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{{otheruses|[[ヒンドゥー教]]または[[インド哲学]]における[[宇宙]]の[[根本原理]]|その他}}
{{Hinduism}}
'''ブラフマン'''(Brahman)は、[[ヒンドゥー教]]または[[インド哲学]]における[[宇宙]][[根本原理]]。自己の中心である[[アートマン]]は、''ブラフマン''と同一([[等価]])であるとされる([[梵我一如]])。[[サンスクリット]]の「力」を意味する単語から来ている。特に、物質世界を変える儀式や犠牲(生贄)の力を意味する。そこから、単語の2つ目の意味が出てくる。2つ目の意味はヒンドゥー教の最高のカースト、[[ブラフミン]]([[w:Brahmin]]s)であり、彼らは上述のような力を持っているとされる
 
[[サンスクリット]]の「力」を意味する単語から来ている。
神聖な書物である[[ウパニシャッド]]にあるように、ヒンドゥー教の[[ヴェーダーンタ学派]]([[w:Vedanta|Vedantic]])の思想によれば、この単語が指しているのは、外界に存在する全ての物と全ての活動の背後にあって、究極で不変の[[現実]]である。それは純粋な存在と意識そのものであり、ある意味では「世界の魂」とも呼べるものである。
*特に、[[物質世界]]を変える[[儀式]]や[[犠牲]]([[生贄]])の力を意味する。
そこから、単語の2つ目の意味が出てくる。
2つ目の意味は''ヒンドゥー教''の最高の[[カースト]]、[[ブラフミン]]([[w:Brahmin]]s)であり、彼らは上述のような力を持っているとされる。
 
 
ブラフマンは宇宙の源である。神聖な知性として見なされ、個々人の魂を含む全ての存在に浸透している。それゆえに、多くのヒンドゥーの神々は1つのブラフマンの現われである。
神聖な書物である[[ウパニシャッド]]にあるように、''ヒンドゥー教''の[[ヴェーダーンタ学派]]([[w:Vedanta|Vedantic]])の思想によれば、この単語が指しているのは、[[外界]]に存在する全ての[[]]と全ての[[活動]]の背後にあって、究極で不変の[[現実]]である。それは純粋な存在と意識そのものであり、ある意味では「[[世界の魂]]」とも呼べるものである。
初期の宗教的な文書、[[ヴェーダ]]群の中では、全ての[[神]]々は、ブラフマンから発生したと見なされる。
 
===== ''ブラフマン''は宇宙の源である。=====
ブラフマンは宇宙の源である。神聖な知性として見なされ、個々人の魂を含む全ての存在に浸透している。それゆえに、多くの''[[ヒンドゥー]]''の神々は1つの''ブラフマン''の現われである。
初期の宗教的な文書、[[ヴェーダ]]群の中では、全ての[[神]]々は、''ブラフマン''から発生したと見なされる。
 
:''Great indeed are the Gods who have sprung out of Brahman.'' - Atharva Veda<br>
:''偉大な事実は、ブラフマンの中から湧き出て来た神々である。'' - アタルヴァ・ヴェーダ
 
*[[ウパニシャッド]][[哲学者]]は、''ブラフマン'':世界の魂は、''アートマン(atman''([[atman]][[真我]]):人類の内なる[[エッセンス]]と同一であるとする。
*''ヒンドゥー''[[]]々の体系では、''ブラフマン''は[[ブラフマー]]と同一のものと見なされる。
*ブラフマー(創造者)は[[三神一体]]([[w:Trimurti|Trimurti]])の神々の1つであり、[[ヴィシュヌ]](保持者)と、[[シヴァ]](破壊者)とは本来同一とされている。
*''ブラフマン''は[[物質的宇宙]]の全体の背後にあるため、[[理性]]により提供される[[道具]]だけを使ってそれを説明しようとすると、[[人間]]の[[精神]]はすくんでしまう。
 
*''ブラフマン''物質的宇宙の全体の背後にあるため、理性により提供される道具だけを使ってそれを説明しようとすると、人間の精神はすくんでしまう。ブラフマンは[[感覚]]を超えており、精神を超えており、[[知恵]][[知性]]を超えており、[[想像]]を超えている。
 
== 関連項目 ==