「疎水性」の版間の差分

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疎水相互作用の原理は次のように考えられている。ミクロに見ると、水の分子は部分的には[[水素結合]]でつながりあっているが、液体であるから分子は乱雑に激しく動いている。ところがここに疎水性分子が入ってくると、その付近の水分子は疎水性分子とは水素結合を作れないので、隣の水分子と強い結合を作るためにある位置で動きを止めなければならなくなる。つまり乱雑さが減少し、[[熱力学]]的には[[エントロピー]]が減少することになる。従って逆に疎水性分子が'''水から出て行く'''、つまり油は油だけで集まり水との接触面積を減らす方が熱力学的に安定になる。親水基がある場合にはそれが水と接している方が安定であり、こうしてミセルやタンパク質分子が安定化する。ただし,最近の研究では、エントロピーの減少が水同士の強いネットワーク形成によるというのは誤りだという説もある。<!--出典ありますか?-->
 
==関連項目==
*[[浮遊選鉱]]
 
[[Category:物質の性質|そすいせい]]