「近古音」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
新しいページ: '{{音韻学}} '''近古音'''(きんこおん)とは、宋代元代明代清代頃の中国語および漢字音の[[...'
(相違点なし)

2007年4月21日 (土) 06:44時点における版

近古音(きんこおん)とは、宋代元代明代清代頃の中国語および漢字音音韻体系をいう。字音を今音(現代音)と古音(古代音)に分け、古音を上古・中古・近古の3つに分けたものの1つである。日本では歴史学の影響を受けて近世音(きんせいおん)と呼ぶことが多い。

概要

時代区分の上下限については諸説あるが、元代の『中原音韻』と呼ばれる韻書の体系を基本とするので中原音韻音系と呼ばれる。なお『中原音韻』は元曲と呼ばれる民間歌謡の押韻のために作られた書物で、中原といった北方地域の音韻体系に基づいている。

またこの時代は大航海時代の西洋人が中国を訪れ、マンダリン(官話)と呼ばれる共通語を見いだしており、明代清代の官話は南京官話と呼ばれる南京音を主体としていた。

特徴

近古音は以下のように音韻変化していった。

資料

民間歌謡である散曲戯曲の押韻が資料となる。またこの外国語による研究書や語学教科書も貴重な資料となる。