「ジョーゼフ・グリーンバーグ」の版間の差分

'''ジョーゼフ・ハロルド・グリーンバーグ'''（'''Joseph Harold Greenberg''', [[1915年]][[5月28日]]生-[[2001年]]5月7日没）は[[言語学者]]。分類と類型論とで有名。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ニューヨーク]]の[[ブルックリン]]で生まれ、[[スタンフォード大学]]で学ぶ。

[[言語]]の普遍的な性質として動詞（V）と目的語（O）の順序と[[前置詞]]を用いるか[[後置詞]]を用いるかの対応など「あるものAが言語にある場合必ずBもある」という関係（implicational universal）universal, 「示唆的普遍性」）を多数提起した。

[[1971年]][[パプア・ニューギニア]]の[[パプア諸語|パプア語]]（[[オーストロネシア語族]]ではない言語がある）と[[タスマニア]]、[[アンダマン諸島]]の言語を合わせて（※[[オーストラリア]]は含んでいない）インド・太平洋語族（Indo-Pacific languages）を立てたが、学界では認められていない。

ネイティブアメリカ諸語を分類した。1987年の「Language in the Americas」では[[エスキモー・アレウト語族]]、[[ナ・デネ語族]]、[[アメリンド語族]]の三つを立てた。現在では[[エスキモー・アレウト語族]]と[[ナ・デネ語族]]は受けい容れられているが前二者以外に属さない言語をすべてまとめた[[アメリンド語族]]は否定されている。