「ブレーキパッド」の版間の差分

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'''ブレーキパッド'''(brake pad)とは、[[ディスクブレーキ]]を構成する部品の一つである。[[ブレーキローター]]をキャリパーにセットされたブレーキパッドで押さえることにより、[[摩擦]]による制動が可能となる。なお、[[ドラムブレーキ]]の摩擦部材はブレーキシューと呼ばれる。
 
 
==素材==
*パッドは[[銅]]、[[スズ]]などの柔らかい[[金属]]、[[カーボン]]繊維、[[合成樹脂]]などを焼結して作られる。かつては耐熱性を重視するために[[石綿|アスベスト]]を利用していた時期があったが、[[1990年代]]以降は利用が止められている。
一般的に金属割合を高めると制動力が強くなるが、消耗度合いが高まることから経済性の問題、ブレーキローターを摩耗させることによる耐久性の問題が生じる。そうした問題のバランス感覚が、部品を製造各社とも工夫を発揮するする余地となっている。
 
==点検==
*消耗品のため、定期的に点検し摩耗度合いを確認する必要がある。[[オートバイ]]の場合にはパッドの部分が見えることから点検は簡単であるが、[[自動車]]の場合には[[タイヤ]]を外さなければタイヤ内側の磨耗確認は出来ない。
 
==注意点==
*使用限界に近づくとパッドに埋め込んである金属針がブレーキローターを引っ掻くように作られており、ブレーキの度に金属音を発し運転者に注意を促すようになる。しかし、この金属音はそのまま1,000km以上走行すると出なくなるので、放置しておいても自然に直ったように勘違いしてはならない。使用限界を超えた場合、パッド部が脱落もしくは押さえ板の金属地肌がブレーキローターに接触し、破損を招き大きな修理費を強いられることとなる。早めの交換が得策である。
 
*油脂分を吸収する性質を持つので、多少掛かる程度であれば問題は無いが、[[潤滑油]]が大量に染みこんだ場合には使用不能となる。
高級車の一部には、パッドに電線を埋め込み、使用限界に近づくと電線が磨耗し切断に至るようにしてあり、この断線を検出してパッド磨耗警報を表示するものもある。
*かつては耐熱性を重視するために[[石綿|アスベスト]]を利用していた時期があったが、[[1990年代]]以降は利用が止められている。
 
*[[ドラムブレーキ]]の摩擦部材はブレーキシューと呼ばれる。
*また、油脂分を吸収する性質を持つので、多少掛かる程度であれば問題は無いが、[[潤滑油]]が大量に染みこんだ場合には使用不能となる。
 
フェード現象などで過熱したパッドはその表面材質が変質するので、表面を研磨するか交換する必要がある。
 
==関連項目==