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代表的な反応としては炭素-炭素二重結合の[[シクロプロパン]]化が挙げられる。その反応の中で、生成するシクロプロパンの立体化学によって、元のカルベンが一重項型であったか、三重項型であったかを知ることができる場合がある。一重項型のカルベンは一段階で協奏的に付加するため、生じるシクロプロパンの立体がシス付加体に限られるのに対し、三重項型のカルベンはラジカル的に二段階で付加する場合が多く、中間体上でのC-C結合の回転に由来した、立体異性体の混合生成物を与えやすい。
 
カルベンが中間体として関与する人名反応としては、[[ウルフ転位]]、[[ライマー・チーマン反応]]が挙げられる。カルベンにはまた、C-H結合やO-H結合への挿入反応もよく知られる。
 
カルベン付加とならび、シクロプロパン化に用いられる反応では他に、亜鉛化合物を用いた[[シモンズ・スミス反応]]がある。