「コマーシャルメッセージ」の版間の差分

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ラジオCMでは、テレビの業種に加え、より狭い地域に展開する小売店、食品メーカー、[[大学]]など、知名度の低い企業の物もある。ラジオの場合、商品や企業の宣伝広告ではなく、朝の時間帯に当日開催予定のイベントの実施あるいは中止などの情報を伝えるCMもある。
これは、作費や放送費がテレビCMに比べてラジオCMは安い(音声だけであり、さらに[[BGM]]などの音楽を使わなければ著作料も発生しない)ことも考えられる。
 
===特殊なCM===
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=== 制作者 ===
CM制作者にあっては、前述のように限られた秒数内で消費者や視聴者に訴求効果を与えるために実験的な視覚効果や映像技術を実践する場として用いられることも多く、CM畑で養ったカット割りの技術やアングルやショット等の映像テクニックを評価され、映画監督を頂点とする映像業界等へのデビューに至るアマチュア映像作家からの登竜門としての位置付けがあり、各種コンテストが存在する。メディア関連の各種コンテストの参加者は映像専攻の学生を初めとして現役のCM制作者の有志等で構成されるが、初見の斬新さのみで入賞した受賞者の多くは手法が限られているため、老練なCM制作者に同様のテクニックを使われ、埋もれていくことが多い。多くの作者の中には、すべての視聴者がテレビコマーシャルをテレビ番組と同じように楽しんでいるという誤解をしているものが少なくないが、実際は多くの人がテレビコマーシャルは番組の流れを止める、うざい、しつこいなどの理由で嫌っている現実を受け止め、「見ていただいている」という姿勢を忘れずに謙虚かつ手短なテレビコマーシャルを作する事を心掛けなければならない。
 
=== ソフトウェア ===
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*地方局に多く見られる静止画のみのテレビCMは「スライドCM」。最近は地方局でも減少傾向にある。
*[[風邪|かぜ薬]]や[[鎮静剤]]の動画CMの最後は、「とくに<font color=red>[[アレルギー|アレルギー体質]]</font>の方は服用する前に医師や薬剤師等にご相談ください」と「アレルギー体質」の部分が赤で強調されている。
*医薬品の動画CMの最後に挿入されることがある「ピンポーン」の音は医薬品会社が自主的に行なっているもので、“挿入しないといけない”といった取り決めはない。また「用量や用法を守り~」という注意喚起は5秒以上表示するという自主取り決めもあるが、15秒CMでそれを守るとCM作にかなりの限界が生じるので守っているCMは皆無といっていい。
*テレビCM中はニュース速報などのテロップは流れない、但し震度6弱以上の[[地震]]があったときの地震速報や[[津波]]警報発令中の津波地図のテロップに関しては、テレビCM中でも流す局が多い。
*日本で最初にカラーで放映されたテレビCMは、[[1962年]]の[[トヨタ・コロナ|トヨペット・コロナ]]([[トヨタ自動車]])。砂塵を上げながらドラム缶を蹴散らすというもので、「スタント・ドライブシリーズ」の中の1つとして放映された。カラー放送を意識して、赤・青・黄色のドラム缶が登場する。
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*今日の[[飲酒運転]]による事故の多発により2006年10月から[[ビール酒造組合]]を中心としたCMの最後にこれまで使っていた「'''未成年者の飲酒は法律で禁止されています'''」が「'''飲酒運転は法律で禁止されています'''」のテロップが社名ロゴの下部などに表示されるようになった。(中には2つ(未成年と飲酒運転)表示されているメーカーもある)
*地上デジタル放送の開始により。地方局では大手ローカル企業を中心にハイビジョンによる[[ローカルCM]]が増えてきている。
*CMは秒間30コマが多い。通常のテレビ番組は秒間60コマである。
 
== タブー ==
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<!---この項について加筆お願いします--->
*[[1975年]]に放送された[[ハウス食品|ハウス食品工業(現・ハウス食品)]]「シャンメン」 のCMで「'''私作る人、僕食べる人'''」のキャッチフレーズが婦人団体から「女性蔑視」とクレームがあり、ハウス側は「差別的意図はない」と否定したが、その後打ち切られた。
*[[1982年]]に[[政府広報]]が作、放送した[[覚せい剤]]防止キャンペーン「母と子」のCMで、泣きじゃくる子供の横で母親が覚せい剤を打ち、その後に絶叫するという内容に対して「怖すぎる」、「やりすぎ」、「見ていて不快」といったクレームが多発し、その後打ち切りとなった。当時このCMを目撃した人の中には現在でも[[トラウマ]]になっていることが多い。近年になって[[2ちゃんねる]]等で再び話題となり、このCMはその内容から、通称「'''キッチンマザー'''」と言われている。
*[[1984年]]頃に放送された、[[サントリー]][[ビール]]のCM(歌:[[松田聖子]]『SWEET MEMORIES』)でキャラクターに使用された[[ペンギン]]のキャラクタ-[[パピプペンギンズ]]のグッズプレゼントで、グッズ欲しさに小中学生らが同製品を購入することが相次ぎ問題視され、サントリーはペンギンのキャラクターを使ってのCMを取りやめた。その後、ペンギンのキャラクターは[[金冠堂|キンカン]]が発売している「金冠のど飴」のCMで起用され、現在は[[Au (携帯電話)|au]]の「au My Page」のCMに起用されている。
*[[1988年]]に放送された[[日産自動車]]「[[日産・セフィーロ|セフィーロ]]」のCMで[[井上陽水]]が発した「'''皆さん、お元気ですか~'''」のセリフが[[昭和天皇]]が病気で入院した際にはそれを放送すると不謹慎になるとしてコメント部分は編集でカットされた。[[トヨタ自動車]]「[[トヨタ・カリーナ|カリーナ]]」のCMでも「'''生きるよろこび'''」のキャッチコピーが同様の理由で中止となった。