「桐壺更衣」の版間の差分

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薄幸の女性というほかには際立って印象に残るエピソードは無いが、源氏物語の全体に影を落とす存在である。
 
彼女に似た[[藤壺女御]]は最初母を慕う源氏の憧れの人として、後には罪の共有者として重い役割を果たし、やはり似た面差しの少女[[紫の上|若紫]]は源氏の妻として彼の人生に大きく絡んでゆく。彼女たちのつながりは古歌にちなんで「紫の縁」と呼ばれるが彼女たちの愛称もまた紫にちなんでいる。
 
桐壺の巻が[[長恨歌]]をオマージュして書かれたことから桐壺更衣のモデルはヒロインの楊貴妃であると考えられる。