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天然成分が原料なら何でも『土に還る』わけではない
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'''レーヨン''' (rayon) は[[絹]]に似せて作った[[再生繊維]]であり、昔は'''人絹'''(じんけん、人造絹糸)、'''ス'''テープル・'''フ'''ァイバーから'''スフ'''とも呼ばれていた。レーヨンは光沢(仏:luster)と[[綿]] (cotton) を組み合わせた言葉である。
 
[[パルプ]]などの[[セルロース]]を[[水酸化ナトリウム]]などの[[アルカリ]]と[[二硫化炭素]]に溶かして[[ビスコース]]にし、[[酸]]の中で紡糸して(湿式紡糸)製造する。[[天然成分]]が原料であるため、ポリエステルなど石油を原料とした[[化学繊維]]と違い、加工処理したあと埋めると土に還る。そのため、レーヨン自身は環境に負荷をかけない繊維とされるが、製造時の二硫化炭素の毒性や、強度が低いことなどが問題となっていたことと、日本においては原料パルプを針葉樹に求めていたため製造は中止された。その一方で、レンチングリヨセル社が[[N-メチルモルホリン-N-オキシド|''N''-メチルモルホリン-''N''-オキシド]]を溶媒とした[[リヨセル]]®を開発し、最近では高級品として広がりつつある。日本固有のセルロース繊維としてはキュプラがあり、コットンリンターを原料としたパルプを銅アンモニア溶液に溶かし、細孔から水中に押し出した再生繊維である。これは銅アンモニアレーヨンの一種である。絹に似た光沢・手触りが特徴。洋服の裏地などに用いられる。
 
== 初期のレーヨン ==