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[[鍵盤楽器]]や鍵盤[[打楽器]]の音域は、構造によって決まっていて、それ以上変化させることは事実上不可能である。これらは、用意されたすべての音については、均質な難易度で均質な音を出すことが可能である。
 
== 人声の音域 ==
'''声域'''と呼ばれる。声域は生理的声域と声楽的声域に大別され一般には声楽的声域の意味で使われる。生理的声域は、母音が潰れたり奇声といわれるような声も数えるので声楽的な音域よりも広い。また、[[声楽]]において声域は声種(声の音色による区分)とペアで扱われる場合が多い。
 
ヒトの声域は、生後直後の赤子では440hz440Hz前後で音域と呼べるものはほぼ無いが、成長するに従い、会話能力の上昇と共に、特に低音へ向けて広がる。第二次性徴のころには1.5~21.5~2オクターブ程度になる。第二次性徴を過ぎたころから大きな変化は無くなるが声楽家など歌唱訓練をつむ人は発声技術の向上によってさらに広がる。
一般成人の声域は2[[オクターブ]]程度で、声楽家の場合は[[合唱]]レベルでは2~2.52~2.5オクターブ、著名なソリストで3~3.53~3.5オクターブ程度。ポピュラー音楽は歌唱に利用できる声の範囲がクラシックより広がるため、音域も広がりがちである。[[ファルセット]]を多用する歌手は3~43~4オクターブ近くに達し、ホイッスルを使用する歌手は5オクターブを超えることもしばしばある。有名な、[[マライアキャリー]]7オクターブはあくまでキャッチコピーであるが、ホイッスルボイスを扱う歌手がそれだけを優先して鍛えれば、実際そういう声域になる。
:ホイッスルボイスは楽器でいうところのハーモニクスであり上限を定めるのは難しい。これは弦楽器とおなじである。生理的には可聴域いっぱい(つまり10~1110~11オクターブ)まで発声できるという意見もある。
言葉が明瞭に聞こえることを条件にするならば、声の高さの上限はある程度定まる。重要な[[フォルマント]]のひとつが500~1000Hzの間に現れるため、声の高さ(基本周波数)が500Hzを超えると母音(特にoの母音)が不明瞭になり始める。(500Hzは鍵盤でいうと高いC[[ロ (音名)#各オクターブのロ|B4]]の辺りになる。また、ベルカントには純粋な母音を出すための訓練があるが、C[[ハ (音名)#各オクターブのハ|C5]]より上の音では行わないのが原則とされる。)さらに1000Hz近くまで達すると、もう全く、母音を表すことは不可能になる。下限は70~100Hz程度(これを下回ると正門閉鎖期が声道の共鳴周期を大きく超えてしまうため連続的な音に聞こえなくなる。)なので発語可能な音域は4オクターブ程度といえる。
<!-- [[en:Vocal range]] -->
 
=== 声種の名称 ===
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「声種」は、より一般には声の(特に声楽的な扱いでの)音色のことだが、合唱やオペラのパートを示す言葉として知られている。パートの意味の声種は、声の音色(従って広義の声種)と声域と合わせて区別するものである。「高い声が出るからソプラノ」とか「出ないからアルト」といった単純なものではない(本来は)。
 
=== 声種の名称 ===
「声種」は、より一般には声の(特に声楽的な扱いでの)音色のことだが、合唱やオペラのパートを示す言葉として知られている。
パートの意味の声種は、声の音色(従って広義の声種)と声域と合わせて区別するものである。「高い声が出るからソプラノ」とか「出ないからアルト」といった単純なものではない(本来は)。
 
両節について、それぞれ先に挙げたものが高い音域である。
==== [[女声]] ====
 
* [[メゾソプラノ]]
==== [[女声]] ====
* [[メゾソプラノ]]
* [[アルト]](コントラルト)
* [[メゾソプラノ]]
* [[アルト]](コントラルト)
 
==== [[男声]] ====
* [[カウンターテナー|カウンターテノール]](カウンターテナー)
* [[テノール]]
* [[バリトン]]
* [[バス (声域)|バス]]
<!--* [[カストラート]]-->
==== [[児童]]の声 ====
 
* [[ボーイソプラノ]]
==== [[児童]]の声 ====
* [[ボーイソプラノ]]
 
{{Commons|Category:Instrument ranges}}
 
[[Category:音|おんいき]]
[[Category:楽器|おんいき]]
 
[[zh:音域]]