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[[Image画像:Brosen lifeboats scandinavia.jpg|thumb|250pxright|200px|救命ボート]]
'''救命ボート'''(きゅうめい)とは、[[船舶]]の[[海難事故|海難]]・水難事故([[沈没]]を含む)時における脱出用や、[[水害]]発生時の被災者を救出するための小型[[船|ボート]]のこと。転じて、船舶の体を成していなくても非常脱出用の機器・装置をこう呼ぶ場合ある。
 
== 概要 ==
[[船舶]]に搭載するものでは、古くは[[カッターボート]]が用いられてきたが、素材の改良に伴い[[ゴムボート]]も普及ている。[[旅客機]]などの[[航空機]]では、洋上への不時着に備えてコンパクトに収納された、自動的に膨らむゴムボートが標準的に積まれている。
 
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== 船舶に常備される救命ボート ==
[[Image画像:Amandine33.jpg|thumb|250pxright|200px|膨らんで利用されるカプセル型]]
救命ボートを軽視して事故が拡大した[[タイタニック号]]沈没事故を教訓に、現在の船舶では、本船乗員乗客数以上の救命ボート定員確保が義務づけられている。木製や金属製のボートの他、着水時に自動的に膨らむ[[ゴム]]、[[ナイロン]]製の'''[[救命いかだ]]'''(通常時はカプセルに詰められている)などが配備されている。これらは目立つよう白色、オレンジ色に着色されている。
 
動力は人力によるものや簡易の[[帆]]を持つものもあるが、その一方で[[電動機]]による[[船外機]]を持つものも見られる。より大型のものや水害時用のものでは、[[ガソリンエンジン]]による大型の船外機が用いられる。ただし漂流物が多い場合はスクリューを損傷する恐れがあるため、やはり人力によるオールに頼らざるをえない。
 
== 宇宙の救命ボート ==
[[宇宙船]]や[[宇宙ステーション]]にも救命ボートに相当するものが搭載されている。
 
これには幾つかあり、[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の[[アポロ計画]]で使用された[[サターンVロケット]]には、打ち上げフェイズのトラブル時に緊急脱出用として、[[宇宙飛行士]]の乗った指令船の一部を固体ロケットで切り離して一定距離を自力で飛行できる能力が搭載されていた(→ [[Launch escape system|LES]]
 
また[[スペースシャトル]]では打ち上げ・再突入時における安全な脱出方法は(その速度もあって)搭載されていない。ただし軌道上のトラブルでシャトルを放棄せざるをえなくなった際に軌道上に脱出するための「レスキューボール」と呼ばれる白いナイロン製の装備(→ [[:en:Personal Rescue Enclosure|Personal Rescue Enclosure]] ・[http://www.astronautix.com/craft/reseball.htm])が計画されていた。これらはもちろん[[大気圏]]への再突入を行うことは不可能だが、[[宇宙服]]のように宇宙の厳しい環境から中の人間を保護するための生命維持装置が組み込まれており、これで故障したシャトルから[[宇宙遊泳|船外活動]]の訓練を受けた飛行士に運ばれ別のシャトルへの乗り換えを行うか、宇宙空間を漂いながら救助を待つと言うアイデアである。しかし現状では、すぐさま軌道上を漂流するこれらを回収する手段がないため、本採用には至らなかった。直径約86cmで、人1人が1時間程度宇宙空間で生存可能である。<!--詳細不明・改定希望-->
 
現在運用されている[[国際宇宙ステーション]] (ISS) では、同ステーション生活者の緊急脱出用に[[ソユーズ]]の軌道船が接続されている。ソユーズは半年程度で交換される。
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|Lifeboats}}
* [[救命胴衣]](ライフジャケット)
* [[非常用位置指示無線標識装置]](イーパブ)
* [[非常食]]
 
[[Category:船舶|きゆうめいほと]]