「In situ ハイブリダイゼーション」の版間の差分

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'''''in situ'' ハイブリダイゼーション'''(インサイチュー;''in situ'' hybridization; ISH)は、[[組織 (生物学)|組織]]や[[細胞]]において、特定の[[デオキシリボ核酸|DNA]]や[[mRNA]]の分布や量を検出する方法。[[ウィルス]]感染、[[腫瘍]]など診断に用いられるほか、[[分子生物学]]でも細胞や組織中の遺伝子発現を研究する上で重要な方法。遺伝子発現を調べる場合に、[[免疫染色]]は主に[[蛋白質|タンパク質]]の検出を目的とするが、ISH では [[mRNA]] の検出を目的とする。
 
[[サザンブロッティング]]や[[ノーザンブロッティング]]とは異なり、DNA や RNA を抽出せずに、''[[in situ]]''(それらが存在する本来の場所で、すなわち細胞中もしくは組織中で)[[ハイブリダイゼーション]]によって検出する。原理はサザンやノンと同様で、相補的[[塩基配列]]による一本鎖[[核酸]]分子間の特異的結合を利用している。検出に用いられる核酸分子を[[プローブ]]と呼び、これにはDNAを用いる場合とRNAを用いる場合がある。プローブ分子は,合成時に[[放射性同位体]]を取り込ませたり(放射性標識プローブ)、[[ジゴキシゲニン]](digoxigenin, DIG)などの分子(抗原)を取り込ませたり(非放射性標識プローブ)することで標識する。放射性標識プローブは[[免疫染色|オートラジオグラフィー]]によって、DIGなどによる非放射性標識プローブは[[免疫染色|免疫組織化学]]的に検出する。歴史的には放射性標識プローブの方が先に確立したが、近年では非放射性標識プローブを用いた ''in situ'' ハイブリダイゼーションの感度が向上しており、よく用いられるようになって来ている。
 
==関連技術==
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[[Category:分子生物学|in situ はいふりたいせしよん]]
[[Category:生物学の研究技術|in situ はいふりたいせしよん]]
[[en:In situ hybridization]]
[[sv:In situ-hybridisering]]