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『'''M.I.D.A.S.'''』は[[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]](現[[スクウェア・エニックス]])によって発売された『'''[[フロントミッションシリーズ|フロントミッション]]'''』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器。
 
== 概要 ==
'''M'''atter '''I'''rradiation type '''D'''issociate '''A'''cceleration '''S'''ystemystem(物質放射型分離加速システム)の略称。M.I.D.A.S.とは、金原子核線を発生させる装置(もしくは高エネルギー状態を維持する装置)のことで、必ずしも破壊兵器のみを意味するものではない
 
M.I.D.A.S.とは、金原子核線を発生させる装置(もしくは高エネルギー状態を維持する装置)のことで、必ずしも破壊兵器のみを意味するものではない。
また、同名の略称を持つUSN特殊放射線アラスカ研究所システムの
総称'''M'''ass '''I'''niterparticle '''D'''issociation '''A'''ntiproton '''S'''ynthesizer(大質量素粒子間分離型反陽子生成機)のことも指す。
 
同名の略称であるが、金原子核応用理論に基づき設計された前者の装置と[[反物質]]の生成を目的とした後者のプロジェクトは全く関係無く、当然ながら、プロジェクトの方が先に進行している。経緯は後に前者の破壊兵器としての側面が着目されたため、軍主導の開発となったため。軍高官が後者を無視して、同名の略称が付けるに到り、現場の混乱を招いている。ちなみに略称は[[ギリシャ神話]]における[[ミダス王]]の成事に由来する。
 
== 原理 ==
M.I.D.A.S.は金原子核線理論を元に造られている。
 
すなわち、巻き込まれた物質はほぼ完全に消滅する。この性質からエネルギー問題解決の対処となることを期待されていたが、一定空間に安定させる事が出来ず、安全な統御に問題があった。2108年、L・クラムスコイ博士の後を継いだE・クラムスコイ博士が応用理論を確立させると、その対処法である封じ込め技術が現実に向かうこととなる。
=== 金原子核線理論 ===
 
理論段階に過ぎなかった技術を実用段階にまで押し上げたE・クラムスコイ博士は一種の[[イマジナリーナンバー (フロントミッション)|作られた天才]]であり、紛争の経過にも大きく関わっている。
== 沖縄海洋都市 ==
言うならば、[[メガフロート]]の一種であるが、船舶による曳航ではなく、各プライマリィブロックが自力航行してきた点で異なる。
 
== 日本国防軍使用方法 ==
作中(3rd)においてクローズアップされたのはM.I.D.A.S.の破壊兵器としての側面であるが、前述したようにその名称は装置の総称であり、平和利用目的の理論も含む。
 
要するに、作中の言を借りて簡潔に述べるなら「地球に優しい[[核兵器]]」と言え、以下三点から従来の兵器を凌駕した効力を発揮できるとされる。
*発展 現状のモデルでは核の威力を越えることは困難だが、発展すれば戦略核を越える事すら可能。
*調整 将来的には効果範囲の調整すら可能とし、ピンポイントで一拠点を消滅させる戦術兵器としての運用も可能とされる。また、戦略兵器級としても、運用コストは従来の核より遥かに低減される。
*実用 最大の特徴として、放射能が一切発生しないため、抑止力でない実用的な兵器としての運用が考えられる。
 
== M.I.D.A.S.強奪に伴う2112年の一連の騒乱 ==
7月9日、USN・アラスカ特殊放射線研究所にて、日本政府の承認下、日防軍がM.I.D.A.S.を強奪する。この際、直接の実行部隊として活動したのは機動急襲群である。が、その直前より、研究所は後述のM.I.D.A.S.暴走を企図したグリムニルの攻勢を受けており、呼応した動きとも取れる。
 
以下はM.I.D.A.S.争奪を要因、もしくは遠因とした環太平洋地域での紛争の総覧である。
 
=== 横須賀M.I.D.A.S.爆発事故 ===
10月31日、日防軍横須賀基地にて、極秘裏に研究が進められていたM.I.D.A.S.であるが、研究中であったM.I.D.A.S.が何らかの要因で爆発。この事故によって、列国を日本に注視させることになり、各国の諜報員が日本に集結している。
 
この際に暴発したM.I.D.A.S.は既に生成に成功されていたコピーであり、威力もオリジナルに劣るものであった。にも関わらず、地下施設の大半を消滅させる威力を有し、本体の生成に関わっていた技術者の大半を失っている。
 
=== フィリピン内戦 ===
O.C.U.の要請により、日本より搬出されたM.I.D.A.S.本体はOCU[[フィリピン]]のタール基地に搬入された。この際、M.I.D.A.S.統御のための周辺機器開発を行っていた生き残りの技術者も伴っている。この情報を察知したU.S.N.及び大漢中がM.I.D.A.S.奪取を企図して行動を開始。
 
大漢中はかねてより[[南沙諸島]](スプラトリー諸島)の領有権を条件に支援を行っていた元バマラム副大統領率いるフィリピン自由主義党に対し、大規模な支援を確約。これもあり、[[ミンダナオ島]]から北進を許されていなかった反政府軍は大規模なキャンペーンを開始。首都[[マニラ]]の存在する[[ルソン島]]まで迫った。
 
U.S.N.はミナエフ氏指揮下の元FIAによる基地急襲を行い、これらに対し恐怖を抱いたタール基地司令セマウンの独断により、M.I.D.A.S.を[[バタンガス]]に迫っていた大漢中艦隊に対し、投下。これにより大漢中艦隊は壊滅するも、爆発は沿岸部をもえぐり、市街地の半分近くを失う相当の被害を生じさせた。反政府軍は多数の兵員を失い、大漢中も以後介入を断念する。
 
なお、この際は大漢中も工作員の下、武村和輝をはじめとする傭兵によって急襲を行っている。(アリサ編)
 
==== フィリピン自由主義党 ====
'''Philippines Liberalism Party'''
 
OCUからの独立を掲げ、現ラカン政権の打倒を目指す反政府組織。国力の整わない現状における早期独立はかえって害になるとのラカン大統領の考えに対し、第2副大統領バマラムが早期独立を主張し、自らを党首として立ち上げた組織である。
 
ミンダナオ島を占拠するものの、その後のルソン島攻略において十分な戦力を得ることができなかったが、大漢中の支援により北上を開始。バナイ島拠点、ネグロス島要塞、大型揚陸母艦タガト・アハスを相次いで攻略後、ルソン島へ侵攻するも、M.I.D.A.S.投下により多大な損害を受け、目的の成就には至らなかった。
 
==== フィリピン軍 ====
 
;タガト・アハス
フィリピン海軍の誇る超大型[[揚陸艦]]。ホバーを採用し、浅瀬の多い近海での活動を想定して設計されている。反面、燃費の問題からか長期間の航行は想定されていない。
 
ちなみにタガト・アハスは[[タガログ語]]で[[海蛇]]の意。
 
=== 大漢中内戦 ===
大漢中内戦は直接M.I.D.A.S.が関わった騒乱ではないが、裏では技術者争奪の企図がなされていた。
 
 
==== FIA ====
'''Federal Intelligence Agency'''
 
連邦情報局。
 
独自の実行部隊を持っており、
 
;パープルヘイズ
:
 
*FAI→FIA
フロントミッションプロジェクト始動時に変更。パープルヘイズの記章もこの際に変更されている。
 
=== 日防軍クーデター ===
O.C.U.にM.I.D.A.S.本体を引き渡した日防軍であったが、オリジナルM.I.D.A.S.は強奪当時から沖縄海洋都市に秘蔵しており、引き渡したM.I.D.A.S.もコピーの一つであった。
 
日防軍強硬派はM.I.D.A.S.強奪に成功したものの、一向に行動を起こさない政府に業を煮やし、このオリジナルM.I.D.A.S.を切り札として、日本の世界的発言力強化を目的とした武力蜂起を行った。以降の詳細は[[日防軍クーデター]]の項を参照のこと。
 
 
==== 日本国防軍 ====
'''Japan Defence Force'''
 
日防軍(略称)は現在の[[自衛隊]]を前身とした組織であり、史実をある程度踏襲した点が見られる。
 
国防三軍と国防統合軍から成る二重の指揮系統は、より効率的な運用を目指したものであるが、2112年時においては統合軍に与えられた権限の大きさから軍の独走を許してしまうことになる。
 
 
===== 国防三軍 =====
国防陸軍・国防海軍・国防空軍の総称。一般国民から見た日防軍と言えばこちらを指す。
===== 国防統合軍 =====
平時には休眠状態にあり、有事に際して三軍を召集し
 
====== 機動強襲群 ======
'''Mobile Assault Group'''
 
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フロントミッションプロジェクト始動時に変更。
 
=== 沖縄海洋都市 ===
== M.I.D.A.S.を主因としたクーデター ==
言うならば、[[メガフロート]]の一種であるが、船舶による曳航ではなく、各プライマリィブロックが自力航行してきた点で異なる。
=== 経緯(エマ編) ===
 
=== 経緯(アリサ編) ===
 
=== 事後の経緯 ===
[[沖縄海洋都市]]において、P.B一つ諸共にオリジナルM.I.D.A.S.が失われたことによって騒乱は一応の終結を迎える。
 
当事国の一つである日本はこの事件を大漢中とOCUの謀略として、激しく非難。大漢中は反発するも、日本はO.C.U.から離脱する素振りさえ見せ、前代の友好国であるU.S.N.に接近した。
 
日本とU.S.N.の会談中、O.C.U.フィリピン政府の要請により、一連の紛争に大きく関わった武村和輝をはじめとする武装グループが[[スペースシャトル|シャトル]]で急襲。グループの一員でもあったE.クラムスコイ博士が会見の場を利用して、一連の紛争にすべての勢力が関わったという真相を暴露し、その席上でM.I.D.A.S.技術拡散防止を目的とする機構の打ち上げを発表する。(エマ編)
 
O.C.U.日本は紛争の被害者であるO.C.U.フィリピン政府に対し、謝罪をすると共に紛争当事者であるO.C.U.、U.S.N.、大漢中に対し激しい非難を送った。U.S.N.はこの声明に激しく反発。逆に大漢中は一連の紛争は日本とU.S.N.の陰謀であるとし、やはり反発した。一方、O.C.U.は一貫してノーコメントを貫いている。当事国同士の主張が食い違うなか、事態の解決には相応の時間がかかると見積もられている。
 
その後は、被爆国となった日本とフィリピンを中心として、技術の拡散を防止するための枠組みの設立が進められている。(アリサ編)
 
一方、紛争の裏で暗躍したINに対しては何の処方もなされていないようで、ラーブヌイは更にプロジェクトを推し進めている。
 
== アラスカ研究所M.I.D.A.S.暴走事件 ==
アラスカ研究所地下に埋設された装置及びそれら全てを統御するシステムは前者のM.I.D.A.S.とは発想が全く異なったものと言える。暴走は最小限にこそ抑えられたものの、施設は崩壊。なお、最悪の形で暴走を引き起こした場合はアラスカ州のほぼ全土が消滅する規模の爆発が発生すると予想されていた。
 
 
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