「フィレンツェの悲劇」の版間の差分

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天澄幽蛇 (会話 | 投稿記録)
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[[16世紀]]の[[フィレンツェ]]、シモーネの邸宅にて。
=== あらすじ ===
フィレンツェの商人シモーネは、自分の妻ビアンカがフィレンツェ公グィード・バルディに寝盗られているのではないかと疑っている。シモーネはグィードに高価な衣裳を売りつけると、我が家にあるものを何でも差し上げましょうと申し出る。グィードはビアンカが欲しいと言い出す。シモーネは、ビアンカを自室に押し込め、糸紡ぎでもやっていろと言う。シモーネが立ち去ると、シモーネビアンカは「あの人なんか大嫌い、死ねばいいのに」と口走る。これを小耳に挿んだシモーネは、[[姦通]]や[[死]]について思いを巡らせる。
 
やがてシモーネが立ち去ると、グィードとビアンカだけが舞台に残され、二人の恋人同士は互いの愛情を口にする。グィードが帰宅しようとしたその時、シモーネはグィードに決闘を挑む。初めは剣で、次に刀で命がけの決闘であった。とうとうシモーネがグィードの首を締め上げる。それまで「シモーネを殺して」と叫んでいたビアンカであったが、やにわにシモーネに近寄ると、「知らなかった。貴方がこんなに強いだなんて」と言って夫に擦り寄って行く。シモーネも「お前がこんなに美しかったとはね」と言ってビアンカを抱き寄せる。そして幕が下りる。