「逆転写酵素」の版間の差分

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'''逆転写酵素'''(ぎゃくてんしゃこうそ、英: reverse transcriptase)transcriptase, [[EC番号|EC]] 2.7.7.49)とは、[[リボ核酸|RNA]]依存性[[DNAポリメラーゼ]] (RNA-dependent DNA polymerase) のこと。'''逆転写反応''' (reverse transcription) を触媒する酵素。1970年、Temin と Baltimore によるそれぞれ別の研究により見出された。
 
この酵素は[[一本鎖RNA]] を鋳型として [[デオキシリボ核酸|DNA]] を合成('''逆転写''')するもので、[[レトロウイルス]]の増殖に必須の因子として発見された。それまで、DNA は DNA自身の[[DNA複製|複製]]によって合成され、遺伝情報は DNA から RNA への[[転写 (生物学)|転写]]によって一方向にのみなされると考えられていた([[セントラルドグマ]])が、この酵素の発見により遺伝情報は RNA から DNA へも伝達されうることが明らかとなった。