「曲亭馬琴」の版間の差分
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筆名の曲亭馬琴は、読み方を変えると「くるわでまこと」(廓で誠)、すなわち[[遊廓]]でまじめに遊女に尽くしてしまう野暮な男という意味である。なお、現在は多くの本や教科書に'''滝沢馬琴'''と書かれているが、これは明治以降に使われるようになった表記であり、本人は滝沢(瀧澤)馬琴という筆名は用いていない。
[[江戸]]深川の旗本・松平鍋五郎の屋敷の用人、滝沢興義の三男として生まれた。9歳の時に父が亡くなり、その翌年に長兄から家督を譲り受け松平家に仕えるが、15歳の時松平家を出て放蕩生活に入った。24歳の時に[[山東京伝]]の弟子となり、戯作者として出発した。寛政5年(1793)27才の時に[[蔦屋重三郎]]の世話で生活のため履物商会田家の未亡人お百の婿となり、商売には精を出さず後顧の憂いなく文筆業に打ち込み家業におろそかであった為、いきおい夫婦仲
他に『[[椿説弓張月]]』、『近世説美少年録』などの作品がある。 読本より通俗的で、発行部数の多い[[黄表紙]]や[[合巻]]などの[[草双紙]]も多く書いた。中年以後の日記が残っており、[[芥川龍之介]]はこれに基づいて『戯作三昧』を書いたが、以後、小説に登場する馬琴は、おおむね、老人としてである。[[杉本苑子]]『滝沢馬琴』、[[平岩弓枝]]『へんこつ』、[[森田誠吾]]『曲亭馬琴遺稿』などがある。[[山田風太郎]]『八犬伝』は、八犬伝の筋を紹介しつつ馬琴の生活も描くもの。
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