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'''格文法'''は[[1968年]]に[[言語学者]][[チャールズ・フィルモア]]によって提唱された文法理論。格文法は、動詞(さらには形容詞・名詞)とその深層格(動作主・場所・道具のような意味役割)との組み合わせから成るものとして文を分析しようとする理論である。
 
フィルモアによれば、動詞はそれぞれいくつかの深層格を選択し、それらは格フレームを成す。格フレームはその動詞の意味的[[結合価]]の重要な側面を記述するものである。格フレームには、例えば一つの深層格は一文に一つしか現れないなどの制約がある。格には義務的なものと随意的なものがあり、義務的格を削除すると非文法的になる。例えば Mary gave the apples はこの意味で非文法的である。
 
格文法の根幹をなす仮説は、[[主語]]や[[目的語]]のような文法役割は深層格に依存して決まるということである。フィルモアは1968年の論文で、主語の選択に関する普遍的規則として次のような階層を提案している: