「音響カプラ」の版間の差分

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[[画像:音響カプラ.jpg|thumb|音響カプラ]]
[[Image:Coupleur-accoustique-IMG 0298.JPG|thumb|音響カプラ (日本国外製電話機思われる)の結合例]]
'''音響カプラ'''('''おんきょう-''')とは、[[電話機]]の受話器と[[スピーカー]]と[[マイクロフォン]]を用いて音響結合し、[[データ通信]]を行う通信機器である。通信[[端末]]が自由化されていない国々や[[内線電話]]の特殊な回線[[インターフェース]]などで、[[モデム]]を[[電話回線]]に直接接続できない場合に一旦[[音声]]に変換することによって、公衆交換[[電話網]]を利用して[[コンピュータ]]間の通信を可能にするものである。
 
モデムとの間は専用コードで接続し、電話機の受話器を音響カプラ本体にはめ込み、む。発信操作は、接続した電話機のダイヤルを手動で回す方法で利用する。この構造的な関係上のため、周りの振動や騒音に弱い点があり、安定度く、い。初期の通信速度は300[[ビット毎秒|bps]]程度で、末期でも4800bpsであった。
 
現在も、[[電話網]]が十分整備されていない国や地域においては、まだまだ現役の通信手段でもある。
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[[1980年代]]前半、公衆交換電話網へのモデムの接続には制度的な制約が多く、加入者線を利用したデータ通信には、NCU(Network Control Unit)と呼ばれる網制御装置か、音響カプラが利用されていた。
 
[[1985年]]に技術認定を受けた端末設備が自由に一般加入者線に接続できるようになり、安定してデータ通信のできるNCUを内蔵した[[モデム]]が一般に使用されるようになったため、あまり使用されなくなった。残った用途以降は、当時、営業マ「ハが持ち運んでいた「ラップトップドヘルド機」といわれたポータブル[[パーソナルコンピュータ|パソコン]](現在の大型[[ノートパエプ|ノート]][[HC-20]]・[[NEC]][[PC-8201]]程度の大きさに多く使われから営業マンが出先の[[公衆電話]]を利用しての営業データ送信する等の用途に使われることが多かった。
 
その後、[[Registered jack|モジュラージャック]]でモデムが直結できる[[ISDN]]対応[[公衆電話]]の整備、[[PHS]]・[[携帯電話]]の[[インターネット]]接続対応、[[ホテル]]などのインターネット対応、さらには[[FREESPOT|フリースポット]]や[[ホットスポット (無線LAN)|ホットスポット]]などの公衆[[無線LAN]]など、データ通信環境が整備され、一般には殆どその役目を終えた。しかし、「アナログ一般電話や公衆電話はあるが、モジュラージャックは存在せず、一般の[[無線アクセス]]環境が全てサービスエリア圏外」のような状況下では、[[衛星電話]]やホテル等設備での固定通信利用、または音響カプラの他には、外出時のデータ通信手段は存在しないという事になる
 
[[2005年]]現在、用途が限られているが28.8Kbpsのものも発売されている。
 
なおアナログ一般電話や公衆電話が存在し、モジュラージャックは存在せず、一般の[[無線アクセス]]([[携帯電話]]・[[PHS]])環境が全てサービスエリア圏外、のような状況下では、[[衛星電話]]やホテル等設備での固定通信利用、または音響カプラの他には、外出時のデータ通信手段は存在しないと言う事になる。
 
==関連項目==