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田英 (会話 | 投稿記録)
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評価、構成について記入。 ひとまず
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'''論衡'''(ろんこう)とは、[[王充]]著の全30巻85編から成る[[中国]][[後漢]]時代の[[王充]]が著した全30巻85篇(うち1篇は名のみで散逸)から成る[[思想書]]。実証主義の立場から王充は[[自然主義]]論、天論、人間論、歴史観など多岐多彩なものを説き、一方で非合理的な先哲、[[陰陽五行思想]]、[[災異説]]を迷信論として徹底的に批判した。長い歳月の上で記していたと考えられ、そのため書の中では一貫性が多少欠けている面もみられるが、虚妄的な儒学の尚古思想を一蹴し、合理的なものを究めようとするのは当時の思想としては大胆かつ革新的なものであった。
 
一個人による[[百科全書]]的著作であり[[唐]]代までは大著として評価されてきたが、その記述姿勢が[[孔子]]・[[孟子]]に批判的であるという点から、[[宋]]代以降は無法の書として省みられなくなった。そのため、本文校訂も十分には進んでおらず、ようやく[[清]]末になって部分的注釈がなされ、[[中華民国]]時代になって詳細な注釈が完備した。[[1970年代]]の[[中華人民共和国]]での[[批林批孔運動]]の際には孔子を批判していた先駆的な思想書として評価されたという。
== 外部リンク ==
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== 構成 ==
{{History-stub}}
巻十五の招致篇四十四は散逸し、篇名を伝えるだけとなっている。巻三十の自紀篇八十五は王充自らの生い立ちや著述に当たっての姿勢を延べたものである。
*1巻 : 逢遇篇1、累害篇2、命禄篇3、気寿篇4
*2巻 : 幸偶篇5、命義篇6、無形篇7、率性篇8、吉験篇9
*3巻 : 偶会篇10、骨相篇11、初稟篇12、本性篇13、物勢篇14、奇怪篇15
*4巻 : 書虚篇16、変虚篇17
*5巻 : 異虚篇18、感虚篇19
*6巻 : 福虚篇20、禍虚篇21、龍虚篇22、雷虚篇23
*7巻 : 道虚篇24、語増篇25
*8巻 : 儒増篇26、芸増篇27
*9巻 : 問孔篇28、
*10巻 : 非韓篇29、刺孟篇30
*11巻 : 談天篇31、説日篇32、答佞篇33
*12巻 : 程材篇34、量知篇35、謝短篇36
*13巻 : 効力篇37、別通篇38、超奇篇39
*14巻 : 状留篇40、寒温篇41、譴告篇42
*15巻 : 変動篇43、招致篇44(散逸)、明雩篇45、順鼓篇46
*16巻 : 乱龍篇47、遭虎篇48、商虫篇49、講瑞篇50
*17巻 : 指瑞篇51、是応篇52、治期篇53
*18巻 : 自然篇54、感類篇55、斉世篇56
*19巻 : 宣漢篇57、恢国篇58、験符篇59
*20巻 : 須頌篇60、佚文篇61、論死篇62
*21巻 : 死偽篇63
*22巻 : 紀妖篇64、訂鬼篇65
*23巻 : 言毒篇66、薄葬篇67、四諱篇68、言間時篇69(讠间时篇)
*24巻 : 譏日篇70、卜筮篇71、弁祟篇72、難歳篇73
*25巻 : 詰術篇74、解除篇75、祀義篇76、祭意篇77
*26巻 : 実知篇78、知実篇79
*27巻 : 定賢篇80
*28巻 : 正説篇81、書解篇82
*29巻 : 案書篇83、対作篇84
*30巻 : 自紀篇85
 
== 参考文献 ==
*山田勝美著・田辺淳編『論衡』明治書院<新書漢文大系29> 2005 ISBN 4-625-66341-5
 
== 外部リンク ==
*[http://www.guoxue.com/zibu/lunheng/lhml.htm {{lang|zh|国学网站# 子部# 论衡}}](簡体字)
 
[[category:古文書|ろんこう]]