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'''バルタン星人'''(バルタンせいじん)は、[[円谷プロダクション]]が[[日本]]で制作した[[特撮]][[テレビ番組]]シリーズ「[[ウルトラシリーズ]]」に登場したする架空の[[宇宙人|宇宙人(異星人)]]。別名「'''宇宙忍者'''」。
 
== 概要 ==
『[[ウルトラマン]]』の第2話「侵略者を撃て」にて初登場。[[セミ|蝉]]に似た顔、[[ザリガニ]]を思わせる大きな[[はさみ|ハサミ]]状の手を持ち、高度な知能を備えた[[直立二足歩行]]の異星人である。[[マッハ数|マッハ]]5で飛行するほか、[[瞬間移動]]能力も有し、分身するかのように移動できる。[[複眼|眼は5,000個の眼細胞からできており]]、1万メートル先の小さな物体も視認可能である<ref name="takeuchi3">円谷プロダクション:監修 [[竹内博]]:構成・解説『ウルトラ怪獣大事典3』入門百科シリーズ157 [[小学館]] [[1985年]] ISBN 4-09-220157-5</ref>。一般に「'''フォッフォッフォッフォッフォッ'''」と表記される独特の音声{{refnest|group="注"|[[1963年]]製作の東宝映画『[[マタンゴ]]』に登場するマタンゴの声を流用{{Sfn|研究読本|2013|p=259}}。}}を発する。
 
地球を訪れ最初の目的は侵略ではない。彼らバルタンたちの故郷であるバルタン星は発狂した科学者の行った核実験により壊滅し、たまたま宇宙旅行中であった20億3,000万人のバルタンがこれから逃れ、故郷を失って[[難民]]になってしまった。その身をバクテリア大に縮小して放浪の旅を続けていたバルタンたちは地球を発見し、乗っていた宇宙船を修理しようと飛来を行なう。そしてバルタンたちは地球を気に入り、ハヤタ隊員の提言を無視して地球侵略を開始したする。初の科特隊員との会話において地球人が持つ生命の概念を理解できない様子が描写されている。
 
撮影に使用された[[着ぐるみ]]は、前作の『[[ウルトラQ]]』第16話「[[ガラモン (ウルトラ怪獣)|ガラモン]]の逆襲」に登場した[[ウルトラQの登場怪獣#宇宙怪人 セミ人間|セミ人間]]を改造したもの{{Sfn|白書|1982|p=104}}{{Sfn|研究読本|2013|pp=55、259、268 - 271}}。セミ人間は回転しながら発光する両眼が印象的だったが、バルタン星人では発光する両眼を回転させ、さらに左右に動かせるよう[[機電系|機電]]担当の[[倉方茂雄]]が改良を施した<ref>[[てれびくん]]2005年6月号増刊 円谷プロオフィシャルマガジン『ウルトラマンDNA Vol.3』([[小学館]])「モノクロームの彼方に ~ウルトラQの色を求めて」より)</ref>。命名は第2話の監督と脚本を担当した[[飯島敏宏]]による。名称は、[[バルカン半島]]に由来するという説と、当時の人気歌手[[シルヴィ・ヴァルタン]]から取ったという説があるが、飯島のコラム「今明かされるバルタン出生の秘密」<ref>コミック『科特隊奮戦記』朝日ソノラマ・平成5年11月30日第1刷発行</ref>によれば、正しいのは前者。母星が兵器開発競争によって滅んだため、移住先を求めて地球にやってきたという設定を[[ヨーロッパ]]の火薬庫といわれ紛争の絶えなかったバルカン半島に重ねているとされる。しかし、[[2012年]][[7月24日]]放送の[[ザ・プライムショー]]<ref>[[WOWOW]]製作</ref>では、後者の説を採用し、飯島自身は実際にはヴァルタンのファンではなかったが、「(名付け親である)飯島が[[シルヴィ・ヴァルタン]]の大ファンであったため」という理由にしたと語っている。また、ザ・プライムショーとは別に、「世界怪物怪獣大全集」<ref>キネマ旬報社、1967年</ref><ref name= fukkoku></ref>で、後者について言及しており、その由来はヴァルタンが出演する[[レナウン]]のCMであると当時円谷プロで企画室長を務めていた[[金城哲夫]]が述べているが、復刻版<ref name= fukkoku>復刻版「キネマ旬報復刻シリーズ:大伴昌司コレクション」、1996年、ISBN4-87376-191-3、p77</ref>ではこの点について、事実と異するとしている。
 
「セミ人間に角とハサミをつけてくれ」という飯島敏宏の注文で、[[成田亨]]によってデザイン画が描かれた<ref name="zenchousa">『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』([[講談社]]、2012年、ISBN 978-4-06-218128-0)</ref>。額のVの字状のものはデザイン画ではもっと細く鋭く尖った形状であった。ハサミを巨大にしたのも飯島の注文によるもの。{{要出典範囲|成田は当初、「高度な知能を持った生き物の手がこのようなものであるわけがない」として道具を扱えるような人間の手に近い大きさのハサミを考案したが、|date=2012年4月}}飯島のアイディアが優先され、現在に見られる形状へ至った。この巨大なハサミは相当な重量があり、[[スーツアクター]]が演技をする際にハサミを地面と水平に維持することが困難であったことから、ハサミを垂直にして上下に揺さぶるという独特なポーズが生まれた。成田は自伝にて、「セミ人間からの改造が前提であること、ハサミのアイディアに違和感があったこと、以上2点の理由により初代バルタン星人のデザインは気に入っていない」と回顧している。
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『ウルトラマン』第16話への再登場のみならず、後の[[ウルトラシリーズ]]全般に渡って最も多く登場し、ウルトラヒーローの[[ライバル|好敵手]]として、幅広い層からの人気と認知を得ている。下記の漫画やゲーム、ライブステージなど映像以外の作品にも度々登場し、さらにはバラエティ番組へのゲスト出演など、ウルトラシリーズ以外のメディアでも活躍している。前述のように、元は故郷を失った放浪者であり、世界観の異なる近年の作品(『[[ウルトラマンコスモス|コスモス]]』や『[[ウルトラマンマックス|マックス]]』)では人類に友好的に接する個体(下記のチャイルドやタイニーなど)も登場している。
 
登場回を重ねながら戦闘能力が向上している傾向があり、現在のところTVテレビシリーズでは最後の登場である『[[ウルトラマンマックス]]』では、キャッチコピーで「最強! 最速!」と謳われたウルトラマンマックスを簡単に倒し、再戦も終始優勢であった。しかし、[[平成]]時代の『[[ウルトラマンパワード]]』や『[[ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT]]』などにも登場してキャラクターが拡がりすぎ、このために[[昭和]]ウルトラマンシリーズとの繋がりがある『[[ウルトラマンメビウス]]』や『[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟#製作エピソード|ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟]]』での登場が見送られたこともある。
 
単独で取り上げられる機会も多く[[2009年]]11月には、バルタン星人を特集した書籍『バルタン星人 〜不滅のダークヒーロー〜』が発売された。同書によれば笑い声は当時の[[時代劇]]の悪役から考えられ、宇宙忍者という別名は後から付けられたとされている。余談として頭の部分がかなりの重さで、アトラクション中に落ちるというアクシデントがあったという。
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*造形:[[佐々木明 (造形家)|佐々木明]](※セミ人間のマスク造形は[[高山良策]]による)
 
== 『ウルトラマン』に登場したするバルタン星人 ==
=== 初代 ===
『[[ウルトラマン]]』第2話「侵略者を撃て」([[1966年]]7月24日放送)に登場。
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*出身地:バルタン星
 
故郷のバルタン星を「狂った科学者」による[[核実験]]により失い、たまたま宇宙旅行中だったためその難を逃れて20億3千万人の仲間と共に宇宙船で放浪していた異星人。「宇宙忍者」という異名どおり、多彩かつ特異な能力を持っている種族である。火星にある物質「[[スペシウム]]」を弱点としている。宇宙船内部ではほとんどの乗員が地球のバクテリアサイズで眠っており、人間大のサイズで活動しているのは科特隊と接触したする1名のみである。元々地球には宇宙船の修理と欠乏した予備パーツの調達のために偶然立ち寄っただけであるが、地球が自分たちの居住できる環境であったため、地球への移住を強行しようとしたする
 
武器は両手のハサミから出す、「赤色凍結光線」と「白色破壊光弾」。設定のみだが、足には物体を腐らせる液体が入った袋がある。また、防御能力として数多の分身攻撃を作ることができる。その他、地球の言語をこの時点では理解できなかったために、一時は[[ウルトラマン#隊員|アラシ]]の体に乗り移り、その脳髄を借りてイデ、ハヤタと会話したする
 
手始めに科学センター<ref group="注">[[ロケーション撮影|ロケ地]]となったのは、[[東京都水道局]]の[[長沢浄水場]]。</ref>の職員やアラシらを仮死状態にし、科学センターを占拠。ハヤタの進言を無視すると巨大化して侵略破壊活動を行った。地球防衛軍の核ミサイル「はげたか」により倒れるも、すぐに[[セミ|蝉]]が[[脱皮]]するかのように起き上がり復活したする<ref group="注">書籍によっては{{要出典|date=2013年1月|title=具体的な書名を}}、この「はげたか」により分身1体分が倒されたと表記しているものもある</ref>。[[コンビナート]]を破壊しながらウルトラマンと空中戦を繰り広げ、左のハサミをへし折られるながらも、残りの方から破壊光弾を発射して反撃したするが、最期は弱点であるスペシウムが含まれた[[ウルトラマン#ウルトラマンの能力|スペシウム光線]]を浴び、炎上して墜落したする
 
その後、他のミクロ化したバルタン星人の乗っていた母船は上空に潜んでいたところをウルトラマンに発見され、宇宙に運び出された後にスペシウム光線で爆破され。これにより約20億人以上のバルタン星人が死亡したするが、これで彼らが全滅したわけではなく、後述のようにわずかな生き残りが復讐と地球侵略への執念を抱き続けることとなる。
 
*スーツアクター:佐藤武志<ref name="zenchousa"/>{{Sfn|円谷プロ画報|2013|p=196}}{{Sfn|研究読本|2013|p=55}}
*戦闘中にハサミが破損するのは、撮影現場で本当にハサミが破損したため、後からフォローで戦闘中に割れるシーンが撮影されたためである。{{要出典範囲|ハサミは[[コルク]]に[[石膏]]を塗ったような物で造型されていたと言われている。|date=2012年4月}}
*「単に強い異星の人間」という後続エピソードでの扱いとは違い、深夜無人のビルの闇に潜む怪物という怪奇色の強い扱いだった(前作『[[ウルトラQ]]』の影響が強い)。また、「生命」の意味を理解できないなど人類とは根本的に異質な存在であることが徐々に明かされ、クライマックスでは'''街中で撃たれた核ミサイル2発を受けてもあっさりたやすく復活する'''といった、人間の力ではどうにも出来ない存在であることが明示される。
*前述の通り、最終的には人類を排除しようとしたするものの、最初の攻撃は人間を硬直・仮死状態にする赤色凍結光線のみしか使っていない。人間の殺害は行っていない上、ハヤタとの交渉において「地球の法律や文化を守るなら移住も不可能ではない」と言われた際にはいきなり[[敬語#丁寧語|丁寧語]]に変わっている。攻撃を開始したするのは、バルタンの人口の多さにイデが困惑したため、ハヤタが火星への移住を選択肢の一つとして提案した時、火星には苦手があることを途中まで喋った直後である。
*地球人側が謎の宇宙人による科学センター占拠に対して科特隊のムラマツキャップや防衛隊の幹部らによって会議を開くシーンでは、相手の正体が未だ判明していないにもかかわらず、黒板には「バルタン星人対策会議」と書かれている。
*映画『[[ウルトラマン怪獣大決戦]]』では[[聖徳記念絵画館]]前に降り立って格闘戦を繰り広げる新撮シーンが追加されている(スーツアクターは[[二家本辰巳]])。ただし、初代の着ぐるみは既になく、形状の異なる物が分身体を含めて2体新造型されている。これは後に『[[ウルトラマン80]]』の五代目及び六代目(後述)に改造される。
*白色破壊光弾は、『[[大怪獣バトル]]』では「白色破壊光線」、『[[ウルトラファイト]]』では「バルタンファイヤー」とも表記されている。
*[[楳図かずお]]の漫画版では仲間を作る際、人間が体を乗っ取られてバルタン星人化する様子が描かれている。
*株式会社[[幻冬舎]]の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』では今の姿でも分かるようにセミに近い昆虫から進化した知的生命体とされる。「バルタンの木」という植物を食べて生活していたが肉食を覚えると残虐で好戦的な種族に変化し、腕もより確実に獲物を狩れる為に現在のハサミ状へと進化した。また、蟻や蜂のようにフェロモンによる社会となっており、個体の感情がいはずの彼等が持つウルトラマンへの復讐心もそのためだと明かされている。
*円盤は『[[ウルトラQ]]』で使ったセミ人間の宇宙船を流用したもの。その後メフィラス星人の円盤(33話)に、再度流用された<ref name="zenchousa"/>。
 
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*体重:0 - 1万5,000トン<ref name="takeuchi3"></ref>
 
先にウルトラマンによって壊滅的な被害を受けたが、何とか生き延びた集団はR惑星に逃れていた。新たな故郷を見つけたものの、地球侵略とウルトラマンへの復讐の機会を窺っていたバルタン族は、地球で毛利博士による人類初の有人金星探検が行われようとしていることを知ると、ロケットで[[金星]]へと旅立った毛利博士を捕らえてこれに乗り移る。バルタン族は科特隊とウルトラマンをおびき寄せた隙に大挙して地球を制圧せんと謀ったものの、新兵器・マルス133を開発した科特隊とテレポーテーションを使用したウルトラマンによってその計画は失敗に終わった
 
当話においても、バルタン族の特徴として無数のミニバルタンに分身することが可能であることが描写されている。また、胸部にスペルゲン反射鏡を装備。弱点であるスペシウム光線を跳ね返すことが可能になった。更には光波バリヤーを張り巡らせることが可能になり、これによって八つ裂き光輪を防いだ。武器はハサミから発せられる重力嵐。その他、ミニバルタンが手から破壊光弾を発射する。1回目はウルトラマンに襲い掛かろうと飛翔したところを縦に八つ裂き光輪で縦真っ二つにされ。2回目は光波バリヤーにより一度は八つ裂き光輪を防ぐが、ウルトラアイスポットにより光波バリヤーを無効化され、同じく飛翔したところを八つ裂き光輪で縦真っ二つにされる。寸断された半身はそれぞれにスペシウム光線を喰らって爆裂した発する
 
*声:[[西田昭市]]<ref name="zenchousa"/>
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*{{要出典範囲|ミニバルタンに分身している時の鳴き声は、その後もアレンジされて様々な怪獣や宇宙人の鳴き声に流用されている。|date=2013年4月}}
*ミニバルタンが[[コンビナート|石油コンビナート]]を破壊するシーンは第13話の[[ペスター]]が、製油所を破壊するシーンの流用<ref group="注">そのため、ペスターの吐く火炎が映るシーンがある。</ref>。
*『ウルトラファイト』.「バルタン真っ二つ」ではスペルゲン反射鏡がミラーに、重力嵐が怪光線によるガスに変更されており、目から放つ光線も光波バリアーには通じず、本編と違い正面からではなく頭上目掛けてウルトラスラッシュを放つことでバルタン星人に光波バリアーを張らせる事無ことなく勝利を収められたとなっている。
*[[一峰大二]]の漫画版『ウルトラマン』では、ウルトラマンをおびき寄せた際に地球のビル街を砂に変えている。ウルトラマンとの対決では、反射鏡に跳ね返されないようジャンプで飛び越したウルトラマンに、着地前に逆さまの姿勢でスペシウム光線を背中に放たれて倒されている。
*バルタン星人に乗っ取られた毛利博士の安否は劇中では不明だが、[[井上英沖]]の漫画版<ref group="注">[[2009年]]に出版された「バルタン星人 〜不滅のダークヒーロー〜」(コスミック出版)に再録された。</ref>では乗っ取られた際に死亡したことが語られ、上記の一峰の漫画版ではバルタン星人が分離したため無事であるとされている。
*[[金城哲夫]]による小説『[[小説 ウルトラマン|怪獣絵物語ウルトラマン]]』では、作戦決行前に[[メフィラス星人]]や他の宇宙人達とともにウルトラマンを倒すための作戦会議に参加しており、その中での第二作戦として地球とウルトラマンへの攻撃を担当したことになっている。
*1993年竹書出版「ウルトラマンベストブック」のコラムでは、[[ゼットン]]のバリアー能力はこのバルタンが使用した光波バリヤーを移植されたと記述されている。
*[[テレビマガジン]]版『[[ウルトラマンメビウス#ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス|ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス]]』ではR惑星が登場し、[[ザラブ星人]]や[[マグマ星人]]などの宇宙人軍団がウルトラ兄弟と対決していたする(バルタン星人は未登場)。
 
=== 三代目 ===
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*出身地:R惑星<ref name="takeuchi3"></ref>
 
地球人に対し、自分の力を誇示せんとした[[メフィラス星人]]が、威嚇の目的で東京・丸の内のビル街に登場させ。特に暴れ回ることく、すぐに消えてしまった
 
*着ぐるみは2代目のリペイント<ref name="zenchousa"/>。
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*体色は黒と銀を基調に、頬に青い模様があり、頭部が金色になっている。
 
== 『帰ってきたウルトラマン』に登場したするバルタン星人Jr. ==
『[[帰ってきたウルトラマン]]』第41話「バルタン星人Jr.の復讐」に登場。
*身長:ミクロ - 45メートル
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*出身地:バルタン星<ref name="takeuchi3"></ref>
 
ウルトラマンに倒された初代バルタン星人の息子で、300以上の超能力を身につけ<ref name="takeuchi3"></ref>、父の復讐のために地球に襲来したする。地球に襲来したバルタン族としては'''四代目'''に当たる。色彩は黒を基調に、所々に金や銀が散りばめられている。若い個体だけあってハサミも先代に比べて小さく、上半分と下半分にそれぞれ黒いライン模様が見られる。笑い声も「フォッフォッフォッ」という鳴き声は発さず、普通の高笑いになっている。建設中のビルを改造した[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#ロボット怪獣 ビルガモ|ビルガモ]]を操り、MAT隊員らをビルガモの体内に監禁して人質した。ビルガモが倒されると巨大化してウルトラマンの目の前に現れ、「勝負はまだ一回の表だ」とリベンジ復讐を示唆する台詞を残して飛び去るが、背後からスペシウム光線を浴びせられ、白い十字光を発して消え去り、る。生死は不明。
 
ウルトラマンとは直接戦闘していないが、設定ではハサミから-140度の冷凍弾、反重力光線、ミサイル弾を発射する<ref name="takeuchi3"></ref>。
*声:[[阪脩]](ノンクレジット){{Sfn|円谷プロ画報|2013|p=231}}
*デザイン:[[井口昭彦]]
*OPオープニングでは「'''バルタン星人ジュニア'''」とクレジットされてい
* 旧作人気怪獣の再登場させる『帰ってきたウルトラマン』の「延長にあたっての強化案」の一環として登場したする{{Sfn|白書|1982|p=84}}。
*着ぐるみは『[[ウルトラファイト]]』に登場したバルタン(アトラクション用を転用)から型取りして新規造型されたものである。
*[[内山まもる]]によるコミカライズ漫画版はこの回の後日談的内容になっており、ウルトラマンと直接戦ってスペシウム光線を浴び姿を消した後も暗躍、郷秀樹が少年を撥ねたように見せかけて罪を擦りつけるという、テレビ本編における[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙参謀 ズール星人|ズール星人]]の役割を担った。作戦が失敗した後は再びウルトラマンと戦うも、投げ飛ばされたところにスペシウム光線を受けて爆破され、今度こそ完全に倒され
 
== 『ザ☆ウルトラマン』に登場したするバルタン星人 ==
『[[ザ☆ウルトラマン]]』第8話「ヒカリ隊員の秘密が盗まれた!?」に登場。
*身長:ミクロ - 90メートル
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*出身地:バルタン星<ref name="takeuchi3"></ref>
 
地球征服に邪魔なウルトラマンジョーニアス=ヒカリ超一郎を倒すべく作戦を決行。怪獣[[ザ☆ウルトラマンの登場怪獣#モンスター怪獣 ミコノス|ミコノス]]を出現させ、誘き寄せたヒカリを変身させ、ジョーニアスと戦わせてその戦闘を撮影したフィルムを[[テレビ局]]に「ウルトラマンの秘密」を目玉にして売り込み、間接的にヒカリを洋館へ誘き寄せ。洋館の罠でヒカリを殺害しようとしていたするが、罠のために奪った電力の行き先からその場所を科学警備隊に暴かれて計画は失敗、巨大化したする。マッハ7の飛行能力や、巨大なハサミから発射するS電光(人間を停止させたり、物体を破壊したりする)や、ハサミによる締め付けなどを駆使し、ジョーニアスの活動限界を待つという戦略で苦しめるが、最後はプラニウム光線に敗れ
 
声は、バルタン星人の声として定着している笑い声のSE(効果音)ではなく、等身大の時に台詞で「フォッフォッフォッ」と笑ったが、巨大化時は「ホアーッ!!」といった異様な叫び声を発している。
*声:[[寺島幹夫]]
*『ザ☆ウルトラマン』最初の侵略宇宙人であり、全話中で唯一自ら巨大化したする宇宙人である。
*アニメ作品ならではの細身のスタイルで、両足もハサミであるのが特徴。
*書籍によっては上記のJrを○代目扱いせず、こちらの『ザ☆マン』版バルタン星人を四代目としてあつかうものもある。
 
== 『ウルトラマン80』に登場したするバルタン星人 ==
=== 五代目 ===
『[[ウルトラマン80]]』第37話「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」に登場。
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*体重:0 - 1万5千トン
 
幾度となく地球に襲来してはウルトラ族と激闘を繰り広げたバルタン族が、今度はウルトラマン80に矛先を向けて襲ってきたくる。体色はグレーで、[[吻|口吻]]の形状が[[ブタ|豚]]の鼻のような独特なものとなっている。
 
圧倒的な科学力と技術力を誇り自分達を優秀な種族だと思っている。そのため、自分達より劣る異星人や宇宙生物を葉巻型の宇宙船に収容しては、下等生物としてバルタン星の宇宙動物園へと送り込んでいる。恨み重なるウルトラ族の一人である80も下等動物としてバルタン星の動物園に収容するべく作戦を開始。UGMの豆記者に落選した少年・森田政夫に変身してUGM基地に潜入し、シルバーガル(戦闘機)内で矢的隊員と二人きりになったところで正体を現し捕らえようとする。しかし二人きりになったのは矢的の計略で、脱出されたため、彼の[[パラシュート]]のベルトを切断し、殺害しようと計画するが80に変身され、巨大化。ハサミからの火炎弾「バルタンファイヤー」や格闘、瞬間移動、透明化、さらに宇宙船との連携攻撃などを駆使して地上や空中で激しい戦いを繰り広げものの、透明化を見破られた上に、スペースマミーが宇宙船迎撃に出動したため形勢逆転。最後は[[ハンマー投|ハンマー投げ]]の要領で宇宙船にぶつけられて爆死したする
 
*声:[[水鳥鐵夫|水鳥鉄夫]]
*スーツアクター:佐藤友弘
*着ぐるみは映画『[[ウルトラマン怪獣大決戦]]』の新撮シーンに登場した物の改造。のちに戦闘シーンにセリフ台詞が追加されて『[[ウルトラマン物語]]』に流用された。
*新たなバルタン星の設定は劇中ではすでに存在しないはずの「バルタン星」の名を出したため、放送から相当後に関連書籍で設定されたものであり、公式設定であるかは不明。[[銀河系]]に新たなバルタン星を建造したとする書籍がある<ref name="takeuchi3"></ref>一方、二代目の時に移住・開拓したR惑星をそのままバルタン星と呼称するようになったと記載した書籍も存在している<ref>「ウルトラマンAGE」Vol.1([[辰巳出版]])など。</ref>。
*80や[[ウルトラの父]]、[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|ウルトラセブン]]とも戦っているスナップが現存している。
 
132行目:
* 体重:0 - 1万5千トン
 
ウルトラマン80では二回目の登場。宇宙に造り上げた新バルタン星からまたしても地球征服のためにやってきた、限りなきチャレンジ魂の持ち主くる。姿形は5代目のものとまったく同じであるが、破壊力による制圧を目指した従来とは異なり、当話では謀略による地球人の自壊を目指した侵略手法を採用した。山野正也という少年に、フリスビーで撮影した写真を撮らせて、それをUFOの写真と思い込ませ。さらに、山野の母に変身して、山野に偽のUFO写真を子供達に配るように指示したする。それを元に争いを起こさせ、最終的には子供同士の喧嘩から大人同士、果ては地球上の世界戦争にまで発展させて人類の自滅を企むというとした<ref group="注">その際、「国と国どうしの喧嘩」のイメージを浮かべながら「'''ミサイル発射!'''」、「'''手裏剣、シュシュ!'''」と効果音をつけながら喋っていた。この時のイメージ映像は『[[ウルトラセブン]]』の[[ゴース星人]]の地底ミサイル攻撃のシーン(実際は映画『[[世界大戦争]]』のシーン)からの流用。</ref>。
 
初期には地球上の言語や価値観を全く理解していなかったバルタン族だが、この頃になると饒舌さにはさらに磨きが掛かっており、「'''お釈迦様でもご存知あるめえ!'''」など現代の日本人ですら日常話さないような[[江戸時代]]の[[町人]]言葉までやたらとよく話すようになっている。
 
[[児童]]層の擾乱(じょうらん)を狙った初期計画実行のため、自分の顔を模した小型UFOに乗って子供達の前に飛来しハサミから出した白い光線状の袋で捕らえた際、矢的隊員の銃撃でUFOを破壊され、彼の前で子供を光線に包んで人質に取り、巨大化。あらかた破壊活動を行った末、矢的が変身したウルトラマン80と直接対決となる。5代目と同様に瞬間移動や格闘術に長けており、さらにハサミから80のサクシウム光線と互角の光線「エクシードフラッシャー」や、5代目も使用した火炎弾「バルタンファイヤー」を放つなどもっぱら武力による攻撃に転じ、80を苦戦させるが、最後は80が[[ウルトラマン#キャラクターとしてのウルトラマン|初代ウルトラマン]]から学んだウルトラスラッシュを受けて倒し<ref group="注">この際のイメージ映像にウルトラマンがバルタン星人二代目を八つ裂き光輪で倒したシーンが流用されている。</ref>、子供達も無事救出され
 
当話におけるバルタン星人は、怪獣頻出期に最後に出現した異星人でもあり、これを最後に『初代ウルトラマン』から続くバルタン星人の地球侵略もしばらくは鳴りを潜めることとなった
 
*声:[[西村知道]]
144行目:
*着ぐるみは五代目と同様に『[[ウルトラマン怪獣大決戦]]』の物の改造だが、体色がやや異なり目玉などが動く等身大時と巨大化時で2つ使用されている。尚等身大の時はハサミが上下左右逆になっている。
 
== 『ウルトラマンパワード』に登場したするバルタン星人 ==
=== パワードバルタン星人 ===
『[[ウルトラマンパワード]]』第1話「銀色の追跡者」([[アメリカ合衆国|米国]]版サブタイトル:ON A MISSION FROM M78)、第13話「さらば!ウルトラマン」に登場。
150行目:
*体重:最大2万3千トン
 
これまでに多くの惑星を滅ぼしてきた凶悪な宇宙人で、地球の衛星軌道上に大型母艦で飛来。地球へは先遣隊として3体が降り立ち、その後、[[ロサンゼルス]]の倉庫街で侵略の準備を行った。デザインが鋭角的なものに変更されており、体色は青。ウルトラマンパワードに追われて、地球へ飛来したする。エドランド隊長たちの攻撃により、[[バズーカ|バズーカ砲]]で倒されたかに見えたが、その後すぐに復活。分身というより幻惑のような撹乱を行う。パワードとの戦闘時に羽を展開して飛翔し、空中戦を展開。嘴状の口から毒ガスを噴射するなどして苦しめが、放った赤い光球を反射され撃墜されるが直後に復活。ハサミから衝撃波を発射し猛攻をかけるが、耐えきったパワードのメガスペシウム光線を浴び、緑色の閃光を残して消滅したする
 
第13話では同タイプの個体がサイコバルタン星人(後述)の護衛のため、共に宇宙船で地球に飛来していたする
 
*赤い光球は『[[大怪獣バトル ULTRA MONSTERS]]』では「赤色破壊光線」、当時の児童向け書籍や編集ビデオでは「バイオビーム」と表記。ハサミからの衝撃波は『大怪獣バトル』にて「フラッシュ念動波」と命名されている。
*当時の[[講談社]]等から出版された児童向け書籍などに、『[[ウルトラマン80]]』の後を受けて「'''七代目'''」と表記されたこともあった。
*[[ウルトラ怪獣シリーズ]]がウルトラ怪獣500シリーズに移行するまで、下記のメカバルタン同様、パワード怪獣で唯一ソフビ人形の生産が未だ続けられていた。
*パワード怪獣で唯一『[[大怪獣バトル ULTRA MONSTERS]]』にも登場したする
 
=== サイコバルタン星人 ===
164行目:
*体重:最大2万6千トン
 
バルタン星人の長という設定があり、通常のバルタン星人と比べ頭脳が異常発達しており、頭骨から露出している。巨大な頭は通常のバルタン星人より念動力が強いと言われており、ここから放つ念動波「サイコウェーブ」によって部下のバルタンや怪獣を操っている。先遣隊がパワードに敗れたのち一時後退するが、密かに情報収集を続け、最後に[[ドラコ#『ウルトラマンパワード』に登場したするドラコ|ドラコ]]を派遣。ウルトラマンパワードの戦闘データと光線の情報を[[ゼットン#『ウルトラマンパワード』に登場したするゼットン|ゼットン]]に与え、地球へ送りこんだ。パワードがゼットンと相撃ちになって倒れた後、全長1.6キロメートルに達する巨大な宇宙船で地球に飛来。W.I.N.R.のスカイハンターと対決するが、パワードの仲間と思われる2体の赤い玉(M78星雲人)がスカイハンターに加勢、ビームで攻撃されて宇宙船ごと爆破され
 
劇中では常に宇宙船内にて策を巡らせていたが、NGシーンでは部下と思われる他のバルタン星人と共に地球へ降り立ち、パワードの死体を確認するシーンが存在した。竹書房「ウルトラマン画報下巻」の欄外に記されている各エピソードのセリフ台詞の中に、命、わからない。命とは何か?(バルタン星人 パワード/13話)とあり、使われなかったシーンでW.I.N.R.と交信したことが、示唆されており、こちらのバルタン星人も命の概念がないことが窺える。
*上記のパワードバルタン星人と同様に、当時は『80』までのシリーズの後を受けて「'''八代目'''」とカウントされたこともあった。
 
== 『ウルトラマンコスモス』に登場したするバルタン星人 ==
=== バルタン星人ベーシカルバージョン ===
映画『[[ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT]]』に登場。
175行目:
*体重:3万5千トン
 
故郷の星を失い、地球へ来襲したする宇宙生命体。この来襲が[[ウルトラマンコスモス]]が地球圏に来るきっかけになった。子供達のために地球を安住の地にしようと画策し、荒廃した母星の一部を切り取って居住できるように改造して内部には刃物状の罠も仕掛けた宇宙船「廃月」で宣戦布告をし、遺跡公園に眠る怪獣「[[ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT#登場怪獣|呑龍]]」を復活させたりした末にコスモスと激闘になる。武器は冷凍効果を持つ「ドライクロー光線」や凝固効果を持つ「エクスプラウド」など、ハサミから発射する様々なタイプの光線や、口から吐く毒ガス。ほかにも下半身の[[鰭]]を翼のように広げ、足の形状も変化させての飛翔や、分身や脱皮など多彩な能力を持つ。最期はコスモスの力の前に自ら命を絶った。音楽を聴くと眠ってしまうという性質を持つ。戦闘時には下記のネオバルタンに変身する。
*声:[[郷里大輔]]、[[堀之紀]]
*スーツアクター:村田鉄信
*初代バルタン星人が[[ウルトラQの登場怪獣#宇宙怪人 セミ人間|セミ人間]]の着ぐるみをベースにしているために[[セミ|蝉]]に酷似しているのに対し、このベーシカルバージョンは明確に[[クワガタムシ]]をモチーフとしている。
*『[[大怪獣バトル ULTRA MONSTERS]]』では、「廃月」に仕掛けられている刃物状の罠は「クロートラップ」と表記されている。
 
185行目:
*身長:51メートル
*体重:4万5千トン
上記のバルタン星人ベーシカルバージョンの戦闘形態。[[甲冑]]をまとった黒騎士のような禍々しい姿となり、両腕にはバルタン星人に共通する巨大なハサミを持たず、剣や鋼槍、[[鉤爪]]などを装備する。この両腕から剣型の光線「バッドナイフ」や光の[[鞭]]「バンドルコード」などを放つ他、肩の突起を無数の棘に変えて放つ技「バンプスプレー」も持つ。変身前と同様に分身も可能。これらの能力を駆使してコスモス・コロナモードと互角の戦いを繰り広げが、最終的にはブレージング・ウェーブを受け、敗北を理解した後に自爆。死後、コスモスに元の姿に戻され
*スーツアクター:村田鉄信
 
193行目:
*体重:15キログラム
 
上記のバルタン星人ベーシカルバージョンの子供である。このうち、春野ムサシの友達マリに乗り移ったシルビィという名のチャイルドバルタンはマリと友達([[メル友]])になり、後の劇場版二作品にも登場している。
 
*声:[[最上莉奈]](『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』及び『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』)
 
=== 漫画版 ===
[[小学館]]のてれコロコミック夏休み増刊号に掲載された[[かとうひろし]]による読切漫画は劇場版第1作の前日談的な内容となっており、劇場版に登場したバルタン星人の同族が登場。頭部の形状がよりクワガタムシに近くなっている。宇宙のとある惑星を襲撃し、コスモスと激突。[[皆既日食]]によってエネルギーを消耗したコスモスを殺そうとしたするが、コロナモードにチェンジしたコスモスに吹き飛ばされて絶命。だが、死に際に仲間の宇宙船が地球を目指していることをコスモスに告げ、コスモスは地球へと向かった
 
同じくてれコロコミック冬休み増刊号に掲載された[[犬木栄治]]の読切漫画では、劇場版第1作に登場したバルタン星人の能力を防衛軍が分析して建造した最新兵器'''ロボバルタン'''が登場。ファイターモード(戦闘機形態)・スターバルタンに変形する機能を持ち、主な武装は60ミリ機関砲及び空対地短距離ミサイル、右手のハサミを変形させたハイパードリル、胸の高熱版から発する光線(名称及び詳細は不明)。ムサシの高校時代の同級生である真壁竜馬が搭乗していたするが、初陣で[[ウルトラマンコスモスの登場怪獣#カオスバグ|カオスバグ]]を倒した際にカオスヘッダーに憑依されており、防衛軍第3基地にて覚醒、真壁を乗せたまま暴走する。最終的には真壁はウルトラマンコスモスによって救助され、ロボバルタンは破壊され
 
== 『ウルトラマンマックス』に登場したするバルタン星人 ==
=== タイニーバルタン ===
『[[ウルトラマンマックス]]』第33話「ようこそ!地球へ 前編 バルタン星の科学」、第34話「ようこそ!地球へ 後編 さらば!バルタン星人」 に登場。
208行目:
*身長:ミクロ - 1.5メートル
*体重:0.1グラム - 55キログラム
ダークバルタンによる地球襲撃を伝えるためにやってきたくるバルタンの中の穏健派。[[ボク少女|一人称は「僕」]]であるが、バルタン星では女の子ということになっており、人間の少女に変身し、両手で[[ピースサイン|Vサイン]]をして「マルルーン」と唱えることで、[[箒]]に跨って空を飛ぶなど、バルタンの超科学力による様々な、ほとんど魔法にしか見えない不思議な現象を引き起こすことができる。地球人の勉少年の協力も得てダークバルタンの地球侵略を止めるべく奮闘。最終的にダークを改心させることに成功し、共にバルタン星へと帰っていった
 
*人間体・声:[[半田杏]][http://anzu.me/]
222行目:
地球人を「地球を汚し尽くしたら次は月や火星を我が物にしようとする宇宙の侵略者」として敵視するバルタンの中の過激派で、初代バルタン星人とほぼ同じ姿をしている。
 
反重力による攻撃を得意とし、ハサミからの光線を始めとして、超巨大化能力やクローンによる無数の分身、バラバラにされ四散した身体の回復などウルトラマンマックスを上回る能力を発揮。ギャラクシーカノンすら胸のスペルゲン反射光で跳ね返し、超巨大化能力を使ってマックスを何度も踏み潰した。本人曰く、「バルタンの科学はウルトラの星の科学を超える」とのこと。バルタン星人は、元々は地球人と同じ姿をしていたが、度重なる核戦争によって今の姿に進化したと言われている。バルタン星の科学には相当なまでの自信を持っているようで、やたらと自分の能力を自慢する。
 
一度は超巨大化でエネルギーを消耗した上、拘束光線で身動きの執れなくなったマックスを倒し、復活したマックスとの戦いも終始優勢であったとなるが、タイニーバルタンがバルタン星から持ち帰った古代バルタンの[[銅鐸]]の音色を聴いて戦意を喪失。平和を愛する心を取り戻してタイニーと共にバルタン星へ帰る。
*人間体・声:[[尾崎右宗]]
*スーツアクター:[[下川真矢]]
*シリーズで初めてウルトラ戦士に勝利したするバルタン星人であり、その数々の超能力も合わせて、書籍類では「'''最強のバルタン星人'''」として紹介されることもある<ref>『大怪獣バトルウルトラファンブック』([[小学館]])、『バルタン星人 〜不滅のダークヒーロー〜』など。</ref>。
*『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』ではハサミからの光線は「ヒートブラスター」、超巨大化した状態での踏み潰し攻撃は「ギガンティックプレス」と表記されている。
*これまでのバルタン星人が地球人を格下の存在と見下すような言動が多かったのに対し、このダークバルタンやその所属する過激派は地球人を自分達と同等の種族と認識し、さらに危険視している。
 
== 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場したするバルタン星人 ==
映画『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』に登場。
 
かつてウルトラ戦士に倒されたバルタン星人が、[[ウルトラマンベリアル]]のギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から蘇ったもの。外見は初代[[ウルトラマン]]と戦った初代バルタン星人に似ている。ベリアルが操る怪獣軍団の一体として他の怪獣軍団と共にウルトラ戦士やレイモンの怪獣達と戦う。[[ゼットン]]や[[アントラー (ウルトラ怪獣)|アントラー]]、[[ウルトラマンの登場怪獣#海獣 ゲスラ|キングゲスラ]]などと共に初代ウルトラマンと激突したするが、最期はベリアルのギガバトルナイザーによる攻撃の巻き添えになって爆散したする
 
回想シーンでも「ベリアルの乱」においてベリアルが操る怪獣軍団の一体として登場し、他の怪獣と共に光の国を襲う描写がある。
245行目:
*『てれびくん』2009年12月号付録のメガサイズポスターでは、ウルトラマンメビウスと戦っている。
 
== 『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場したするバルタン星人(SDI) ==
映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。
 
渡会健太がウルトライブシミュレーション内でバルタン星人にウルトライブしたもの。オリジナルと同様に分身や赤色凍結光線、白色破壊光弾などの技を使う。久野千草がライブしたテレスドン(SDI=スパークドールズイミテーション)や石動美鈴がライブしたモチロン(SDI)と戦う。
 
== 『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場したするバルタン星人 ==
データカードダス及びそれを元にしたCGショートムービー『[[大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア]]』に登場。
 
=== バルタンバトラー・バレル ===
ラッシュハンターズに所属するバルタン星人のハンターで、「命知らずの宇宙忍者」の異名を持つ。容姿は通常のバルタン星人よりかなり機械的で、右手のハサミには剣が内蔵されているほか、左手は鉤爪状の5本指になっている。母星が爆発した際ただ一人生き延びた過去を持っており、口数は少ない。その異名通り自身の危険を顧みない戦い方をするが、これは失った同胞の後を追おうとしているためではないかと推測されている。破壊光線のエネルギーを右手の剣に集めて敵を切り裂く「白色破壊斬」を武器とする他、冷凍光線のエネルギーを使用する「赤色冷凍斬」、腰の装甲を分離し[[手裏剣]]として組み合わせ敵に飛ばす「サイクロンソーサー」、全力で使えば怪獣さえ包囲し動きを止めてしまう程の数の分身を作り出せる分身能力「ディフェンスブランチ」等多彩な能力を持つ。
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* 着ぐるみも制作されており、ゲーム製作発表に合わせ公開された。
 
== 『アンドロメロス』に登場したするバルタン星人 ==
=== メカバルタン ===
特撮テレビ番組『[[アンドロメロス]]』に登場。
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体の一部を機械に改造されてファイティングベムとなったバルタン星人。グア軍団の一員として登場。改造されたハサミと機械式の鉤爪(メカ爪)が武器で、主にハサミと鉤爪で相手を締めつけたり斬りつける攻撃で戦う。バルタン特有の両腕を上げて笑う仕草は見せるが、改造されてグア軍団の支配下に置かれているのか言葉は一切話さず、「ビョゥンビョゥン」という機械的な音声を発する。
 
ジュダの部下となっており、一度やられてもジュダの超能力で即座に復活することが可能。その際には同じ攻撃は通じなくなる。相棒のファイティングベム・ザビデンと共にアンドロ超戦士達を苦しめるが、アンドロフロルのバリヤーで跳ね返された怪獣戦艦の攻撃を喰らい、ザビデンやグア兵共々絶命。味方の攻撃でやられたことを哀れんだフロルの提案により、遺体は丁重に葬られ、墓が作られ
*雑誌『ウルトラマンAGE』では、ウルトラマンに倒された初代バルタン星人を、『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』では、地球で初代アンドロメロスに倒された個体のバルタン星人(下記のグラビア版より)を改造して蘇らせたともされている。
*[[1990年代]]に[[小学館]]より発売された絵本のストーリーでは、他のバルタン星人やビルガモ数機を率いて地球侵略を開始、ビルガモを倒した[[ウルトラマンタロウ]]を追い詰めるが、駆けつけたウルトラ兄弟に部下もろとも撃退され
*[[ウルトラ怪獣シリーズ]]がウルトラ怪獣500シリーズに移行するまで、『アンドロメロス』に登場したするキャラクターで唯一ソフビ人形の生産が持続されていた。
*『[[大怪獣バトル ULTRA MONSTERS]]』にも登場。初めてゲーム作品に登場した『アンドロメロス』のキャラクターとなった。
*改造された両腕での攻撃は、『[[大怪獣バトル ULTRA MONSTERS]]』では「アイアンクローラッシュ」と表記されている。
 
=== グラビア版 ===
グラビア版の『[[ウルトラ超伝説]]』では、最初は生身のバルタン(姿は80登場時のもの)がメロスと対決し、のちにジュダが復活した改造怪獣を率いてきた際、メカ改造された姿となって登場したする(この時は改造バルタン星人と呼ばれている)。
 
漫画版『ウルトラ超伝説』では第一、第三部に登場。こちらでは初代と同タイプの個体が改造され、言葉も話すようになっている。
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屋外で[[エースキラー (ウルトラ怪獣)|エースキラー]]と共にポーズを決めている写真が存在する。<ref>KKベストセラーズ発行『語れ!ウルトラマン 兄弟激闘編』92頁。</ref>
 
== 『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』に登場したするバルタン星人 ==
映画『[[ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦]]』に登場。草原に怪獣軍団とともに出現し、[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|ウルトラセブン]]と格闘を始める。
*着ぐるみは昭和42年頃から存在する一説には初代改造とされるアトラク用スーツ。後にウルトラファイトのバルタンに使われるが、この撮影時にはファイト登場時に欠損する口部分は存在した。また画面的にも後のウルトラファイトの前身になっている。
 
== 『ウルトラファイト』に登場したするバルタン ==
特撮テレビ番組『[[ウルトラファイト]]』の新撮部分に登場。本作では宇宙人も怪獣扱いするため、「'''バルタン'''」と呼ばれている。
*身長:40メートル
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闘いに際しては初代同様分身の術で相手を幻惑する。飛行能力も持っている。相手を待ち構えて背後から攻撃したり、味方と思わせて不意打ちを喰らわせるなど、卑怯な戦法を得意とする。しかし決して弱いわけではなく、第75話ではセブン相手に引き分け、第103話ではイカルスに勝利するなど確かな実力も兼ね備えている。一度は[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|ウルトラセブン]]の「地獄の三角斬り」で両腕と頭を切断されて敗れ去るが、その後、何事もなかったかのように再登場する。
 
第195話「激闘!三里の浜」ではハサミ状ではなく'''人間と同じ形状の手で角材を持っている'''という姿のバルタンが、[[エレキング]]、[[ウルトラマンの登場怪獣#光熱怪獣 キーラ|キーラー]]、[[イカルス星人|イカルス]]、[[ウー (ウルトラ怪獣)|ウー]]とともにウルトラセブンに挑むも返り討ちになった
 
*着ぐるみはアトラクション・ショー用に作られた物で、「ウルトラマン大全集」等には2体造られたという記述があり、後に一体がバルタン星人Jrに改造されたとも記述されている。丸みを帯びたハサミが特徴。
 
== 『レッドマン』に登場したするバルタン星人 ==
特撮テレビ番組『[[レッドマン]]』第13話、第16話に、どちらも[[ジラース]]と共に登場。「フォッフォッフォッ」という声は発していない。
 
第13話では最初は[[ジラース]]と戦っていたが、レッドマンが現れたのを見て停戦し、ジラースとともにレッドマンと戦う。レッドマンを挟み撃ちにして追い詰めるも、体当たりを仕掛けたところをレッドマンに避けられ、ジラースと同士討ちとなって敗れ
 
第16話では最初からジラースと協力しており再びレッドマンと戦うが、ジラースになんらかの合図と思われる行動を行った後、戦闘中にジラースを置いて逃亡したする。その後、ジラースが倒された後、レッドマンが再びバルタン星人を追跡するというシーンで登場シーンが終わり、その後、登場することはなかった。戦闘では、レッドマンの攻撃で倒れたジラースを助け起こすなど、バルタン星人とは思えない優しさを見せている。
*レッドマンと戦った怪獣・宇宙人の中で生死不明なのはバルタン星人だけである。
 
== 『ウルトラスーパーファイト』に登場したするバルタン星人 ==
ビデオ『[[ウルトラスーパーファイト]]』第1話「ウルトラマン大ピンチ!!」に登場。
 
突如姿を現し、街を攻撃。そこへウルトラマンが登場して対決になる。ハサミからの攻撃で苦しめるが、最後はウルトラアタック光線を喰らい倒れ
 
== 『ウルトラマン プラネタリウム特別編』に登場したするバルタン星人 ==
プラネタリウム映像作品『[[ウルトラマン (プラネタリウム特別編)]]』に登場。
 
ブラックホール怪獣[[ブラキウム]]を操り、ウルトラマン、[[ウルトラマンネオス]]、[[ウルトラマンネオス#ウルトラセブン21|ウルトラセブン21]]と対決したする
 
== 『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』に登場したするバルタン星人 ==
映画『[[新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE]]』に登場。
 
初代タイプの他、二代目、メカバルタン、ベーシカル、ネオバルタン、チャイルドバルタンが[[ウルトラマンキング]]の誕生パーティーに参加。ウルトラ戦士や怪獣達と共にキングを祝福する。怪獣ダンサーの'''バルタン・ビッグツイスター'''も登場し、ダンスを披露したする
 
== 『ウルトラマンボーイのウルころ』に登場したするバルタン星人 ==
特撮テレビ番組『[[ウルトラマンボーイのウルころ]]』第90話「侵略作戦どっちにするの?」に登場。
 
[[マグマ星人]]と地球侵略の密談をし、地球侵略は頭を使った作戦でいくべきと勧めるが、マグマ星人は力押しで攻めるべきだと反論したために殴り合いを始め、共に気絶。しばらくして気を取り戻し、マグマ星人と和解するが、そこに[[ウルトラマンA]]が登場。先の殴り合いで体力を相当消耗していたために全く太刀打ちできず、マグマ星人共々倒されてしまった
 
ほか、第25話「ウィークポイント!」では[[ザラブ星人]]がウルトラマンAとの対決中にバルタン星人の姿に変身している。第36話「心も体も大きくね! 」ではウルトラマンボーイの妄想の中に現れ、大きくなったボーイの足下で笑っていたが、踏まれそうになって慌てて逃げている。
 
ボーイからもウルトラ戦士のライバル宇宙人として知られており、第88話「侵略者を撃て!UGM」では[[ウルトラマンダイナ]]から「俺も一回ぐらいは戦ってみたかった」と言われ。第213話「失敗は成功のもと!?」ではライバルの初代ウルトラマンからも「何度やられても諦めないあのチャレンジ魂は見上げたものだ」と評されている。
 
* 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、第25話のザラブ星人が変身したものを「'''変身バルタン星人'''」と記載している<ref>{{Cite book|和書 |author = 大石真司 |coauthors = 江口水基・島崎淳・間宮尚彦 |year = 2013 |title = 円谷プロ全怪獣図鑑 |publisher = 小学館 |page = 309 |isbn = 9784096820742 }}</ref>。
 
== 『ウルトラマンノア』に登場したするバルタン星人 ==
『テレビマガジン』、『[[てれびくん]]』での『[[ウルトラマンノア]]』の雑誌連載「バトルオブドリームNOA」に登場。
 
;『テレビマガジン』版
:[[ULTRA N PROJECT#ダークザギ|ダークザギ]]の部下として怪獣墓場から怪獣達を復活させ、暴れさせていた。[[ウルトラマン]]、[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|ウルトラセブン]]、[[ゾフィー (ウルトラシリーズ)|ゾフィー]]と協力したウルトラマンノアと怪獣墓場で対決。しかし怪獣軍団は次々に倒され、自身もノアのグラビティノアで他の怪獣ともども倒され
;『てれびくん』版
:軍団で全宇宙征服計画を開始。宇宙をパトロール中のウルトラマンに襲い掛かるが、現れたウルトラマンノアによって全滅させられ。アトラクション用の初代が数体のほか、ウルトラファイト版や五代目・六代目、メカバルタンの姿も確認できる。
 
== 漫画のウルトラシリーズに登場したするバルタン星人 ==
=== ザ・ウルトラマン ===
[[内山まもる]] 『[[ザ・ウルトラマン (漫画)|ザ・ウルトラマン]]』「友情は永遠に…」に登場。
 
;エルフ
:元々はM78星雲人であり、[[ウルトラマンタロウ|タロウ]]の幼馴染みでもあったが浪人となり、バルタン星人の王子を助けたことから王に気に入られ、'''キングバルタン'''を名乗る。地球侵略作戦を考案、当人は「冷たいウルトラの連中より、可哀そうなバルタン達を助けてやるんだ」と言っていた。タロウの決死の説得を受け翻意するが、そのためにバルタンから裏切り者と見なされることになる。バルタン達が自分の計画を流用してウルトラの星を侵略しようとするのを阻止するため、彼らの中枢コンピュータをタロウから即席で伝授されたウルトラダイナマイトで破壊したする。ただし、肉体再生の技術までは学んでいる余裕がなく、このために命を落とすことになった
;キングバルタン
:上記のエルフの項も参照のこと。頭部は通常のバルタン星人と変わらないが、中心部に触角が1本ついている。左手が[[メトロン星人]]の手と類似、右手は[[鎌]]のようになっている。左手から強力な熱球を放ち、その威力は地面に大穴を開けてしまうほど。その表皮は簡単に脱ぎ捨てることができため、スーツに近いものと考えられる。
;レッドバルタン
:バルタン軍の斬り込み隊長として名高い。左手は通常のバルタン星人と変わらないが、右手がパイプ状になっており、そこからバルタンパワー熱線を出す。タロウのストリウム光線で倒される。
352 ⟶ 353行目:
[[内山まもる]]『かがやけ ウルトラの星』に登場。
 
怪獣軍団の一員として登場し、[[北海道]]侵略隊長として怪獣達を暴れさせ。後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦い、ウルトラマンエースを倒したが、その直後に[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|ウルトラセブン]]のアイスラッガーを受けて倒され
 
=== ウルトラ戦士 銀河大戦争 ===
『ウルトラ戦士 銀河大戦争』に登場。
;バンドラ
:バルタン軍団の帝王。ウルトラの星を侵略する為に[[エースキラー (ウルトラ怪獣)|エースキラー]]戦隊と結託してウルトラ商船隊を襲う。救助に駆けつけたウルトラ兄弟を母船(TV(テレビシリーズの五代目使用)に誘い込み、ゾフィーをブラックホールに追いやる事に成功したする。その後光の国に総攻撃をかける。部下が巻き込まれるのも構わずウルトラ兄弟を攻撃する等、基本的に勝つためには手段を選ばない。圧倒的な戦力で追い詰めるも突如現れたアンドロメロス(後に生きていたゾフィーと判明)に軍団を殆ど倒され、自身は撤退しようとしたところをアンドロポイントで艦ごと撃墜され
 
=== ウルトラ兄弟物語 ===
368 ⟶ 369行目:
[[居村眞二]]『[[決戦!ウルトラ兄弟]]』「魔のブレスレット作戦」に登場。
 
外見は初代バルタン星人と同じであるが、右腕が機械式の鉤爪(メカ爪)になっている(以前、新マン〈ウルトラマンジャック〉にやられたらしい)。新マンが[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#古代怪獣 キングザウルス三世|キングザウルス三世]]を倒した隙にウルトラブレスレットを偽物とすり替える。そして新マンとの直接対決にて、その偽ブレスレットで攻撃する(バルタンはこれをD作戦と名付けていた)。しかし、救援に駆けつけた[[ウルトラマン|初代ウルトラマン]]によって偽ブレスレットは破壊され、バルタンも初代マンと新マンのダブルスペシウム光線で倒され
 
=== ウルトラマン80宇宙大戦争 ===
374 ⟶ 375行目:
 
;ユタ
:[[ウルトラマン80]]の幼馴染み。バルタン星人が大軍団で宇宙および地球侵略を開始したことを80に伝えるため、地球に向かう。地球で80と再会し共に戦うが、敵の円盤が放った殺人光線から80をかばって命を落とす。亡骸は80によって宇宙に運ばれが、その後バルタン軍によって密かに回収され、総統の影武者として洗脳された状態で復活(バルタン星人の頭部を模したマスクと、強化服を着けている)、ウルトラの国の第三星区ウルトラベースを占拠してウルトラ兄弟や80を攻撃する。ウルトラベースの自爆のショックで洗脳装置だったマスクが取れて正気に戻るが、洗脳が解けると作動する時限爆弾を仕掛けられており、逃げようとするバルタンの母艦に特攻して散った
;バルタン星人総統
:全宇宙を支配下に収めるべく総攻撃を開始したバルタン大軍団の総統。マントを着けている以外は初代バルタン星人と同じ外見をしている。軍団の攻撃で死亡したユタの亡骸を回収し、洗脳して自身の影武者として復活させ、ウルトラの国を攻撃する。これにより一度はウルトラ兄弟の殺害にも成功するが、[[ウルトラの父]]によって復活した彼らの反撃により、作戦は失敗。母艦で逃げようとするが、洗脳が解けたユタの特攻によって艦ごと滅び去った
*この他、バルタン星人二代目、バルタン星人Jr.、バルタン星人五代目、ウルトラファイト版バルタン、そして戦闘員として初代バルタンのベースでもあるセミ人間が登場している。
 
=== ウルトラ超伝説 ===
386 ⟶ 387行目:
「アンドロ超戦士・II」ではイドの部下としてメカバルタンの他に二代目が登場するほか、上記の「[[ウルトラマン80]]宇宙大戦争」と同じく[[ウルトラQの登場怪獣#宇宙怪人 セミ人間|セミ人間]]が戦闘員として登場。
 
「すすめタロウ」では初代タイプがジュダの部下として、[[ウルトラマンタロウ]]の偽者に変身してウルトラの国に潜入。セミ人間も戦闘員として引き続き登場するほか、五代目も姿を見せている。
 
=== ウルトラ怪獣かっとび!ランド ===
396 ⟶ 397行目:
原作:[[三条陸|瑳川竜]]、作画:[[栗原仁]]『[[ウルトラマン超闘士激伝]]』に登場。
 
メフィラス大魔王配下の鋼魔四天王の一人である闘士バルタン星人として登場。重火器が装備された装鉄鋼を身に着け、分身のPSYバルタンなどを駆使してウルトラ戦士達を苦しめが、グレートの捨て身の必殺技によって敗北。後に他の四天王と共に新たな装鉄鋼を身に着けて登場し、二大魔神と戦うウルトラ戦士達に協力する。
 
他にも同族として、ロボット怪獣軍団を操るバルタン星人Jrや、パワードの弟子の一人であるパワードバルタン星人が登場。
415 ⟶ 416行目:
[[高田裕三]]『[[ウルトラマン THE FIRST]]』に登場。
 
役割は『[[ウルトラマン]]』本編と同じであるが、バルタン星が滅びた理由が核実験ではなく戦争ということになっており、他にもフジ隊員に乗り移ったり、地球人側のミサイル「はげたか」が使用未遂で終わったり、宇宙船がウルトラマンに爆破されのではなく自爆したするなど、一部の展開が原作と異なっている。さらに、作品を通しての黒幕的な存在となっており、一度ウルトラマンに敗れた後も、続発する怪獣事件の裏で暗躍して復讐のチャンスを伺い、終盤では[[ゼットン]]を使ってウルトラマン抹殺を企んだ。[[ブルトン (ウルトラ怪獣)|ブルトン]]を調達して[[ジャミラ (ウルトラ怪獣)|ジャミラ]]を変異させたのも彼らである。
 
初代タイプと二代目タイプが登場するが、ただ一人しかいない初代タイプはさながらバルタン軍団のリーダーのように描かれており、作品終盤では自らスペルゲン反射光も装備してウルトラマン相手に地球戦のリベンジを挑んでいる。二代目タイプは、終盤で大量に(数十人)登場したするが、最後は八つ裂き光輪の乱射によって全滅したする
 
該当項目の一節「[[ウルトラマン THE FIRST#怪獣|怪獣]]」も参照のこと
 
=== 大怪獣バトル ULTRA MONSTERS ウルトラモンスターズ戦記 ===
[[てしろぎたかし]]『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS ウルトラモンスターズ戦記』に登場。
 
ストーリーの主人公。この作品のときの名前はカゲマル。最強の怪獣を決める大怪獣バトルに参加するため、バルタン星からやってきた。溺れていたガラモン一族の一人であるガラポンを助け、二人で行動を始めてバトルコロシアムに来。そこにいたボスゴモラと対決し、苦戦しつつも何とか勝利。子分達に裏切られて倒されそうになった彼を助けて仲間に加え、チームを結成したする。その後、[[メフィラス星人]]率いるチャンピオンチームが挑戦してきたくるが、最後は分身攻撃からの白色破壊光線で彼らを倒した
 
== ライブステージに登場したするバルタン星人 ==
=== ウルトラマンスーパーステージ ===
 
;皇帝デスバルタン
:バルタン星を武力で支配する皇帝。究極生命体バルラを復活させ、地球侵略を企む。ハサミは剣のように鋭く尖っており、これで相手を刺し貫く。ウルトラ戦士7人([[ウルトラマン]]、[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|セブン]]、[[帰ってきたウルトラマン|ジャック]]、[[ウルトラマンA|A]]、[[ウルトラマンタロウ|タロウ]]、[[ウルトラマンネオス|ネオス]])をまとめて相手にする実力の持ち主。最後はウルトラマンのスペシウム光線に敗れるが、死の直前に自らが[[生贄]]となってバルラを復活させ
*声:[[ささきいさお]]
*他のウルトラマン関連のアトラクションでもバルタン星人が軍団で登場する際、その親玉として登場することが多い。
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=== ウルトラマンプレミアステージ ===
{{See also|ウルトラマンプレミアステージ}}
[[エンペラ星人]]復活を企む暗黒四天王が率いる宇宙人軍団の一員として登場。GUYSの前に現れ得意の分身で翻弄するが、駆けつけたウルトラマンとセブンに倒され
 
=== ウルトラマンフェスティバル ===
==== ウルトラマンフェスティバル'95 ====
パワードバルタン星人が登場。ウルトラマンパワードと戦うが、実はウルトラマングレートとパワードを罠にはめる為の囮であり、2人を捕虜にしてしまう。セブン21の活躍によってグレートとパワードが救出されると、2人の合体技「ウルトラプラズマスパーク」の前に巨大ヤプール共々敗れ去った
 
==== ウルトラマンフェスティバル2005 ====
第一部に登場。地球侵略のための調査隊が派遣され、暗躍していたする。書いた怪獣の絵を実体化させるダダ少年の能力に目を付け、彼を唆して怪獣達を復活・暴れさせる。最終的には自身の姿をたくさん書かせて複数体で現れるが、改心したダダ少年や会場の呼びかけで現れたウルトラ戦士達に全て撃破される。切り札として、ジェロニモンに蘇らせておいたゼットンを放つがそれも倒され、最後に生き残った瀕死の一体も、自分達が調査隊に過ぎないと宣戦布告した直後にマックスのマクシウムソードで切り裂かれて爆死し、野望は完全に潰え
 
==== ウルトラマンフェスティバル2008 ====
『[[ウルトラマン]]』に登場したする3代目同様、メフィラス星人の部下として第一部に登場。よくザラブ星人とコンビを組んでいる。前半では80、セブン、ヒカリと対決して、その後逃亡。後半では[[バキシム]]、ザラブ星人と共にセブンと対決するが、初代マンとゾフィーの登場で逆転され、セブンのエメリウム光線に倒され
*今回は、初代ではなく2代目として登場している。
 
==== ウルトラマンフェスティバル2010 ====
第一部に登場。フック星人が発明したミニミニ光線銃のデモンストレーションにてゴース星人と戦う。試合中に光線銃で子供になったゴース星人をハサミで叩いて泣かあっさりたやすく勝利したする。フック星人の紹介によれば「趣味は大怪獣バトルのカード集め。夢は地球征服だが、実際に戦うのは怪獣任せの一般的草食系宇宙人」らしい。
 
またウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーで他の怪獣と共に蘇り暴れに向かった個体もシルエットのみで登場している。
 
第二部では、メカバルタンがウルトラミュージアムの展示品として登場している。
 
==== ウルトラマンフェスティバル2011 ====
第一部では、1966年においてギギの強化改造によりパワーアップした'''メタリック・バルタン星人'''<ref group="注">名前の表記はライブステージDVDのエンドクレジットからで、宇宙忍者の異名も付けられている。劇中では単に'''メタリックバルタン'''と呼ばれ。</ref>が登場。その名の通り全身が強固なメタリックカラーの装甲でコーティングされており、並みの攻撃ではびくともしない硬さを誇る。笑い声は通常のバルタンより、くぐもったものとなっている。ウルトラマンゼロを追い詰めるが、ゼロと会場の呼びかけで復活した初代ウルトラマンには敵わず、ギギもろともスペシウム光線で倒され
 
第二部ではメフィラス星人の部下として登場。メフィラスが宇宙でウルトラマンと戦っている間に、地球に襲来してゼロと戦う。自身が「宇宙忍者」である事を自慢つつ得意の分身能力で5体程に分身してゼロを苦しめ、「45年間待ち望んだウルトラ戦士に勝利する時が遂に来た」と勝ち誇ったが、地球に駆けつけたウルトラマンの助言を受けたゼロによって分身を破られて形勢が逆転、最後はゼロとウルトラマンに敗れ去った
 
=== お正月だよウルトラマン全員集合 ===
[[ウルトラマンレオの登場怪獣#怪獣人 プレッシャー|プレッシャー]]と共にギガバトルナイザーを盗み、宇宙の支配を企んだ。プレッシャーが持っていた記憶を奪う水晶玉でギガバトルナイザーを盗むことに成功し、「これで宇宙は我々のもの」と喜ぶが、プレッシャーに「俺だけのもの」と言い返され、食って掛かろうとする。しかし、自分もプレッシャーの水晶玉で侵略の記憶を奪われ、「自分の星に帰ると言っていたではないか」とごまかされてそのまま自分の星に帰ってしまった
 
=== 円谷ジャングル『ウルトラヒーローショー』 ===
[[円谷ジャングル]]主催のウルトラヒーローショーにも悪役として度々登場する。
 
2011年10月30日に行われたショー『口は災いの元』では[[ハロウィン]]の時期の地球に襲来。『[[ウルトラマンサーガ]]』で登場するバット星人の尖兵となっており、試作品としてゼットンを貸し与えられている。ハロウィンに因んで変装して暗躍しようと考え、たまたま見つけたノーバをハロウィンの変装と勘違いして衣装を奪おうとするが、変装ではないと知っていじめていたところをウルトラマンゼロやミラーナイトに阻まれる。二人に自分がバット星人の尖兵であることを明し、ゼットンを使って捕えた[[ウルトラの母]]を人質にゼロ達を追い詰めるが、ウルトラの母をババア「ばばあ」呼ばわりしたために彼女の怒りを買い<ref group="注">その際のウルトラの母には、ゼロやミラーナイトは勿論、ゼットンでさえも後ずさりする様子を見せ。</ref>、その隙をついたノーバの奮闘や観客の声援でゼロたちにエネルギーが戻り形勢が逆転。最期はウルトラの母と、彼女の力でノーバが変身したパンプキンマンに叩きのめされ、ウルトラの母のマザー破壊光線で倒され
 
== ゲーム作品に登場したするバルタン星人 ==
=== ウルトラマン(1991年版ゲーム) ===
{{See also|ウルトラマン (1991年版ゲーム)}}
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:オリジナルストーリー「世界10拠点同時侵略指令」では世界各地に怪獣達を送り込んで暴れさせる。怪獣達をあらかた倒すと科特隊基地にバルタンが直接現れて対決となる。
;ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth
:メフィラス星人の部下となっており、[[ジェロニモン]]が復活させた怪獣を改造・強化を施した改造怪獣にして送り込んでいた。円盤の中で行動していたするが、ウルトラセブンに追跡された末に円盤を破壊され、夜の街にてセブンと対決する。
;[[ウルトラマン Fighting Evolution 0]]
:ウルトラ兄弟の一人が、[[ヒッポリト星人]]の罠に[[wikt:嵌|嵌り]]、必殺技を奪われた状態で、大量に現れたバルタンと戦うことになる。隠しストーリーではヤプールの力により、覚醒した状態のバルタンと対決する。
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:第1話の中ボスとして登場。ヒーロー達を待ち構えている。倒すと更生し、オプションキャラとして戦ってくれる。
;[[ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス]]
:ホシノ少年に成り済ましてムラマツキャップ率いる科特隊を食中毒にさせた上にホシノ少年に人質にする等、卑劣な行動を取っている。配下にザラブ星人がおり、南光太郎には「セミ野郎」と呼ばれ。また、セブン達を待ち伏せるかのように次々と苦しめが、そこで駆けつけたハヤタ達が現れてピンチに追い込まれる。だが、彼は「最後の一人になろうとも、必ずお前達を倒す!」と言い残して姿を消した
;[[ザ・グレイトバトルIV]]
:各ステージに雑魚キャラクターとして登場。ステージ2では、モニターに映し出されたヒーロー達にバルタン星人を次々と送り込ませ
;[[ザ・グレイトバトルVI]]
:サタンダークネスの尖兵にパワードバルタン星人が登場。二代目のように重力嵐で攻撃する者もいる。
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=== PDウルトラマンバトルコレクション64 ===
{{See also|PDウルトラマンバトルコレクション64}}
「バルタン星人」、「バルタン星人Jr」(『帰ってきたウルトラマン』のバルタン星人Jrとは違う今作オリジナルのバルタン)、「バルタン星人III」(これもゲームオリジナル)の3体が登場。白色破壊光線や分身攻撃など原作同様の技も使用でき、「バルタン星人III」はあんこく光線というオリジナル技も使用できる。ウルトラマン以外のキャラクターで唯一、声(バルタン定番の声「フォッフォッフォ」)が収録されている。
 
=== スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望 ===
{{See also|スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望}}
シナリオ終盤のフリーシナリオにて条件次第で現れる隠しマップ「丹張市」を拠点として大量に現れ、地球侵略を目論む。ボスは全く特殊攻撃を受け付けない巨大な「スーパーバルタン」という名で登場。しかし、一人の研究者の助言の下、ハヤタ・ダン・郷の3人の協力技によって装甲を破られ、撃退の身となったされる
 
=== 大怪獣バトル ULTRA MONSTERS ===
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:第1弾より初代が参戦し、その後もパワードバルタン星人、メカバルタン、ベーシカルバージョン、ダークバルタンと、続々参戦している。
:ステータスは分身能力に優れるだけあってスピードが高く、全てのバルタンの中で最もスピードが高い。更にスピードゲージがバルタン一族専用のものとなっており、スピード勝負で有利に戦える。その反面、ディフェンスとパワーが低く打たれ弱い。また、スペシウム光線を苦手とするだけあってNEO以降は光属性攻撃に非常に弱くなってしまっている。バルタン一族専用のスピードゲージと、光属性攻撃に非常に弱い事は他の一族にも引き継がれている。
:必殺技は劇中使用したする「白色破壊光線」、「赤色凍結光線」の他、2体に分身して攻撃を仕掛ける「分身攻撃」という必殺技がある。NEO第2弾より新必殺技として、2体に分身してから白色破壊光線を放つ「分身白色破壊光線」が、NEO-GL第1弾からはダークバルタンとのタッグ必殺技「グラビティトラップ」が追加された。
 
==== ハイブリッド強化ベム アンドロ・ザ・キラーメカバルタン ====
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*元は児童誌による「メカバルタン強化改造コンテスト」のグランプリ作品である。
 
== ウルトラシリーズ以外に登場したするバルタン星人 ==
=== 『チビラくん』に登場したするバルタン星人 ===
特撮テレビ番組『[[チビラくん]]』第74話に搭乗。
 
チビラくんの住むカイジュウ町の住人として[[エレキング]]、[[イカルス星人]]、[[ウー (ウルトラ怪獣)|ウー]]と共に登場したする
 
=== 『有言実行三姉妹シュシュトリアン』に登場したするバルタン星人 ===
[[東映]]の特撮テレビ番組『[[有言実行三姉妹シュシュトリアン]]』第40話「ウルトラマンに逢いたい」に登場。
 
倉庫に眠っていた着ぐるみが実体化して巨大化した(等身大も可)。同じく着ぐるみから実体化した[[ガラモン (ウルトラ怪獣)|ガラモン]]、[[ゴモラ (ウルトラ怪獣)|ゴモラ]]、[[ダダ (ウルトラ怪獣)|ダダ]]、[[エレキング]]を操って地球を征服しようと企んだが、シュシュトリアンに阻まれる。戦いの末に巨大化したするが、怪獣おじさんが変身したウルトラマンと、ウルトラマンの力によって巨大化したシュシュトリアンと戦い、敗北。最期はウルトラマンによって、他の怪獣達と共に宇宙へと運ばれていった
 
バルタン本来のモチーフは蝉であるが、今作では[[ロブスター]]を食べようとするシュシュトリアン姉妹を「仲間を食べようとした」と言って妬んでいた
 
=== メバ ===
正式には円谷プロとは関係のいキャラクターであるが、[[1980年代]]前半に[[成田亨]]が前述の通りバルタン星人のデザインが気に入らないため、バルタン星人をデザインし直したら、という発想で誕生したキャラクター。その名は「'''メ'''カニック・'''バ'''ルタン」の略称で、昆虫的要素は薄く金属質のシャープなボディのデザインで、ハサミも従来より小さくスマートな独自の形状のものであった。雑誌『[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]』などにイラストが掲載されたが、映像作品に登場する機会はかった。
*漫画『ウルトラマン超闘士列伝』の闘士バルタン星人の装鉄鋼のデザインに部分的にメバのモチーフが盛り込まれている。
 
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いずれも映像はそれぞれの初登場作品の流用。
;『[[ウルトラマンタロウ]]』第40話
:回想シーンの35大怪獣・宇宙人の一体として登場。OPオープニングの肩書きが「バルタン星人」ではなく「宇宙忍者バルタン」となっており、ナレーションの解説では初代だが、映像は二代目となっている。
;映画『[[実相寺昭雄監督作品ウルトラマン]]』
:二代目が怪獣供養の回想シーンで登場している。
;映画『[[ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団]]』
:初代と二代目が登場。[[ゾフィー (ウルトラシリーズ)|ゾフィー]]に初代の暴れるシーンと、二代目とウルトラマンの対決が紹介されている。二代目の声は[[広瀬正志]]が担当。
;映画『[[ウルトラマン物語]]』
:五代目が宇宙の帝王ジュダの配下として80に挑んだ。断末魔に「ジュダ様」と叫び、ウルトラ戦士達がジュダの復活を知るきっかけとなった
;映画『[[甦れ!ウルトラマン]]』
:怪獣総進撃を予期したハヤタのイメージ映像に三代目が登場。
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*1966年の7月1日から3日の大阪タワー完成イベントに[[カネゴン]]・マグラーと共に登場している{{Sfn|ウルトラマン研究読本|2013|pp=68 - 69}}。
*サークロラマの映画『[[ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦]]』では[[快獣ブースカ#快獣|ブースカ]]と[[快獣ブースカ#快獣|チャメゴン]]の前に[[ウー (ウルトラ怪獣)|ウー]]や[[ウルトラセブンの登場怪獣#宇宙スパイ プロテ星人|プロテ星人]]と共に現れ、その後ウルトラセブンと草原で戦う新撮シーンがある。
*『ウルトラマン』の後期OPオープニングの監督表記では、片方のハサミが大きいバルタン星人のシルエットが用いられた。このシルエットはパロディされる形で『ウルトラマン超闘士激伝』OVAのOPオープニングにも登場する。
*『[[ウルトラマンA]]』のOPオープニングに登場する歴代怪獣のシルエットの中にバルタン星人の絵も存在する。
*『[[ウルトラマン物語]]』に登場するグランドキングの左腕の鋏の装甲はバルタン星人のものだと言われている。
*1984年に円谷プロのアイドル、花井その子のデビュー曲「コズミックラブ」のプロモーションのためにバルタン星人、[[レッドキング]]、[[ピグモン]]の三体も一緒に踊っていた{{Sfn|円谷プロ画報|2013|p=192}}。着ぐるみはこの為の新規造型物で初代ベースのデザインであるが二代目のように耳が発光するようになっていた。
*90年代初頭にバンダイからウルトラマンとバルタン星人を模った釣りルアーが2体セットで販売された。箱裏の説明文には「バルタン星人はザリガニに似た容姿で魚どもを刺激し食いつく事この上ない」と記述されている。
*テレビドラマ『[[ウルトラマンになりたかった男]]』では、劇中で製作されていた映画『オールウルトラマンVS怪獣軍団』にて怪獣軍団の一体として登場し、ウルトラ戦士達と戦っている
*『[[平成ウルトラセブン#ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦|ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦]]』では[[ウルトラ警備隊]]の過去のデータファイルとしてバルタン星人がモニターに写るシーンがある(写真は『ウルトラマン怪獣大決戦』のもの)。
*『[[ウルトラマンM730 ウルトラマンランド]]』ではエイリアンファイブのドラム担当「ピートバルタン」が登場したする。また、同番組の元である人形劇「ウルトラP」には悪役としてしばしば登場している。
* [[2000年]]に[[郵政省]]が発行した[[特殊切手]]「20世紀デザイン切手」シリーズ第13集では、ウルトラマンと共に「番組開始当時から人気の怪獣」として90円[[切手]]になった<ref>[http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/design_stamp/2000/13.html 「20世紀デザイン切手」シリーズ第13集・・・「ひょっこりひょうたん島」から・・・・の発行]</ref>。怪獣が日本の切手となったのは、同シリーズの[[ゴジラ]]に続き2回目である。
*2000年に[[二期会]]公演で行われた[[実相寺昭雄]]の演出による[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]の[[オペラ]]『[[魔笛]]』では、笛の音に誘われて動物たちが登場するシーンで[[ピグモン]]や[[カネゴン]]などのウルトラ怪獣と共にバルタン星人も出演したする
* [[バンダイビジュアル]]が製作したオリジナルのDVD使用事項の注意では、[[カネゴン]]・[[ダダ (ウルトラ怪獣)|ダダ]]・[[ザラブ星人]]とともにDVDを汚したり、落書きしたりと乱暴に扱ってウルトラマンに注意されている。
* [[電撃文庫]]より刊行された小説作品『血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス』(作:真行寺のぞみ)では、バルタン星人が敵の一体として登場、ウルトラマン(本物ではなく人形が等身大サイズになったもの)と戦っている
*『[[星のように…]]』のプロモーション映像に[[ベムスター]]や[[アーストロン]]と共にイメージ映像で登場。
*プロバスケットボール[[bjリーグ]]と円谷プロダクションのコラボ企画として開催された、ウルトラ怪獣を各チームのマスコットキャラクターとしてチームに加える「ウルトラ怪獣ドラフト2010」では候補としてノミネートされ、[[秋田ノーザンハピネッツ]]よりドラフト指名された。
*『[[ウルトラゾーン (テレビ番組)|ウルトラゾーン]]』では最終回のアイキャッチに登場。怪獣特捜隊の指令室でタカダ・リホ隊員と寛ぎ、雑誌を読んでいた
* 2012年7月24日に放送された『[[ザ・プライムショー]]』では、ライバル関係である[[ウルトラマン]]とともにゲストとして仲良く共演していた。
* 『ウルトラマン“ブログ”列伝』で紹介される際は、「[[ジョジョの奇妙な冒険]] [[戦闘潮流]]」に登場するルドル・フォン・シュトロハイム風の紹介がされるのが恒例となっている<ref>[http://blog.m-78.jp/2012/11/05/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A2%E5%87%BA%E6%92%83%EF%BC%81%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%98%9F%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%B6%85%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%81/ ビルガモ出撃!バルタン星人の超科学!][http://blog.m-78.jp/2013/04/08/%E3%80%8C%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%81%AF%E3%82%A1%E3%82%A1%E3%82%A1%EF%BC%81%E3%80%8D/ 「バルタン星の科学はァァァ!」]</ref>。
590 ⟶ 591行目:
*OVA『[[ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国]]』にはモタモタモーターズ第一販売部部長として登場。バル夫はその息子である。
*『[[ウルトラマンキッズ]]』関連の作品では、バルという名前で登場。テレビアニメ版『[[ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年]]』ではレギュラー扱いであり、ガッツン([[ガッツ星人]])を子分にしている。
*1996年公開の映画『[[ウルトラマンカンパニー]]』にはウルトラマンカンパニーの社員バルタ君として登場したする
 
=== 未発表作品でのバルタン星人 ===
*完全新作で製作を予定していた『ウルトラマン ジャイアント作戦』に登場が予定されていた{{Sfn|白書|1982|p=108|loc=幻の劇場用ウルトラマン ジャイアント作戦}}。本作で披露するはずだった能力はバルタン星人(二代目)のものに流用されている。
*『[[ウルトラセブン]]』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では他の宇宙人と手を組んで宇宙連合軍を結成し、冒頭でセブンを襲いダンに絶体安静の重傷を負わせ、この時は逃げる。その後怪獣を東京に出現させた後に再びセブンと戦い倒されるというシナリオが予定されていた。「フィギュア王」に掲載された『ゴードの巻』でも宇宙連合軍のリーダー格として登場し、最後はセブンに倒され。これ以前に『セブン』企画時の初期段階でもバルタン星人の登場は検討されている。
*『[[ウルトラマンG]]』の続編企画はパルタン星人の襲来が発端になる予定であった(「[[ウルトラマンG#続編企画]]」参照)。
*90年代前半に千束北男([[飯島敏宏]])により『ウルトラマン/バルタン星人大逆襲』が執筆されている(飯島敏宏著『バルタンの星のもとに』([[風塵社]])に収録)。内容の一部は『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』に反映されている<ref>『テレビマガジン特別編集ウルトラマンコスモス』(講談社)P. 105.</ref>。
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ウルトラ怪獣の代表としてバラエティ番組にもたびたび登場する。
 
*『[[タケちゃんマン]]』には一度ザリガニが巨大化した設定で登場している。
* 『[[5夜連続シリーズ スーパーTV]]』の「人気怪獣大パレード」(1984年3月26日 - 3月30日放送)では、番組の合間のアニメ寸劇に登場。声優は[[三遊亭小遊三]]。{{Sfn|円谷プロ画報|2013|p=192}}
*[[1990年]]の紅白歌合戦では[[チェッカーズ]]が歌う「ウルトラマンの歌」をバックに[[レッドキング]]、[[エレキング]]と共にウルトラマン、ウルトラセブンと戦った
*2007年1月28日放送の「行列のできる法律相談所」で、ウルトラマン、セブン、メビウスと共に出演。[[島田紳助]]によると「裏番組が強力だから視聴率アップのため来てもらった」とのことで、 番組中では流されたVTRをウルトラ兄弟3人と共に見ながら爆笑している様子が見られた。
*[[2008年]]9月15日放送の『[[関口宏の東京フレンドパークII]]』では、ゲストが同時期公開の『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』に出演の[[長野博]]、[[五十嵐隼士]]、[[吉本多香美]]だったこともあり、[[ホンジャマカ]]の[[恵俊彰]]が最終種目ハイパーホッケーでバルタン星人の着ぐるみで登場し、メビウスとティガに倒され
*[[2009年]]11月 - 12月にかけては『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』の宣伝を兼ねて様々な番組に出演した。
**11月15日放送の「[[オレたち!クイズMAN]]」ではウルトラマン、セブン、ジャック、タロウ、ゼロと共に登場。
**12月5日放送の、『[[めちゃ×2イケてるッ!]]』では他の怪獣達と共にオーディションを受ける役柄で出演、怪獣達の元締めを務めた。[[岡村隆史]]扮する[[プレッシャー星人]]に対しては、当初は快く思わずハサミをぶつけるなど嫌がらせをしていたが、最後に全員で『[[スリラー (曲)|スリラー]]』(『ウルトラー』と動きをアレンジ)を踊った頃にはすっかり打ち解けた。またウルトラ戦士が審査に来た際は非常に驚いていたが、審査員のセブンに対して見事なステップを披露した。これを見た[[加藤浩次]]からは「バルタンかっこいい」と評価された。
**12月7日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』の冒頭部分にはメトロン星人、ゼロ、セブンと共に登場。
*2011年1月9日放送の「題名のない音楽会」では指揮をしている音楽家を赤色凍結光線で固まらせ演奏を止めた後、ウルトラマンと戦う。スペシウム光線で成敗され、謝罪して改心したする
*[[2011年]][[4月19日]]放送の『[[ピラメキーノ]]』番組内企画『キャラ・1 GP』で、ピラメキパンダと[[プロレス]]で対決。ピラメキパンダを[[アキレス腱固め]]や[[瞬間移動]]で苦しめるも、[[ウルトラマンゼロ]]の乱入でゼロの放つ[[スペシウム光線]]<ref group="注">実際にはワイドゼロショットの構えだが番組内ではスペシウム光線と誤ってテロップされている</ref>で敗北したする
*[[2013年]][[3月1日]]ニコニコ生放送公式ゲーム番組『高橋名人と椿姫彩菜のゲッチャ!』にて、[[PlayStation Portable|PSP]]用ゲームソフト『[[ウルトラマン オールスタークロニクル]]』([[バンダイナムコゲームス]])の紹介で登場<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=SM-qVz5vH44 2013年3月1日『高橋名人と椿姫彩菜のゲッチャ!』(ニコニコ生放送公式ゲーム番組)]</ref>。
 
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*1991年に、バンタンデザイン研究所のCMに出演。バルタンとバンタンの響きが似ている事からの起用である。
*2009年の[[本田技研工業|HONDA]]「[[ホンダ・ステップワゴン|ステップワゴン スパーダ]]」のCMでは、スパーダを恐れて他の怪獣と共に道を空ける役で出演している。
* マイポケットとウルトラマンのコラボ企画『地球のデータを救え! ウルトラマイポケット』第4話「怪奇!思い出が消えちゃった!編」(2013年12月18日公開)に登場。ある女性の家に現れたバルタン星人は思い出のアルバムを盗み燃やしてしまうが、ウルトアマンのスペシウム光線で倒される。
 
=== 類似キャラクター ===
*『[[ウルトラマンタロウ]]』で初登場したする[[テンペラー星人]]は、それまでの敵宇宙人を合わせたデザインだが、頭部や口吻の形状、鋏状の手など特にバルタン星人を意識した部分が多い。『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』以降ではスマートにリファインされたデザインのテンペラー星人が登場するが、デザインを担当した[[酉澤安施]]は「バルタン星人がモチーフと聞いたので少しバルタンに戻していった」と語っている<ref>書籍『ウルトラマンメビウス ARCHIVE DOCUMENT』より。</ref>。
* 『[[ウルトラマンレオ]]』に登場した[[ウルトラマンレオの登場怪獣#分身宇宙人 フリップ星人|フリップ星人]]はバルタン星人と酷似した笑い声を発するが、これはバルタン星人の鳴き声をアレンジ、早回ししたためである。青白い光学合成による分身やテレポーテーションを得意としている点も共通しており、ビデオソフト『[[ウルトラ怪獣大百科]]』では親戚関係も噂されている。
*『[[ウルトラマンネオス]]』のザム星人のデザインソースはバルタン星人とゼットンであり、鋏状の両手などにバルタン星人の意匠が見られる。またビデオ版のザム星人は「故郷を失って放浪する宇宙人」と設定されている。
*『[[ジャンボーグA]]』第45話に登場した怪獣キングビートルのデザインソースもバルタン星人とゼットンとみられ、雑誌『[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]』のバルタン星人の特集にも取り上げられた。顔などに初代バルタン星人のイメージがあり、デザインした[[米谷佳晃]]によると、『ジャンボーグA』においては意図的に過去のキャラクターのデザイン面でのリメイクを行っていたとのこと。
*『[[突撃!ヒューマン!!]]』に登場する怪獣ザリゾン<ref>『成田亨 画集ウルトラ怪獣編』P99の解説より</ref>(デザインは成田亨)も、全体のシルエットにバルタン星人との共通点を多く残しており、キングビートル同様に『宇宙船』誌上でバルタン星人の特集で取り上げられている。また、成田自身によりバルタン星人とメバとザリゾンの三体が並ぶ絵も描かれている。