「不規則衛星」の版間の差分

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<!--[[Image:Irregular satellites of saturn.jpg|thumb|300px|right|この表は土星の周りを廻る不規則衛星の軌道を表している。 中央部の赤い軌道線は規則衛星であるタイタンのものである。 イメージ作成には[[Celestia|セレスティア]]ソフトウェアを使った。]]-->
[[Image:TheIrregulars JUPITER.svg|thumb|300px|right|木星の不規則衛星。]]
 
'''不規則衛星'''(ふきそくえいせい)とは[[天文学]]で規則衛星よりも惑星から離れており、[[軌道]]が傾斜気味であり、[[逆行軌道]]を持っているような衛星のことを現す。
それらは普通の衛星とは違い、元の場所から現在の場所に捉えられたのだといわれる。
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これらの衛星は惑星の近くの軌道から巨大惑星の[[重力圏]]に入った際現在の位置に捉えられたと考えられている。
また、これらの星の起源を[[カイパーベルト天体]]に求める研究者もいる。
 
==定義==
{| align="right" class="wikitable"
!惑星 !! r<sub>H</sub> ([[ギガメートル|Gm]])
|-
| 木星 || 51</tr>
| 土星 || 69</tr>
| 天王星 || 73</tr>
| 海王星 || 116</tr>
|}
不規則衛星にはきちんと決められた定義があるわけではなく、一般的に主[[惑星]]からの距離が大きく、[[軌道平面]]の[[歳差運動]]が主に[[太陽]]に制御されるようなものを言う。
実際は、衛星の[[長半径]]を惑星の[[ヒル球]](惑星の重力範囲圏を表した球)の距離rHと比較することによって考えられることが多く、おおかね軌道長半径が0.05rHよりも大きく遠点が0.65rHよりも遠くに達するものを不規則衛星と言う。
右表は各々の惑星のヒル球が1となる距離を表している。
 
==軌道==
 
===分布===
[[Image:TheIrregulars.svg|thumb|400px|[[木星]] (赤), [[土星]] (黄色), [[天王星]] (緑) [[海王星]] (青)の不規則衛星。 水平軸はヒル球の半径、惑星からの距離(長半径)を示している。縦軸は軌道傾斜率を表し、円や点は相対的な大きさを表す。]]
 
知られている不規則衛星の軌道は多種多様であるが、規則性もある。
[[順行・逆行|逆行]]の不規則衛星は[[順行・逆行|順行]]のものよりもさらに規則性がある。
[[軌道傾斜角]]が55°よりも大きい衛星はほとんど発見されていない。また、順行衛星の場合、その角度は130°より小さい。
さらに、大きな衛星がいくつかの小さな衛星と軌道を共有するグループもいくつかある。
 
惑星から、遠く外側に軌道を持つ衛星は短い期間で[[軌道要因]]が[[太陽]]の[[重力]]や自己の軌道の影響によって大きくかき混ぜられている。
例示するなら[[パシファエ (衛星)]]の長半径は、パシフィエの軌道一周(2年)で1.5[[ギガメートル|Gm]]も変化しており、軌道傾斜角にして10°、離心率は木星時間の2年(24年)で0.4の変化があった。
 
よって、平均の軌道要素(時間平均)は軌道と日付から位置を割り出すより、むしろ[[小惑星]]の族を決めるのに使われるように個別化とグループ分けに使われる。
 
==関連項目==