「ばらの騎士」の版間の差分

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Louperibot (会話 | 投稿記録)
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ホフマンスタールはR. シュトラウスに手紙を送り、この場面で元帥夫人がゾフィーに見劣りするような音楽を書いてはならないと注意を呼びかけている。若いオクタヴィアンの気持ちとしてはゾフィーに夢中であることを表しつつ、彼女よりも魅力的な元帥夫人が敢えて身を引くことを音楽でも示すように、との趣旨である。今日、この場面はゾフィー役ではなく、元帥夫人役の歌手にとっての聞かせどころの一つとみなされていることから、R. シュトラウスは台本作者の要求に見事にこたえたのだと考えてよい。
 
===ワルツ第1番、ワルツ第2番、組曲ほか===
便宜上「ワルツ第1番」と称されているものは、[[1944年]]にR. シュトラウスが第1幕と第2幕の素材から編纂したワルツである。同じく「ワルツ第2番」と称されているものは、それより10年前の[[1934年]]に成立したと言われている(編曲者の名は伝わっていない)。<br>「組曲」は、シュトラウス自身が[[1945年]]に編纂したものや、指揮者の[[アルトゥール・ロジンスキ]]が全曲から選んだ素材を全曲本来の流れを無視して再構成しているヴァージョもの、初演直後にナブアト(この名はペンネームあり、実際はタウブマンと伝えられている)が編纂したものなどがある。ロジンスキ編纂のものは「組曲」を名乗っているが切れ目はなく、いわば全曲を交響詩に編み直した感じの曲となっている。
 
その他、[[1926年]]にサイレント映画の伴奏音楽用にシュトラウス自身が編曲した映画音楽「ばらの騎士」もある(自作自演の音盤あり)。
 
[[Category:リヒャルト・シュトラウスのオペラ|はらのきし]]