「温度風」の版間の差分

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'''温度風'''(おんどふう)とは[[大気]]内の温度差を原因として生じる、高度の異なる2点での[[風]]の[[速度ベクトル]]の差のことである。あくまで差のことであり、実際にそのような風が吹いているわけではない。
 
まず、[[気圧]]が一様であるが[[気温]]は一様ではない平面を考える。気圧が一様であるから[[気圧傾度力]]は働かず、この平面上では風は吹かない。一方、[[静水圧平衡]]の関係式から[[気温]]が低いところほど高度が上がった時の[[気圧]]の下がり方は大きい。そのため、その平面の上空では気温の高いところの上空が[[高気圧]]、気温が低いところの上空が[[低気圧]]となり、[[地衡風]]の関係より北半球では気温の高いところを右手(南半球では左手)に見るように風が吹く。この風が温度風である。
 
最初に考えた平面の気圧が一様でなく、平面上で風が吹いている場合には、その上空の風は平面上で吹いている風に温度風の成分を足し合わせたものになる。逆に、上空の風から最初に考えた平面上の風の成分を差し引くと温度風になる。