「フランチェスカ・ダ・リミニ (チャイコフスキー)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
新しいページ: 'フランチェスカ・ダ・リミニ作品32はピョートル・チャイコフスキーによって作曲された幻想曲。ダンテの「[[...'
 
18行目:
導入部は減七の和音を駆使した重苦しい雰囲気となっている。アンダンテ・ルグブレ、4分の4拍子。[[銅鑼]]と[[金管楽器]]が重用され、不安定な世界が繰り広げられる。次の第1部に現れる動機が次々と現れる。[[調性]]感は極めて不安定。
 
第1部に入ると、主調たる[[ホ短調]]が確立され、テンポがアレグロ・ヴィーヴォ、8分の6拍子となる。ここでは地獄で苦しむ罪人達の姿、フランチェスカたちを待ち受ける過酷な運命が描かれる。
[[木管楽器]]が特徴ある[[リズム]]に乗って[[トリル]]風の[[動機]]を出し、[[ホルン]]が主要主題の断片を出す。緊張を高め、クライマックスに達すると、[[シンバル]]、[[ティンパニ]]が激しく打たれ、[[トランペット]]が主題を強奏する。この主題が何度も繰り返され、一旦静まると、[[クラリネット]]に印象的な[[レチタティーヴォ]]が現れ、第2部に入る。