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特進(とくしん)とは、


特別進学(とくべつしんがく)とは高等学校学習塾などに設置されているコースの名称。進学よりもさらに上とされ、特進(とくしん)と略される。高等学校における特進は、とりわけ私立高校に多く見られる。

特徴編集

難関大学に進学することを希望する生徒・児童ないしはその保護者は、受験を念頭に入れた教育を受けることを考え、私立の小学校・中学校、中高一貫校を受験する。私立学校では早期からのエリート教育が行われるため、将来の難関大学入試に対応しやすい。一方で、受験に失敗した生徒や、中学校から難関大学進学を思い立った生徒は私立の生徒に比べて難関大学入試に挑戦するのが困難と捉えるあせりの心理が働く。近年では、こうした生徒たちをターゲットにして、各私立高校は特進コースを設立し、生徒獲得に乗り出した。とりわけ2005年前後には受験漫画『ドラゴン桜』が人気を博したことから、特進コースへの注目が向上した。 ある高校の特進コースでは、有名な予備校講師を招いて授業を行うといったいわゆる「学校内予備校」が導入されたり、1日8時限授業といったボリュームのあるカリキュラムが構成されたりした。こうした学校側の努力の甲斐もあってか、下位校とみなされていた高校から、はじめて難関大学合格者が出たりするなど、一定の成果は出ているといえる。

問題点編集

  • 難関大学進学を念頭に入れ、中高一貫校のレベルに追いつこうとするため、特進コースにおいては膨大な授業が行われる。そのため、授業についていけず、不登校となり、退学・転校を余儀なくされる生徒も存在している。
  • 特進コースは少数精鋭をモットーとした教育のため、少人数教育が行われることが多く、中には他の普通科生と特進コースの生徒が区別され、閉鎖的な環境である特進も存在している。そのため、人間関係で苦悩し、過度なストレスを抱えている生徒も散見される。
  • 特進コースを設置している高校の中には、特進コースの生徒に部活動などの課外活動への参加を許可しないという高校もある。部活動などの課外活動は人格形成期における生徒の心身を鍛え、協調性を涵養するといった効能があることから、こうした勉強第一の姿勢は問題視されることもある。
  • 2006年には各地の進学校で高等学校必履修科目未履修問題が発覚し、特進コースを設置している学校に多く見られた。中でも世界史の授業が行われなかったというケースが散見された。これは生徒に特定の受験教科目(日本史など)を強制し、世界史などの軽視しするなど本来高等学校において行われるべき教育が行われないといった問題が浮き彫りになった事案であった。


関連項目編集