「オワンクラゲ」の版間の差分

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'''オワンクラゲ'''は[[日本]]各地の沿岸で見られる[[軟クラゲ亜目]][[オワンクラゲ科]]の[[クラゲ]]の一種。
[[お碗]]を逆さにしたような形で、その透明な姿は傘の内側の放射管がはっきりと浮かび上がる。最大傘径20cm、[[ヒドロ虫綱]]で最大のクラゲである。クラゲは春から夏にかけて見られる。
 
==解説==
水面に浮き、殆ど動きがないが、他のクラゲや小魚などを大きな口を開けて丸呑みしてしまう。
[[お碗]]を逆さにしたような形で、その透明な姿は傘の内側の放射管がはっきりと浮かび上がる。最大傘径20cm、[[ヒドロ虫綱]]で最大のクラゲである。クラゲは春から夏にかけて見られる
 
主に春から夏にかけて見られる。水面に浮き、殆ど動きがないが、他のクラゲや小魚などを大きな口を開けて丸呑みしてしまう。
クラゲにしては生命力が強く、飼育は比較的容易である。刺激を受けると生殖腺を青白く発光させる。これは[[緑色蛍光タンパク質]](Green Fluorescent Protein; GFP)の働きによるもので、[[1960年代]]に[[下村脩]]により発見された。GFP遺伝子は[[1992年]]に単離され、現在手軽な自然の蛍光標識として[[生化学]]の手法の中で広く使われている。
 
クラゲにしての中で比較的生命力が強く、飼育は比較的容易である。刺激を受けると生殖腺を青白く発光させるが、これは[[緑色蛍光タンパク質]](Green Fluorescent Protein; GFP)の働きによるもので、[[1960年代]]に[[下村脩]]により発見された。GFP遺伝子は[[1992年]]に単離され、現在手軽な自然の蛍光標識として[[生化学]]の手法の中で広く使われている。
 
なお日本沿岸でみられる本種''A. coerulescens''は、欧米でみられる''A. victoria''よりもやや大きいとされるが、現状では別種なのか同種の亜種なのかよくわからない。今のところ''A. victoria''についても和名をオワンクラゲとしており、下村がGFPを発見したのもこの''A. victoria''である。