「ハシリドコロ」の版間の差分

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| 画像キャプション =
| 名称 = ハシリドコロ
| ドメイン =
| 界 =[[植物|植物界]] [[:en:Plantae|Plantae]]
| 亜界 =
| 上門 =
| 門 =[[被子植物門]] [[:en:Magnoliophyta|Magnoliophyta]]
| 亜門 =
| 上綱 =
| 綱 =[[双子葉植物綱]] [[:en:Magnoliopsida|Magnoliopsida]]
| 亜綱 =
| 下綱 =
| 上目 =
| 目 =[[ナス目]] [[:en:Solanales|Solanales]]
| 亜目 =
| 下目 =
| 小目 =
| 上科 =
| 科 =[[ナス科]] [[:en:Solanaceae|Solanaceae]]
| 属 =[[ハシリドコロ属]] ''[[:en:Scopolia|Scopolia]]''
| 亜科 =
| 種 =[[ハシリドコロ]] ''[[:en:ScopoliaS. japonica|ScopoliaS. japonica]]''
| 族 =
| 学名 =''[[:en:Scopolia japonica|Scopolia japonica]]''
| 亜族 =
| 属 =[[ハシリドコロ属]] [[:en:Scopolia|Scopolia]]
| 亜属 =
| 節 =
| 亜節 =
| 系 =
| 亜系 =
| 種 =[[ハシリドコロ]] [[:en:Scopolia japonica|Scopolia japonica]]
| 亜種 =
| 変種 =
| 品種 =
| 下位分類名 =
| 下位分類 =
| 学名 =[[:en:Scopolia japonica|Scopolia japonica]]
| 和名 =ハシリドコロ
| 英名 =
}}
'''ハシリドコロ'''(走り野老、''Scopolia japonica''、走野老、別名:キチガイイモ・キチガイナスビ)は、[[ナス科]][[ハシリドコロ属]]の[[草本]]。、別名、'''キチガイイモ'''、'''キチガイナスビ'''
 
== 概容特徴 ==
ハシリドコロは[[日]]で[[自生]]州~四国・九州に分布する[[多年草]]で、[[山間]][[日陰]]などに[[群生]]する。[[早春]]に[[葉]]に包まれた[[新芽]]を出し、[[全長]]40cmから50cm40~50cm程度に成長して、する。花期は[[4月]]から[[5月]]ぐらいに。釣鐘状の暗紫紅色の[[花]]を咲かせる。[[夏先]]には[[休眠状態]]に入ってしまうため枯れてしまう、る。[[夏]]から[[冬]]までは見ることができない典型的な[[春植物]]である。
 
[[アルカロイド]]類の毒成分が含まれる[[有毒植物]]である。和名は、食べると錯乱して走り回ること、また、[[根茎]]が[[トコロ]](野老)に似ていることから付けられた。
 
== 毒性と薬用 ==
[[全草]]に毒を含むが、[[根茎]]と[[根]]が特に毒性が強い。主な成分は[[トロパンアルカロイド]]で、[[摂取]]し中毒を起こすと、[[嘔吐]]や[[散瞳]]、[[異常興奮]]を起こし、[[最悪]]の場合には[[死]]にいたる。これは、[[ハシリドコロ属]]の[[ベラドンナ]]などと[[同様]]の[[症状]]である。ハシリドコロのトロパンアルカロイドの成分は、[[ヒヨスチアミン]]や[[アトロピン]](''l''-ヒヨスチアミン)、他に[[ノルヒヨスチアミン]]、[[スコポラミン]]等が含まれる。これらの物質は[[副交感神経]]を麻痺させるため、先述のような症状がおこるのである。
ハシリドコロは[[多数]]の[[毒性]][[成分]]を含んでおり、[[名前]]の[[最初]]の「ハシリ」は[[中毒]]によって走り回るさまからつけられ、「ドコロ」は[[トコロ]](野老芋)に[[根]]が似ているためにつけられた。
[[全草]]に毒を含むが、[[根茎]]と[[根]]が特に毒性が強い。主な成分は[[トロパンアルカロイド]]で、[[摂取]]し中毒を起こすと、[[嘔吐]]や[[散瞳]]、[[異常興奮]]を起こし、[[最悪]]の場合には[[死]]にいたる。これは、[[ハシリドコロ属]]の[[ベラドンナ]]などと[[同様]]の[[症状]]である。ハシリドコロのトロパンアルカロイドの成分は、[[ヒヨスチアミン]]や[[アトロピン]](''l''-ヒヨスチアミン)、他に[[ノルヒヨスチアミン]]、[[スコポラミン]]等が含まれる。これらの物質は[[副交感神経]]を麻痺させるため、先述のような症状がおこるのである。
 
ただし、[[用法]][[用量]]をまもって使用すれば[[有用]]であり、成分の強い根茎と根は[[ロートコン]](莨?根)という薬品として[[日本薬局方]]にも収められている。ロートコンに含まれるアトロピンは[[硫酸アトロピン]]の原料になり、ロートコンの成分を[[水]]または[[エタノール]]に浸出させたものは[[ロートエキス]]と呼ばれる。たまに[[ロート製薬]]の名前の[[由来]]になっていると言われる場合があるが、[[目薬]]の処方を手がけた当時の[[眼科医]]界の[[権威]]・[[井上豊太郎]]の[[ドイツ]][[留学]][[時代]]の[[恩師]]である[[ロートムンド]][[博士]]の名前にちなむものであり、ロートコンがロート製薬の由来というのは[[間違い]]である。
 
== 間違えやすい山菜 ==