「シトクロムcオキシダーゼ」の版間の差分

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修正。シトクロムcオキシダーゼの具体的な反応に関する記載。
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'''シトクロム''c''オキシダーゼ''' (cytochrome ''c'' oxidase) とは好気的生物がもつ[[呼吸鎖]]の末端に複合体IVとして位置している[[膜タンパク質]]のひとつである。[[ヘム]]''a''、ヘム''a''<sub>3</sub>およびCu<sub>A</sub>、Cu<sub>B</sub>と呼ばれる3個の銅原子を含んでいる。<!--日本語では'''チトクロム酸化酵素'''と表記されることも多い。また、文献によっては「チトクロムオキシダーゼ」「チトクロムオキシターゼ」「シトクロムオキシダーゼ」などの微妙に違うカタカナ表記が散乱しており、大学や学会によっても日本語表記が異なる場合がある。(シトクロムの項目内に他の表記に関する記載があるためコメントアウト。--~~~~)-->真核生物ではウシの心臓のもの、原核生物では脱窒細菌である''Paracoccus denitrificans''のものにおいて立体構造が明らかにされている。
 
生体内においてシトクロム''c''オキシダーゼは、真核生物ならば[[ミトコンドリア]]内膜、原核生物ならば[[細胞膜]]に存在し、4個の還元型の[[シトクロムc]]から4個の電子を受け取り(シトクロム''c''を酸化、最終電子受容体である酸素へ受け渡分子を4電子還元し、水を生成する。この電子の流れに共役してH<sup>+</sup>([[水素イオン|プロトン]])を膜の内側から外側へ汲み出す。
この反応は膜の内外にプロトン濃度勾配を生じ、[[プロトン駆動力]]の一部を形成する。プロトン駆動力は、[[ATP合成酵素]]が [[アデノシン二リン酸|ADP]]と[[リン酸]] から [[アデノシン三リン酸|ATP]] を合成するための駆動力として消費される。