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[[873年]]（[[咸通]]14年）、懿宗が崩御すると15歳の僖宗が[[宦官]]たちに擁立されて即位した。在位期間中は宦官の[[田令孜]]に朝政を一任し、自らは享楽にふけった生活を送る。特に馬球を好み側近の石野豬に対しもし馬球の科挙があれば自ら[[状元]]となるであろうと言った記録が『[[資治通鑑]]』に残されている。在位中は連年自然災害が続き民衆の生活が困窮していた。
[[874年]]（[[乾符]]元年）、濮州で[[王仙芝]]が叛乱を起こす。また翌年には[[黄巣]]も冤句（現在の[[山東省]][[曹県]]西北）で決起、後に両者は合流し大規模な農民叛乱（[[黄巣の乱]]）となる。王仙芝が死亡した後は黄巣が指導者となり浙東を攻撃、福建や広州を陥とした後に北上し潭州、江陵を次々と陥落させ中原へと軍を進めた。[[880年]]（[[広明]]元年）11月、黄巣軍は遂に[[洛陽]]を落とし、12月には[[長安]]を占拠する。唐朝では宰相
[[885年]]（中和5年）3月、田令孜と河中節度使[[王重栄]]の対立から、王重栄が李克用へ支援を要請、その要請を容れた李克用は長安へと迫った。田令孜は再び僖宗と共に鳳翔（現在の[[陜西省]][[宝鶏]]）へと逃亡、皇帝が逃亡した長安には諸道兵馬は進駐し宮殿の大半が焼き討ちに遭い「宮闕蕭条，鞠為茂草」と形容されるに至った。この混乱に乗じ[[朱玫]]は襄王[[李熅]]を皇帝に擁立した。僖宗が皇位を簒奪するものと非難、王重栄と李克用に朱玫討伐を命じた。また朱玫の寵臣[[王行瑜]]にも朱玫の密勅を下し、この攻撃により朱玫及びその一派数百人が惨殺された。戦乱が収まった[[888年]]（光啓4年）2月、僖宗は長安に帰還したが朝政の実権は宦官の[[楊復恭]]が掌握していた。改元直後の888年（[[文徳 (唐)|文徳]]元年）3月6日に崩御した。
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