「水溶液」の版間の差分

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虫星石 (会話 | 投稿記録)
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'''水溶液'''(すいようえき、aqueous solution)solution)とは、物質が[[水]](H(H<sub>2</sub>O)O)に[[溶解]]した液体のこと。すなわち、[[溶媒]]が水である[[溶液]]。水[[分子]]は[[極性分子]]なので、水溶液の[[溶質]]となる物質は[[イオン結晶]]もしくは極性分子性物質となる。
 
== 溶解の仕組み ==
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=== イオン結晶の溶解 ===
イオン結晶は[[イオン結合]]によって陽[[イオン]]と陰イオンが固く結び付けられているが、水中に入ると水分子の衝突を受けてこの結合が崩され、個々の陽イオンと陰イオンに解離する。水分子(H(H<sub>2</sub>O)O)のうち酸素原子は負に、水素原子は正に電荷が偏っているのでイオン結晶の分割された陽イオンは水分子の酸素原子に、陰イオンは水素原子に引き付けられ水中に遊離する。これにより溶解が起こる。
 
=== 極性分子結晶の溶解 ===
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=== 酸の溶解 ===
[[酸]]は分子性物質であるが、極性が極端に大きいため水中では個々の分子に解離するだけでなく、そこからさらに[[水素イオン]]([[ヒドロン]], H<sup>+</sup>)と陰イオンに解離するものも存在する。このとき陰イオンは水分子の水素原子に引き付けられ水中に遊離するが、水素イオンは水分子と[[配位結合]]して[[オキソニウムイオン]](H(H<sub>3</sub>O)O)となる。
 
=== 分子性塩基の溶解 ===
[[アミン]]のような分子性塩基の溶解では、水分子が水素イオン(H(H<sup>+</sup>)と[[水酸化物イオン]](OH(OH<sup>-</sup>)に電離し、その水素イオンが分子性塩基と配位結合した陽イオンができる。
 
==例==
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[[Category:化学|すいようえき]]
[[Category:液体|すいようえき]]
[[Category:イオン|すいようえき]]
 
[[en:Aqueous solution]]
[[fr:Solution aqueuse]]
[[zh:水溶液]]