 -『終末の海・韜晦の箱船』より改題)[4]
  • 屍竜戦記 (2007年5月、徳間書店 トクマ・ノベルズedge ISBN 9784198507459[5]
  • 屍竜戦記2 全てを呪う詩 (2008年7月、徳間書店 トクマ・ノベルズedge、ISBN 9784198507954
  • エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と (2010年9月、早川書房ハヤカワSFシリーズ JコレクションISBN 9784152091581
  • Type:STEELY タイプ・スティーリィ(上・下)(2011年11月・12月、幻冬舎コミックス幻狼ファンタジアノベルスISBN 9784344823716ISBN 9784344823921緒方剛志イラスト
  • 九十九神曼荼羅シリーズ ジャンク・ジャンキー・ジャンクション (2012年8月、小学館)絵:Marcey Naito
  • 九十九神曼荼羅シリーズ タイムレス・カプセル(2012年10月、小学館)絵:TANINAO
  • 九十九神曼荼羅シリーズ デンタル・ジャンパー(2012年12月、小学館)絵:YUMA
  • 九十九神曼荼羅シリーズ ハッピー・キーパー(2013年2月、小学館)絵:ARISA
  • 九十九神曼荼羅シリーズ レギオン・チューナー・ラプソディ(2013年5月、小学館)絵:SHIMAKAWA
  • ガリレイドンナ 月光の女神たち (2014年2月、朝日新聞出版ISBN 978-4022511539梅津泰臣・teamGD原作、イラスト:足立慎吾
  • 夢幻∞シリーズ カウントダウン・イン・ブルー (2015年2月、小学館)絵/金子デルタ
  • 夢幻∞シリーズ ミスティックフロー・オンライン 第1話 冒険探偵(1~3)(2016年7~11月、小学館)画:片理誠
  • 夢幻∞シリーズ ミスティックフロー・オンライン 第2話 赫翼(かくよく)の天使(1~5) (2017年1~9月、小学館)画:片理誠
  • 夢幻∞シリーズ ミスティックフロー・オンライン 第3話 百銃の女王(1~7)(2017年11月~2018年11月、小学館)画:片理誠
  • 夢幻∞シリーズ ミスティックフロー・オンライン 第4話 さ迷う弾丸たち(1~) (2019年1月~、小学館)画:片理誠[6]
短編
  • 妖精の環 - 『異形コレクション 黒い遊園地』(2004年4月、光文社文庫)に掲載[7]
  • ラストソング - 『SF Japan』2010年春号(2010年3月、徳間書店)に掲載
  • シェアワールド企画『Eclipse Phase』に11の短編(2016年7月、新紀元社)ロブ・ボイルほか著/朱鷺田祐介監訳/『エクリプス・フェイズ』翻訳チーム

日本国外での刊行 編集

出典 編集

  1. ^ sf-fantasy.com. “著者インタビュー・片理誠先生”. 2019年3月17日閲覧。
  2. ^ sf-fantasy.com. “著者インタビュー:片理誠先生”. 2019年3月17日閲覧。
  3. ^ 「文学賞の世界」. “星雲賞ノミネート”. 2019年3月17日閲覧。
  4. ^ 国立国会図書館. “著書”. 2019年3月17日閲覧。
  5. ^ 紀伊國屋書店. “著書”. 2019年3月17日閲覧。
  6. ^ 小学館. “片理誠”. 2019年3月17日閲覧。
  7. ^ 国立国会図書館. “著作”. 2019年3月17日閲覧。

 

外部リンク 編集