「超酸」の版間の差分
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'''超酸'''(ちょうさん、superacid)は、100% [[硫酸]]よりも[[酸性]]が強い[[酸]]を表す呼び名である。'''超強酸'''(ちょうきょうさん、superstrong acid)とも呼ばれる。例えば、[[トリフルオロメタンスルホン酸]] (CF<sub>3</sub>SO<sub>3</sub>H、triflic acid とも) や[[フルオロスルホン酸]] (FSO<sub>3</sub>H) は、いずれも硫酸の
(注:本項目における酸性の強弱は、[[酸解離定数]] (''K''a) やハメットの[[酸度関数]] (''H''<sub>0</sub>) の大小に対応している。硫酸に比べ酸性度が 1000倍以上高い、ということは、硫酸に比べ p''K''a か ''H''<sub>0</sub> の値が 3以上小さい、ということを示す。)
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オラーが開発した[[マジック酸]] (magic acid) は、[[ルイス酸]]のひとつである[[五フッ化アンチモン]] (SbF<sub>5</sub>) と、フルオロ硫酸との混合物である。その名称は、クリスマスパーティーで使った[[ろうそく]]の[[蝋]]を魔法のように溶かしたことに由来する。
現在までに最も強い超酸として知られる系は、[[フッ化水素]] (HF) と五フッ化アンチモンとの混合物で、フルオロアンチモン(V) 酸 (fluoroantimonic acid) と呼ばれる。この系では、まずフッ化水素が[[プロトン]] (H<sup>+</sup>) と[[フッ化物イオン]] (F<sup>
また[[カリフォルニア大学]]の[[クリストファー・リード]]は、[[2004年]]に「単一分子として最強の酸」である[[カルボラン酸]]を報告した<ref>Juhasz, M.; Hoffmann, S.; Stoyanov, E.; Kim, K.-C.; Reed, C. A. ''Angew. Chem., Int. Ed.'' '''2004''', ''43'', 5352-5355. DOI: [http://dx.doi.org/10.1002/anie.200460005 10.1002/anie.200460005]</ref>。[[炭素]]1個と[[ホウ素]]11個が[[正二十面体]]型のクラスターを成した構造を持つ。マジック酸などと異なり、フッ化物イオンを出さないために腐食性がなく、様々な用途が期待されている。
== 参考文献 ==
<div class="references-small"><references /></div>
[[de:Supersäuren]]
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