2007年8月14日 (火) 16:58時点における版編集 Ergerterte (会話 \| 投稿記録) 676 回編集 m →‎参考文献: +cat ← 古い編集		2007年8月20日 (月) 06:47時点における版編集取り消し隠居猫 (会話 \| 投稿記録) 166 回編集編集の要約なし新しい編集 →
2行目: == 歴史 == 1950年代末、米国防総省は占領したナチスドイツから持ち帰った[[ゼンガー (航空機)\|ゼンガー計画]]の計画書に影響され、独自の有人の宇宙機を構想した。これはロケットで垂直に打ち上げる宇宙航空機で、上昇後は水面上を跳ねる小石のように大気圏上層部をスキップして飛行し（ダイナミック・ソアリング）、目的地上空に到達した後は高解像度カメラを使った偵察のを行うほか、最終段階では宇宙からの核爆弾による爆撃を行うというものであった。1956年に1人乗り有人ロケット偵察爆撃機計画として正式に開発スタートした本機の用途は前述したように軍用宇宙機であったのだが、その目的をカムフラージュする為か実験・研究機であるX-シリーズの一員としてX-20の名称を与えられ、1959年には宇宙往還機の研究用として[[ボーイング]]に発注された。~~1962年に~~なお、本機のダイナソアの愛称はパ、前述した飛行方法ダイロナミッ~~ト6名が選抜され~~ク・ソアリング(Dynamic-Soaring）を略したDyna-Soarから取られている。 1961年に本機の実物大モックアップが完成し、1962年には[[ニール・アームストロング]]（後に[[アポロ11号]]船長として初めて月面に降り立った）を始めとするパイロット6名が選抜された。その後は、1963年にB-52爆撃機に搭載して滑空テストを行い、1966年に初の打ち上げが行われる予定であった。しかしながら、当時[[アメリカ航空宇宙局]](NASA)が[[マーキュリー計画]]および[[ジェミニ計画]]を進めていたこともあり、莫大な経費に対して効果が薄いという理由により、[[ロバート・マクナマラ\|マクナマラ]]国防長官が1963年に中止を決定。実機を作ることなく計画は終了し、その時点で製作済みだった実物大モックアップと関連資料については破棄された。▼ しかしながら、当時[[アメリカ航空宇宙局]](NASA)が[[マーキュリー計画]]を進めており、本機のモックアップが完成した同じ年の5月には、マーキュリー3号がアメリカ初の有人宇宙飛行に成功していた。また、マーキュリー計画の後継かつ発展的計画である[[ジェミニ計画]]も1962年から開始されていた。費用対効果という観点から超音速[[戦略]][[核兵器\|核]]爆撃機[[XB-70 (爆撃機)\|XB-70]]の開発を中止させる等、無駄な国防予算の削減を行っていた時の国防長官[[ロバート・マクナマラ\|マクナマラ]]は、（宇宙への二重投資とも言える）本機とその開発計画についても厳しい査定の目を向けた。 ▲そし~~かしながら、当時[[アメリカ航空宇宙局]](NASA)が[[マーキュリー計画]]および[[ジェミニ計画]]を進め~~て~~いたこともあり~~、莫大な経費に対して効果が薄いという理由により~~、[[ロバート・マクナマラ\|マクナマラ]]国防長官が~~1963年に本計画の中止を決定。X-20は実機を作ることなく計画は終了し、その時点で製作済みだった実物大モックアップと関連資料については破棄された。 == 機体形状 == X-20は72度の後退角を持つデルタ翼機で、大気圏再突入時を考慮して大きめのデルタ翼の上に胴体が載っている構造となっている。また、デルタ翼の翼端には、ウィングレットのような巨大な垂直安定版が設けられていた。後の[[欧州宇宙機関\|ESA]]の[[エルメス (宇宙船)\|エルメス]]や、[[宇宙開発事業団\|NASDA]]の[[HOPE-X]]に酷似した形状~~で、[[ロケット]]により垂直に打ち上げられ、水平に帰還する。[[降着装置]]は[[ソリ\|橇]]~~である。タイタン[[ロケット]]（二段式）もしくはサターンロケット（３段式）により垂直に打ち上げられ、大気圏突入後は水平に滑空して帰還する。[[降着装置]]は[[ソリ\|橇]]である。 * 全長10.77 m

「X-20 (宇宙船)」の版間の差分