「サイクリックボルタンメトリー」の版間の差分

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# 電極電位が +0.7 V よりもずっと高いときは、電極近傍の物質は全て Ox として存在するため、[[電子移動]]は進行しない。ゆえに電流値はほとんど0である。
# 電極電位が +0.7 V に近づくと、徐々に電極から Ox への電子移動反応が進行する(上記式が右側に進行する、還元反応)。したがって、電極から電子が流れ出し、結果として電流値が負に増大する。この付近状態では電子移動反応の速度が電流値決定するため、'''電子移動律速'''といわれる
# 電極電位 = +0.7 V で、電極近傍での Ox と Red の濃度が等しくなる。
# 電極電位が +0.7 V より低くなると、電極近傍の物質はほとんど Red になるため、電子移動が起こりにくくなり、電流値が減少してくる。ただし、拡散によって Ox が少しずつ電極近傍に運ばれ、これが反応するので、電流値がゼロになることはない。この付近を状態では拡散で輸送されてくる物質量によって電流値が決定されるため、'''拡散律速'''といわれる
# 電極電位が +0.7 V よりずっと低くなると、電流値は拡散によって移動してくる物質量に比例し、ほぼ一定値になる。