「地中貫通爆弾」の版間の差分

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'''地下貫通爆弾'''((ちかかんつうばくだん、[[英語|英]]:''Bunker Buster'',掩蔽壕破壊弾) '''バンカーバスター''')は硬化目標や地下の目標を破壊するための特殊な爆弾。[[コンクリート]][[盛土]]を貫通したのちに炸裂する。掩蔽壕破壊弾、特殊貫通弾とも。
 
この種の兵器のはしりは[[第二次世界大戦]]の[[イギリス]]にある。当時のイギリスは[[ドイツ国防軍|ドイツ軍]]の[[Uボート]]による通商破壊を被り甚大な被害を受けていた。イギリス軍は海空挙げてUボート戦力を殲滅しようとしたが、Uボートはブンカーと呼ばれる頑丈なコンクリートで覆われた掩蔽壕をその根拠としていたため、通常の爆弾では攻撃しても被害を与えることはできなかった。そこでイギリスが考え出したのは超巨大爆弾([[トールボーイ]][[グランドスラム (爆弾)|グランドスラム ]](通称"'''地震爆弾"]])''')などの超巨大爆弾による攻撃である。これはブンカーに対して十分有効であり、Uボートのうち何隻かを破壊した。しかしながらあまりにも巨大で効率的な兵器とはいい難かった。
 
それ以降長らく貫通能力の必要な兵器は必要とされてこなかった。特に第二次大戦後、[[冷戦]]時代は硬化目標には[[兵器|核]]攻撃が想定されていたため、貫通能力の必要な兵器は必要もあってされず、通常兵器としての開発は殆ど為されなかった。しかし、[[湾岸戦争]]で地下施設を破壊する必要が生じることとなる。当初は地震爆弾のような兵器の使用が考慮されたものの、結局間に合わせで新しい爆弾を設計することとなった。これが一般にバンカーバスターとして知られる GBU-28 である。この2t 2[[トン|t]] の爆弾の他に現在では若干小さい型のものも開発されている。以降[[アフガニスタン戦争]]や[[イラク戦争]]でも用いられた。
 
貫通能力は使用方法などによっとし異なる。は、[[自由落下の場合もあれば]]や[[ロケット]]で加速した後に着弾させることもできる。貫通能力が使用方法によって異なり、自由落下の場合は粘土層を30m 30[[メートル|m]] 貫通したとされる。
 
また、地下貫通爆弾の弾頭に核兵器を搭載した RNEP (Robust Nuclear Earth Penetrator) と呼ばれる兵器の開発計画が存在する。
 
==関連項目==
*[[F-15E]]
 
[[Category:兵器爆弾|ちちゆうかんつうはくたん]]
 
[[en:Bunker buster]]