「少女義経伝」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m →‎登場人物: CV→声優
m →‎登場人物: 声優→声
20行目:
== 登場人物 ==
===主人公とその仲間===
* '''主人公'''([[声優|声]]:[[下野紘]])
*: 本作の主人公。修学旅行で京都にやってきた、身長180センチを超える長身の高校2年生。罰ゲームを行っている途中で何故か平安末期にタイムスリップしてしまい、武蔵坊弁慶を名乗って[[平家]]と戦う羽目になる。優柔不断で状況に流されやすい性格だったが、九羅香たちとの関わりを経て人間的に成長していく。ちなみに公式の名称は全て彼が平安時代で名乗った『武蔵坊弁慶』となっており、現代においての公式の名称(本名)はない。
* '''源 九羅香'''(みなもとのくらか)(声:[[山本麻里安]])
*: 源氏の大将の[[源頼朝]]の妹。父である[[源義朝]]の仇である平家の討伐が宿願。普段は男装して義経を名乗っており、正体を知っているのは仲間を除けば頼朝くらいしかいない。何事においても前向きで行動的な性格。好奇心旺盛で、面白そうだと思った事には何にでも首を突っ込んで周囲を引っ張りまわす。特に親しい相手には感情を隠さず、非常に人懐っこい。また、肉親と離れて育ったためか、家族の愛情に飢えている。
* '''佐藤 紅葉'''(さとうもみじ)(声:[[中原麻衣]])
*: [[奥州藤原氏]]に仕える武家の出身。女性だが、九羅香と同様に男装して[[佐藤継信]]と名乗っている。九羅香とは共に武芸の修行を積んだ幼馴染みで、主従の立場を越えた友人。控えめで健気、おしとやかな性格だが、生真面目で意志が強く、頑固な面もある。義経の副官的な立場にいるためか、常に先のことを考えてしまい、心配性な一面を見せることもある。また、困っている人を助けずにいられない心優しい性格で、義経軍に加わって得たわずかな報酬を投げ打って戦災者の救済にあたっている。誰にも明かしていないが、その身に病(労咳)を抱えている。
* '''静'''(しずか)(声:[[那須めぐみ]])
*: 浅黒い肌の異国風美人で、[[宋]]からの貿易船に紛れこんでいた密航者の子供。自分の故郷を一切知らないまま[[磯禅師]]に育てられた。過去に数年間、平家の庇護の下にいたこともあり、[[平知盛]]とは浅からぬ関係。異色の[[白拍子]]、舞の名人として都でも名の知れた存在であり、敬意をもって「御前」を付け、『[[静御前]]』と呼ばれることが多い。かなりの天然ボケが入った性格で、常に穏やかで、笑みを絶やさない。普段ドジばかり不器用だがときどき鋭いことを言うこともある。兵法に通じているらしく、九羅香の良き軍師役になっているなど、すべきことはきっちりとこなしている。
* '''伊勢 玲奈'''(いせれいな)(声:[[釘宮理恵]])
*: 伊勢の街道の周囲を根城にする義賊の頭目を自称しているが、実際は[[伊勢忍軍]]の当主の一人娘。源氏軍の一員ではなく、義経の従者扱いのため男装はしていない。身のこなしが軽く、ボーイッシュな少女だが、静の立ち振る舞いに憧れるなど、女らしくありたいと望んでいる面もある。目端の利くしっかり者で、口うるさく、生意気な性格。何かと言うとすぐに批判めいたこと(というより文句)ばかり口にするが、本人は特に悪気はない。攻撃的な反面、受け身にまわると弱く、思っていることがすぐ顔に出てしまう。感情豊かで、怒ったり、泣いたりと忙しい。
* '''那須 与一'''(なすのよいち)(声:[[浅野真澄]])
*: 東国武士である[[那須家]]の十一女で、常に眼鏡をかけている。弓の名手として奥州に名を轟かせていた。九羅香とは奥州にいた頃に知り合った強い信頼関係で結ばれた友人で、彼女の挙兵と共に京都にやってきて味方に加わった。弓の名手だが、眼鏡をかけていないと集中することができず、まともに射ることができない。口数の少ないクールな性格で、謎めいた雰囲気が漂い、ほとんど笑顔を見せない。冷静さを失うことはほとんど無く、目の前の事実を見て客観的に判断するタイプで、期待や願望ばかりを抱く現実逃避型の人間には辛辣な言葉を浴びせる。ただし、周囲に対して冷淡というわけではなく、自分の幸せより家とそれに連なる人々の幸せを優先するなどの周囲を思いやる気持ちも持っている。
 
===平家===
* '''平 知盛'''(たいらのとももり)(声:[[室園丈裕]])
*: [[平清盛]]の四男。兄の[[平宗盛]]に変わって指揮をとる平家の事実上の総大将で、平家軍きっての知将。観月の霊力を利用して、平家の勢力回復を狙っている。本来は戦いを嫌う優しい性格だが、立場上冷酷であるよう努めている。目的のためならば犠牲を厭わないが、その対象には自分自身をも含まれている。平家が勢力を回復することで、争乱のない世が訪れることを願っている。また、過去に面識があった静を気にかけている。
* '''平 敦盛'''(たいらのあつもり)(声:[[平田宏美]])
*: 知盛のいとこで、中性的な、美しい容姿をした謎めいた青年。武将としての能力はなかなかのものだが、文才も合わせ持ち、笛の名手でもある。常に飄々としており、不気味な笑みと皮肉を絶やさない。また、自分と反りが合わない者に対しては非常に冷淡。目的のためには手段を選ばず、謀略で相手を陥れる事を好み、騙し討ちなども平気で行う。
* '''平 教経'''(たいらののりつね)(声:[[藤原満 (声優)|藤原満]])
*: 清盛の甥。知盛のいとこにあたる。怪力無双で猛将と名高い、平家最強の武将。ただし、個人の勇を頼みすぎる傾向がある。もっとも、一騎討ちが当たり前のこの時代では彼一人の力で局面を変えることも可能である。慎重でいるより大胆であることを好み、理性より感情を優先させる豪快な人物。細かい事は全て知盛に任せ、ただ強者と戦うことを生き甲斐にしており、そのため主人公を好敵手と認めてライバル視している。
* '''廉也'''(れんや)(声:[[石井一貴]])
*: 元は戦いで両親を失った戦災孤児。平家に拾われ、観月の遊び相手として兄妹のように育つが、長じてからは忠実な下僕としての立場で常に傍にいる。彼にとって第一は観月、第二は平家。この二つのものを守るために、己の身を捧げると誓った、守りたいものの為に戦う少年。普段は戦いより学問の似合いそうな穏やかな少年だが、観月の事になると我を忘れてしまう。戦いを嫌う優しい心も持っているが、それは自分の弱さのあらわれと考えている。細身だが、その肉体は鍛え上げられており、外見からは想像もつかないほどのパワーを持っている。足も速く、馬に乗るよりも自分の足で走るほうを好む。
* '''平 観月'''(たいらのみつき)(声:[[斎藤千和]])
*: 清盛の孫。生後間もなく並外れた霊力が宿るような術を施され、それと引き換えに視力を失っている。特殊な術である『人寄せの術』を使うことができ、これが物語の根幹を左右するものとなる。物静かで落ち着きがあり、妙に大人びている。目が見えないという自らの境遇や、平家を再興するためのものとしての運命を特別不幸なことだとは思っておらず、全てを受け入れた上で自分にできることを模索している。平家一門であることに誇りをもっているが、必要以上に傲慢になることはなく、ごく自然に、支配する側の人間として振る舞うことのできる生まれながらの姫君。
 
===その他===
* '''巴'''(ともえ)(声:[[若林直美]])
*: [[木曽義仲]]の特別な仲間で、女丈夫として知られている女性。[[宇治川の戦い]]で九羅香たちと出会い、その後幾度と無く出会うことで次第に九羅香と共感するものを得るようになる。『日の本一の美人』と自分を評するなど、自分の美貌に絶対の自信を持っている。また、主人公の時代の担任の女性教師と雰囲気が似ている。
* '''源 範頼'''(みなもとののりより)(声:[[岡崎雅紘]])
*: 頼朝の弟で、九羅香の兄。平家追討軍の総大将。気弱で凡庸だが人の善い人物。九羅香が兄や[[梶原景時]]に嫌われているらしいと察し、色々と気遣いをしている。が、元々が気弱なため、同情しているだけであまり何もできていないというのが実状。
* '''梶原 景時'''(かじわらのかげとき)(声:[[河相智哉]])
*: 以前は平家に属していたが、頼朝の危機を救ったことで信任を得て源氏側に鞍替えした人物。義経の軍監として追討軍に加わるが、かなり陰険で自己中心的な性格のため、周囲には好かれていない。特に義経(九羅香)を嫌っており、軍の集合時刻をわざと遅らせて報告したり、与一に那須家の事で脅しをかけたりと色々と周囲に迷惑をかける人物。
* '''武蔵坊 弁慶'''(むさしぼうべんけい)
*: かつて[[五条大橋]]で通る者に勝負を仕掛け、刀を奪っていた山伏。最後の一振りと決めていた晩に九羅香に敗れ、忠誠を誓う。その後、やはり同じ五条大橋で、平家に追われていた主人公と共にいた九羅香に再会するが、廉也の攻撃から主人公をかばって致命傷を負い、後事と薙刀と弁慶の名を主人公に託して死亡した。