「トゥイストー」の版間の差分

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つまり、トゥイスコー(''Tuisco'')の語末の「-isk-」が「裔出」という意味だという仮定によるのだが、「ティウ(''Tuiz'')の後裔」を意味する場合は、ティーウィスコー(''Tivisco'')でなければならない。<ref name=a>タキトゥス『ゲルマーニア』[[泉井久之助]]訳注、[[岩波書店]]〈[[岩波文庫]]〉、1979年、31-33頁。</ref>
 
この語源説明はしかし、「''Tuisco''」が本来の名前であることを前提としている。実は「''Tuisto''」のほうは誤って筆記された名である。
しかしテキストで多く見られるのは実はむしろ「''Tuisto''」のほうである。<ref name=a>タキトゥス『ゲルマーニア』[[泉井久之助]]訳注、[[岩波書店]]〈[[岩波文庫]]〉、1979年、31-33頁。</ref>
 
より受け入れられるのは、「''tvi-'' (数値の2)」から「''Tuisto''('''トゥイストー''')」となったという説明である。
つまりその語が現在の[[ドイツ語]]の'''Zwitter'''(「双生児」もしくは「陰陽両性者」)に該当すると考える説である。<ref name=a>タキトゥス『ゲルマーニア』[[泉井久之助]]訳注、[[岩波書店]]〈[[岩波文庫]]〉、1979年、31-33頁。</ref>
 
つまりその語が現在の[[ドイツ語]]の'''Zwitter'''(「双生児」もしくは「陰陽両性者」)に該当すると考える説である。<ref name=a>タキトゥス『ゲルマーニア』[[泉井久之助]]訳注、[[岩波書店]]〈[[岩波文庫]]〉、1979年、31-33頁。</ref>
何人かの研究者は、これが両性具有者の存在を説明することを示唆している。
さらに仮説を進めるならば、もし両性具有だとすれば、トゥイストーは北欧神話に登場する原[[巨人 (伝説の生物)|巨人]][[ユミル]]と同一の存在であり得る。