「魔法陣グルグル」の版間の差分

作品世界の概要
(作品世界の概要)
[[月刊少年ガンガン]]([[エニックス]])で[[1992年]]8月号から[[2003年]]9月号にかけて連載されていた。単行本は全16巻。[[1994年]]に[[朝日放送]] (ABC) 系列局で『魔法陣グルグル』、[[1996年]]に[[松竹]]系劇場にて劇場版『魔法陣グルグル』、[[2000年]]に[[テレビ東京]] (TX) 系列局で『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』と3度アニメーション化された。それぞれの作品は海外でも出版・放映された。
 
=== 作風 ===
作者[[衛藤ヒロユキ]]のDJ(テクノ系)、ゲーム、ファンタジー、メルヘンなどのマニア的な部分(作者曰く、「データ化できない、よく分からないもの」)を凝縮したような作品で、[[コンピューターRPG|ロールプレイングゲーム]]、特に[[ドラゴンクエストシリーズ]]の世界観の[[パロディ]]、プレイヤーの視点のパロディが基幹になっている。[[ヒロイン]]であるククリの可愛らしさ、「踊りながら魔法陣を描き、それが魔法になる」という斬新さ、個性的で[[変態]]的なサブキャラクターのインパクトもあいまって、幅広い支持を得た。
 
 
このジミナ村では旅立つときに「魔法オババ」のもとに寄らなければいけないという決まりがある。その決まりに則り、ニケはオババの家に寄ることになった。そこでミグミグ族という種族だけが使える「グルグル」という魔法を使う魔法使い、'''ククリ'''と出会い、一緒に旅立つように命ぜられる。そして国王に勇者として認められたニケは、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅にククリと共に出る。
 
== 作品世界の概要 ==
作品の舞台は「グルグル世界」と呼ばれ、グルグル世界は「この世」と「あの世」に分かれている。「この世」は「現実世界」と「魔法世界」で構成される。現実世界は「自然界」のみを含み、魔法世界は「魔界」と「妖精の国」で構成される。現実世界はとある惑星(作中では「地球」と呼ばれる)を5つの大陸([[#地名]]を参照)で構成する。「あの世」は「天界」のみで構成される。天界は「アナスタシア」「天国」とも呼ばれる。
 
その自然界は「人間界」「地上界」とも呼ばれ、ここが物語のおもな舞台となる。
 
およそ1つの大陸に対して1体、一帯の魔力を管理する魔神が存在する。ベームベーム、サイレンの2体が登場するが、それ以外の魔神の存在は不明。なお、それらを封印から呼び出すたびにククリはレベルアップするという。
 
== 登場人物 ==
=== グルグル ===
かつてミグミグ族が発見し、守り続けてきた魔法でミグミグ族の者だけが使用できる。使い手の心の中を呼び出す、一種の召喚魔法。円の中に描かれた図形により、召喚されるものはさまざま。不安定な力を使うことから闇魔法に分類されてしまうが、実際は闇でも光でもなくハートの魔法である。そのため術者の心の揺らぎによってグルグルにも変化が生じ、ハートの揺らぎが最も大きい子供時代にしか使えないという欠点を持つ。
物語初期の頃は1つの大陸に対して1体、大陸の魔力を司る魔神がおり、それらを呼び出すたびにククリがレベルアップするという設定だった筈だが、いつの間にかその初期設定は無くなっていった。
 
; イルク<ref name="bengi">名称不明のため便宜的につけた名称であり、正式名称ではない。</ref>
: グルグルレベル1の魔法。「トーラ」に「とびもの」のシンボルを付加したもの。ヘビ、あるいは龍の姿をとった炎を飛ばす。ククリが初めて成功させたグルグル。最初は威力は低かったが、ククリがレベルアップしたことにより、終盤まで活躍した魔法。終盤では自分たちの身体に描き、接近戦に使用した。
; ツチヘビ
: グルグルレベル1の魔法。「トカゲのしっぽ」に「地をもぐる」シンボルを付加したもの。魔物の足音を感知して炎が地中をもぐり、魔物(モンスター)の足元で噴き上がる。威力は「トカゲのしっぽ」と同等。「トカゲのしっぽ」が単体攻撃なのに対して、こちらは複数攻撃できる。
; ベームベーム召喚
: グルグルレベル15の魔法。グルグルの中でも高度な部類にあるとされる。地下の魔神ベームベームを召喚し、複数の目から雷を発して敵全体へ大ダメージを与える。300年前より、キタキタ踊りの腰の動きとして保存されていた。
; すてきなおようふく
: グルグルレベル10の魔法。毛糸玉を巻きつけ、敵の動きを封じる。また、巻きつけられた毛糸玉は最終的に「ダサイ服」に変化するので、精神的なダメージも大きい。とどめに糸を無理矢理ほどこうとすればするほど、もつれていってますます雁字搦めにされる。<!--
; 観測者<ref name="bengi"/>
: ククリが無自覚に使用していたグルグル。対象を結界の中に閉じ込め、その中の時間を無限ループさせる(作中の表現を借りれば「ハマらせる」)。(※新たなグルグルかどうかは作中では不明)-->
; 世界の修理人<ref name="bengi"/>
: 巨大な「目」のようなものを召喚し、大量の涙で呪いを解く。
; 妖精の迷路<ref name="bengi"/>
: 出口の無い迷路を構成し、敵を惑わせる。なお、作品中で「妖精の迷路」とは、「ヒマなときのラクガキ」を差す俗語。
; 番犬<ref name="bengi"/>
: ククリが「魔法陣の杖」を失った後に作った正真正銘の「あたしだけの魔法陣」。本来は邪魔者(敵)を追い払うものだったはずが、ククリの深層心理のせいで大変なことになった。
; カヤさんと戦うわたし<ref name="bengi">名称不明のため便宜的につけた名称であり、正式名称ではない。</ref>
: カヤとの最後の勝負の時につくりだした魔法。ククリ本人の代わりに、魔法で生み出されたククリがカヤと戦い、カヤに負けを認めさせた。
; 恋するハート
光魔法の最高峰。勇者だけが使える。自然界のあらゆるエネルギーを剣の形で取り出すもの。自然界の最も凶暴なエネルギーとされる、風・水・地・火という自然界の4要素を最大限に利用するためには、それぞれの精霊王に許しを得ねばならない。担当精霊王の許しを得ていない状態で自然界の4要素のエネルギーを剣に変えても、最大限の力を引き出すことはできない。この魔法は高僧ガタリが教えるものと、仙人ビケインが教えるものとでは呼び名が異なり、おもに前者は「光魔法キラキラ」、後者は「魔法剣キラキラ」と呼ばれる。
 
; 自分の剣(通称キラちゃん、勇者2号、の剣<ref>『小説 魔法陣グルグル /~対決! マリオネード チャバイ村を救え!!~』</ref>
: 自分自身のエネルギーを利用したキラキラ。ニケを象った外見で、当初はニケの弱さを反映して剣自体が敵から逃げていたが、ニケの成長と共にパワーアップし、鞭のようにしなる変則的な攻撃ができるようになった。アニメ第1作ではニケを象らず、刀身が光でできたごく普通の外見の剣となる。
; おやじの剣(アニメ第1作)
: 「自分の剣」を取り出そうとした際、手違いで学校校舎のエネルギーを引き抜いてできてしまった剣。鳩時計のような剣の先端から先生人形が飛び出し、下らないとんちのなぞなぞを出して相手が考え込んだ隙に切りつける。
; 氷の剣(アニメ第1作)
: 氷のエネルギーを利用したキラキラ。貫いた相手を瞬時に氷結させ粉々に砕く。強力だが持ち手全体が氷なのであまり長い間持っていられない。
; 火の剣
: 火のエネルギーを利用したキラキラ。高めの攻撃力を有する汎用性の高い剣。火種を必要とせずどこでも作り出すことができるため使用頻度が高いが、耐性を持つ魔物も多い。火の王との料理修行によって修得。
; 地の剣
: 地のエネルギーを利用したキラキラ。地上のものなら切れないものは無く、'''すべてのものが砂に変わり土に還る'''。威力だけなら自然界最強な反面、発動するまでに非常に手間が掛かるのでスキだらけである上(地に手をかざし、出現した太鼓を『オッポレ』と叫びながら叩く)、地面とつる状の[[ケーブル]]で繋がれているため、攻撃範囲に著しい制限がある。しかも構える姿は'''繋がれた犬'''にそっくりなため、「犬の剣」「勇者びんびん物語」など、情けない呼び方をされ、挙句ニケに「'''使えない剣'''」と断言されてしまった。ちなみにケーブルは花の王国(プラナノ)が担当している為、基本的にはいくらでも伸ばせるのだが、地の王によって「ニケが『良い行い』をしただけ伸びる」という制限を掛けられてしまい、それ以後使用されていない。
; 水の剣
: 水のエネルギーを利用したキラキラ。斬った物の呪いを解く力がある。水でできており、折れると水滴に戻る。外伝・秋の使い(原作本13巻収録)において、水の剣らしきものが既に登場していた。水分を含むものから生成できるため、[[尿]]や[[涙]]からの生成も可能。
: プラトー教の巫子。通称「戦う神官」。神に祈りを捧げる事によって奇跡を起こし、それらを利用して攻撃する。代々司祭の血筋に生まれていて、現在はジュジュ。神のお告げを聞くことが出来る。
; 魔技師
: 僧侶から生まれた新しい職業。自分に全く魔力がなくても、魔力の流れを調べたり、魔力を動力とした戦闘用アイテムを作ることが出来る。まだマイナーだが、発展を遂げる可能性があるらしい(とはトマ本人の談)。
; 僧侶
: 魔技師の元となった職業らしいが、実際はどんな職業かは不明。ミウチャが修行していたらしい
; 盗賊
: 主にナイフで攻撃する。なにを根拠に盗賊と言うかは不明。素早くて運が強い。軽装が主であり長剣や兜・鎧といった重装備はできない。ニケ本来の職業。作中ではガバ盗賊団は『割「わりきれない物(精霊など)が苦手らしい。
; 占い師
: 占いするだけではなく魔法も使える。
; 商人
: ミウチャが修行していた職業らしい
; わからん戦士ナゾ職業ラー
: ニケがミウチャにつけた職名。ミウチャが様々な職業をちょっと齧っては辞めたため、「何がしたいの」というツッコミの意味が込められている。
: ククリが初期のころから長く着用する真っ黒なローブ。ククリの[[トレードマーク]]とも言える装備品だが、やはり当初は地味という理由からあまり愛着は抱いていなかった。ジミナ村の特産品であるメケメケの毛皮で作られており、優れた魔法防御力を持つ。
; リコの花の髪かざり
: ニケがククリに贈った髪飾り。防御力1。あらゆるダメージから一度だけ持ち主を護り、身代わりとなって砕け散る。最初にニケに貰って以来ククリの好きな花となった。ギリ封印後に世界に降り注いだ花びらもこのリコの花。主に魔法使いがつけていることが多いらしい。
; 短剣
: ニケの標準装備。コーダイ城下町で買って以来、常備している。キラキラを習得した後は殆ど出番はなくなった。
: アッチ村呪われ記念ダンス大会の優勝商品で、アッチ村村長「ドキド」を象っている。ククリはダンス大会で優勝した記念としてお気に入りだが、勇者には邪険に扱われ、何度も捨てられた。だがそのたびにドキド本人が届けに来る。しかし、きりなしの塔においては勇者パーティーを救い、神の像としてプラトー教の手によって祀られるまでになった。が、ジュジュにだけは「神」でないどころか「どこかの村の変なおじさん」という所まで見抜かれていた。
; 魔除けのお人形
: 魔物が来ると声で知らせてくれる便利な人形。普段はかわいいただの人形だが、魔物が近づくとシリアスな顔立ちになり、弩の効いた声で「おい モンスターが来たぜ」としゃべり、ククリをがっかりさせる。性能はバツグン
; 黒い絵本
: グルグルの教典のはずなのだが、ミグミグ族の長ワンチンが作成に3日で飽きたため、白紙のまま封印されて誰も本を開けられぬまま今に伝わっていた。ククリ自身が後世のために各地に散らばったグルグルをこの教典に書き記していってほしいと、やりかけの仕事を事実上丸投げされる。 既成のグルグルは手書きで埋めていかないといけないが、後にククリが魔法陣を自作できる段階になると、作成成功した(本人の意思に関せず)新しい魔法は自動的に絵本に書き込まれるようになる。
; 天使の首飾り
: ククリの両親からの贈り物。ミグミグ族であることを示すアイテムであり、「きりなしの塔」の開かずの扉を開くことができる唯一の手段。魔神サイレンを呼び出すためのオカリナとお助け精霊モゲルはこの部屋に隠されているため、ミグミグ族ゆかりの者がいない限り、魔神の封印は事実上誰にも解けない。
: また、描写は全くなされなかったが、低Lvレベルであっても星・天使系のグルグルが使えるようにしてくれる手助け効果があるらしい(魔法陣グルグルランド2)。
; 聖水
: 弱い魔物なら振りかけるだけでも倒せる、聖なる水。他の魔術全般と組み合わせることで、使った魔法の効果を2倍にする。例えばルナーのジュジュはこれを魔力で様々に変形させ、「聖水剣」などを作るが、その攻撃力は普通の「水の剣(ニケ:撃力6)」の2倍、攻撃力12。
; スクロール
: 魔法効果が込められた巻物。1度読むと魔法が発動し紙は破れ散る。魔法の効果はいざ開封して読んでみるまで分からない。魔力が無くても魔法のアイテムを操る、魔技師の典型といえる専用アイテム。
 
=== 1996年『劇場版 魔法陣グルグル』 ===
1996年4月20日、TVアニメでの好評を受け、3本立て映画『少年ガンガン・劇場アニメフェスティバル'96』の中で公開された作品。同時上映は『[[ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章]]』『[[ハーメルンのバイオリン弾き]]』。原作者のアイデアによる完全オリジナルの短編。実は『魔法大決戦』というサブタイトルが存在するが、事情により付いていないとされる。ストーリーはアニメ第1作のその後として描かれている。動員人数は最高で約28万人、合計で約167万人。
 
==== スタッフ ====
 
== 関連商品 ==
=== コミックス等書籍 ===
* 単行本『魔法陣グルグル』(全16巻) スクウェア・エニックス ISBN 4-87025-054-3
* フィルムコミック『TVアニメ版コミックス 魔法陣グルグル』(全5巻) エニックス
* 『魔法陣グルグルランド2』エニックス ISBN 4-87025-834-X
 
* アニメ第1作の資料本
** 『魔法陣グルグル TVアニメ版スペシャル キャラクター大百科』エニックス ISBN 4-87025-808-0
** 『魔法陣グルグルふしぎ大図鑑』(テレビマガジングレート百科 51) 講談社 ISBN 978-4-06-323051-2
* 劇場版の資料本
** 『少年ガンガン 劇場アニメフェスティバル'96』エニックス ISBN 4-87025-884-6
* アニメ第2作の資料本
** 『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル TVアニメ攻略BOOK』エニックス ISBN 4-7575-0265-6
* 絵本
** 『魔法陣グルグル ぎんはがしゲームえほん』(たの幼TVデラックス 59) 講談社 ISBN 4-06-177459-X
** 『ポプラ社の新・小さな童話 アニメ魔法陣グルグル』ポプラ社 ISBN 4-591-04651-6
** 『ショウワコーのとびだすえほん・ゴールド版 魔法陣グルグル』ショウワワコー ISBN 4-948734-93-4
* ゲームブック
** 文庫本『ゲームブック 魔法陣グルグル』(エニックス文庫) エニックス ISBN 4-87025-857-9
* コミックCD
** CD『魔法陣グルグル ドラマCD ~大迷惑! 熱血妖精の恩返し~』エニックス
 
=== 映像ソフト ===
* サウンドトラック
** CD『魔法陣グルグル オリジナルサウンドトラック』(全2巻)ワーナーミュージック・ジャパン
*** CD『ANIMEX1200 Special 魔法陣グルグル オリジナル・サウンドトラック [Limited Edition]』(全2巻)コロムビアミュージックエンタテインメント(上記の商品を復刻したもので、内容はほぼ同一)
** CD『魔法陣グルグル』([[ス オリジナルゲパーファコン|SFC]]版ゲム・サントラ、全2巻)ジック』ソニー・ミュージックエンタテインメント
** CD『魔法陣グルグル2 オリジナルゲームミュージック』ソニー・ミュージックエンタテインメント
* イメージアルバム
** CD『魔法陣グルグル ~ ジミナ村の祭典~』ソニー・ミュージックエンタテインメント
** CD『魔法陣グルグル ~ キタキタ楽団の世直しツアー~』ソニー・ミュージックエンタテインメント
* ドラマCD
** CD『魔法陣グルグル ドラマCD ~大迷惑! 熱血妖精の恩返し~』エニックス
** CD『魔法陣グルグル オリジナル・ドラマ ~水晶玉を取り戻せ! 暗闇の中は大コンランですゾ!!~』ソニー・ミュージックエンタテインメント